2017年12月28日木曜日

ご挨拶

ウインドウに新年を迎える気持ちを込めて
本年の営業を終了させていただきました。

対価を頂く立場として失礼かと存じますが、
今年を振り返るとお客様から沢山のことを
学ばせていただきました。

おかげさま、を飾りの接頭語ではなく
今更ながら去年にも増して実感しております。

年末のご挨拶を通じて忙しい中で手書きの
素敵なカードを取引先から多数頂戴したり、
ある遠方の女性社長様からはお電話で

『是非近くの温泉に来てください。
背中は流せませんが(笑)。』

得意の弾丸ツアーで現地を訪ね、なるほど
工場の雰囲気が商品に表れるものと実感しつつ
安心してお客様に紹介出来る関係性ゆえの
ちょっとしたやり取りは楽しいものです。

ご無沙汰していてご連絡を、と思ったその日に
メールを頂き、年明けに会うお約束。

長いご縁の方からのヒントをもとにした
商品構成変更の提案も快く受けて下さった
ハンドメイドメーカーの商品も
年末に間に合わせて下さいました。

そして、最後にすっと届いたのは...

伊勢海老!!

スケールの大きさと繊細な心配り。
また勉強をさせていただきました。

まだまだ至らぬところがあちらこちら、
学べることの素晴らしさを実感しつつ
心ある商品とお客様の架け橋として、
大好きなワネストの空間や携わる人々の
お力添えも頂きながら、
一人ひとりにお楽しみ頂けるよう引き続き
精一杯お努めすることを約束して
年末のご挨拶とさせていただきます。

どうぞ良いお年をお迎えください。

ベルカテナ
安味 哲志



2017年12月23日土曜日

『それで、』

念願の楽しいお酒をいただき
毛布持参で店の床に寝てア.サ.ガ.エ.リ.
(工場へ)
蒲生のシンボルタワーが夜は消灯すると
初めて知りました。(笑)
店への目印にしてください。
−1℃

年賀状のCMであらためて
来年は平成30年かと気付かされました。
昭和から平成へ、
その時のこと、よく覚えているのに
『あれから30年』


こわいですね~。(笑)


すべてギリギリに追い込まれてから
エンジンをかける悪い性質で年賀状も
子供の頃は紅白を見ながら書いて翌朝
自転車で自ら配達するのが恒例でした。
(団地なのでみんな近所)


添える一言メッセージ。
他愛のないものに実は凄い思いを込めていたり
はたまたすらすらっと書いてしまったり。


書いたご当人は『スラスラ』かもしれない
一言に本当に救われた思いをした恩師からの
30年前の年賀状。
部活を引退した高3のお正月。
部長として精一杯頑張ったつもりでしたが
やんちゃの精鋭部隊が揃った僕の代は
道中結構色々ありまして・・・(笑)
問題が起きた時にひとりで、こちらは筋金入り
精鋭がずらり居並ぶ体育教官室に向かう時の
心境は...、(恐)僕以上にやんちゃな僕らに翻弄
された1つ先輩の部長とはちょっと戦友の
ような感覚があります。
あっ、やんちゃですがその分個性もあって
我ながらいいチームでしたよ。(笑)

『それで、』

それしか言われず沈黙。
方便など通用しない雰囲気で、
部員の誰がどうした、ではなく
毎回僕の覚悟を試されているようでした。

声を荒げることなく、かえってそれが凄味
となり本当に全身全霊でこたえなければならず思い出した今も手に汗が滲みます(笑)。
でも僕がきちんと背負えた時には

『わかった』

と言い、その後一切そのことに触れない。
なかなか出来ないことだと思います。
この経験は、その後何度か訪れた覚悟を
決めなければならない状況に追い込まれた時の我が身の処し方に本当に役立ちました。
従業員との話し合いでも

『それで、』
使わせて頂いております。
あの凄味は出てないと思いますが...

『前向きな明るさが光ってました。』

年賀状にあった先生からの予期せぬ一言。
今まで頂いた言葉で最も有難いものです。 

Have a wonderful weekend !!
Ted

2017年12月22日金曜日

クリスマスプレゼント。

クリスマスプレゼント。
渡すのももらうのもちょっと特別な
気分になりませんか?


悪い噂?を吹聴された小5の次女。
サンタさんも来づらくなったようで、
パパサンタが今年から代役を
勤めるようになります。(泣)


大人になるということは
どこかさびしいものもありますが
当人はしたたかに、早速
今までサンタさんには遠慮していた


『ワンちゃんを飼いたい!!』


猛然とアピールを続けております。(笑)
結果として彼女は
『願い事は叶わぬ時もある』と知る
大人の第一歩を経験することになりそうです。


クリスマスといえば忘れられない思い出が。
長女がまだベビーカーに乗っていた頃に
新聞の全面広告に掲載されたいた
グッチのネックレス。
(当時まだ僕はピンクゴールドを知らなかった)
そのピンクゴールドの輝きに、いつもはあまり
アクセサリーに関心を示さない妻が


『いいねえ。』


と呟きました。
大抵いつも『悪くないわねえ』など二重否定を使って
欲しいものを表現する彼女の直接表現に
お気に入り度合いが伝わってきました。


でも、恥ずかしながら当時我が家の貯金通帳
残高は...


マイナス(泣)


その冬のクリスマス前、偶然池袋に用があり、
メトロポリタン口のGUCCIの前を通りかかったので
折角だから見てみよう、と緊張しながら入店。
ハイブランドの店に縁のなかった僕はきっと
店員さんに"近づいてくるなオーラ"を
漲らせていたと思います。


新作なので中央にディスプレイされていた
新聞掲載のネックレスを勿論着けるだけの
つもりでしたが、実際に着けてしまうと
元来わかりやすい本人はお気に入りの様子。


約15万円・・・


無理なのは二人ともわかっていたので
一度諦めて店を出ました。
無言で電車口のエスカレーターについた時
やはりこのままでは・・・と思い意を決して
『無理なのはわかっているけど
いつの日か、あの時は・・・と笑い話しに
出来るよう頑張るから買って帰ろう』
と告げ、もう一度店に戻りました。


小さい話しですが当時の僕達にとってはまさに
清水の舞台から飛び降りる気持ちでした。


店を出て、ネックレスの入ったロゴ入りバッグを見ながら
妻は泣きだしました。釣られて僕も...(泣)


先週日曜日、久しぶりにひとりで購入店へ。
その時より買う気もなくレディースコーナーで
品定めをしている自分。変われば変わるもので
図々しくなったもんです。(笑)


当時の思い出を店員の女性に話して同じ型の
新作を見せてもらいました。
なにも知らない中年男性を装い色々伺いながら
当時と比べ地金は高いよな・・・
ピンクゴールドは胴を多く配合するなんて
当時は知らなかったよな・・・
エナメルを入れるひと手間を加えて・・・


約23万円!!


今なら、少し大人になってしまったこともあり
かえって色々な意味で買えません。


一方、横のコスチュームジュエリーコーナーで
面白いリングを見つけ、
こちらは自分に・・・欲しい。
あの時全く興味もなかったのに、
危うく自分への御褒美としそうでした。
(ステンレス+スワロで約6万円。だ、断念)


変われば変わるものです。(笑)


家内がずっと使ってくれているそのネックレスに
ちょうど付けられるチャームがありました。
デイジーを模した18金に白エナメルで花弁、
センターにルビーを留めたかわいいそれは、

7万円。

あれから十数年。
今でもお気に入りで使っているネックレスに
このアイテムを足せば、更に長く使えるかも、
と思い、あの時のように一度店を出て、
妻に電話をすると


『チャームで7万円?それなら買いたい
調理器具があるわよ。』


変われば変わってしまうものです。
トホホ


ピンクゴールドが何故かすっかり
イエローゴールドに
変わってしまいましたし...。

こちらは当店のハンドメイドジュエリー

生きてゆくために必要ではないジュエリー、
そうかもしれません。あの時買わなくても、
その後の人生に変わりはないかもしれません。
お金もない時にそんな無駄使いして
と思われるのも当然かと。
でも、お金が無いあの時に買ったからこそ
思い出深く、その価値はやはり僕には
支払額以上の喜びがありました。

ちいさな店でもそんな

お手伝いが出来れば光栄です。
やすみサンタ(笑)






Happy holidays!!
Ted










2017年12月20日水曜日

繋げる、繋がる。

今年もあと10日。
本日は布絵教室の後、
平井さんと生徒さんが猫空カフェにて
忘年会を開催する予定です。
僕は年末の処理に追われ参加出来ずせんが
平井さんのギター弾き語りライブがあるため
昨夜ギターを引き取りに通い慣れた(笑)
平井さんのご自宅へ。


ソフトケースに入ったギター、いいですよね。
ライブ本番前の緊張感を思い出しました。
(元ヘタクソドラマーです。)


昨年と同じ猫空カフェで忘年会。
教室が良い雰囲気で行われていること、
カフェからライブのご提案を頂いたことから
そちらのご縁も順調に深まっていることを
物語るようでなんだか有難いです。


『魂みたいなものは置いてきました。』(笑)


キングカズさんではないですが...
不参加のかわりに心を込めて
ちょっと遊びを仕掛けました。
お楽しみいただけると嬉しいのですが。


『どんなことでも、一生懸命にやっていれば、
そのときは何の役に立たなくても、
いつか役に立つ時が来る。
どんなことでも、いつかどこかでつながる。』


春に講演を拝聴しとても印象的でした
元ジャパネットたかた社長高田 明さんの
言葉です。


『今を200%で生きてきたので後悔はない』


潔い高田氏の覚悟に遠く及びませんが、
オロオロヨチヨチ迷いだらけの我が道程で
この『繋がる』という感覚を道標として
歩んできたと思いますし、
『繋げてゆく』ことは大切にしてきました。


あらためて気付きましたがご案内する商品も
お客様が、何かと、誰かと繋がること
ややロマンチック過ぎるかもしれませんが
そんなことを夢見ております。(笑)


『ちょうど探していたところだったの』
『2年ぶりだけどずっとDMは見ていたわ』


こんな言葉を頂くと舞い上がってしまいます。
自分のつ、などと微塵も思ってはいけないと
すかさず家人からの戒めが...(苦笑)


おかげさまですね。
ありがとう。
 
Good day!
Ted


2017年12月16日土曜日

然別湖のオパール

『どこで寝てるの?』


次女からの電話で起こされました。


『お店? ならいいよ。』


とOKが出ました(笑)。
どこでも寝てしまう僕を心配してくれます。
今日は家で寝るよと言うと『ヨシッ』と
嬉しそうにしてくれるのもあと少しかな?

愛着という意味では真珠アーティストの
上村栄司さんは当店でのイベント中、
真珠の海に浸りたいと、店内で朝を迎えます。
常に学ばせていただくという姿勢の御仁から
僕も沢山のことを学ばせて頂いております。


今年2度目のニューヨーク個展を終えられ
来年6月には再度ニューヨークでの長期個展が
決まったようです。詳細はこちらにて


上村真珠養殖のブログ
https://ameblo.jp/eiji-uemura

インスタグラムのメッセンジャーを通じて
フォロワーの方から掲載商品に関するご質問をいただきました。
宝石に対する愛着と知識の深さ、
そしてとても細やかなお心遣い溢れる文面が
あまりに素敵で感激したのと同時に
きちんとしたお答えをさせていただきたいと
少し御猶予をいただき、またそのプロセスから
とても貴重な勉強をさせていただきました。
何事もそうだと思いますが知れば知るほど
奥深さに直面するものですね。
商品を皆様にご紹介する立場として自ら
より深く知識を求めるのは当然の責務ですが
どう深めてゆくか?というヒントは
お客様から頂くことも多く、
申し訳ない気持ちも抱えつつ
大変ありがたいと思っております。

折しも、”石好き”の方にとってはとても人気のイベントで僕自身も以前から関心のあった
『東京ミネラルショー』が開催中でしたので
回答のご猶予をいただく中、
せめてショーの雰囲気だけでもレポートすべく行ってまいりました。

ミネラルショーでは化石、鉱物、宝石などが
入り混じって展示、販売されています。
今まで、自分の中でどうしても
『宝石とはなんぞや?』の答えが漠然としていたものが今回、原石に触れたことで
当たり前のことなのですが、あらためて

『自然と人間(職人)の共作』
(ちょっと違うのですが言葉が見つからず)

ということが腑に落ちました。
この感覚は個人的にはとても嬉しいです。

オパール好きの僕にとっては嬉しい出会いが
もう1つ。

『然別湖のオパール』
ぶら

オパール特有の遊色効果は見られませんが
かわりに蛍光性が凄い!!
ブラックライトを当てるとそれはもう美しい!是非ご覧いただきたいので
ご興味ある方には店でご案内いたしますね。
(こちらが勝手にお見せするかもしれません)
オパール=オーストラリア、メキシコ、エチオピアなど
外国で採れるものと思っていましたので
日本で採れるというだけでワクワクします。
しかもこのオパールを扱う方がとてもわかりやすく
産地による違いなどを教えてくれたので
余分にいくつか買ってしまいました。
授業料です(笑)

『商いはお客様に教えていただくのがモアー
ベストだと思います。』


自分の興奮を報告したところ
ジュエリーの師匠から頂いたメッセージ。

Have a wonderful weekend!!
Ted









2017年12月13日水曜日

ガラス越しの...

先週のこと。
閉店後に整理などの仕事をしていると
ウォーキングなどでふらりとワネストに
立ち寄られた方とウインドウ越しに目が合い


『どうぞ!!』


となり、ご入店。
こちらも外の木馬達が店に戻っていたり
お客様もお財布を持たずにいらしているので
かえって気軽にご覧いただけるのかも..😄


道路に面していた大山で店を開けていた時は
夜中に仕事をしていると呑んだ帰りのお客様や
深夜のお得意様がいらっしゃいましたが、
(そういえば布絵の平井さんもお酒を呑まない
夜のお客様でしたね。)
ワネストの当店は道路側に入り口がなく
完全に『隠れ家的なお店』なので(笑)、
ちょっと久しぶりな感覚で、つい盛り上がり
危うく娘のお迎えに遅刻するところでした。


そのお客様が翌日、今度は”午後に”ご来店。
商品を見て思い出したという木彫りの作品を
わざわざお届けくださいました。

スーザン.ローディ『Willow Tree』とお客様より頂いた作品

家族をテーマにとても優しげな作風で
僕もお気に入りのアメリカ人作家
スーザン・ローディのWillow Treeシリーズ
こちらは木彫りではなく樹脂製です。
(なので案外価格もリーズナブル)
お客様が思い出されたという作品はやはり
優しいタッチのしっとり感がとても素敵です。

井崎 正治さんの作品でした。
井崎正治さんの作品

勉強させていただくばかりか身に余るお心遣い
本当にありがとうございます。


こちらの勝手な営業時間とさせて頂いており
ご迷惑をお掛けしております。
夜、お仕事の帰りなどお腹がすいていたら
火曜日から土曜日のワネスト内カフェは
夜も営業しておりますし、当店も店主が 
ウロウロしていたら気軽にお声かけ下さい。

Ted

2017年12月9日土曜日

10番。

今朝は初氷を観測しました。

隔週金曜のお楽しみ、日経新聞スポーツ欄


『サッカー人として』


キングカズさんのシーズンオフとともに
今週でしばし中断。(泣)
カズさんW杯組み合わせ抽選会に
レジェンドとして招かれモスクワへ
飛んでいましたー。


ロナウド・フォルラン・ブランら代表的な
W杯経験者と歓談し
『自分がそこに立てなかった悔しさ、寂しさが
よみがえり、こみあげた』そうです。
ご本人の今シーズンもチームは10位、
リーグ戦1得点、452分の出場にとどまったことをふがいなく思い
来シーズンへ向けてもう一度、
練習を経て強くなる、と締めくくっています。
ファンとしては嬉しいです!!


『英語で夢を見るようになる。』


『ドラムを叩いてある時脳みそが分かれる』

どこかで聞いたことありますか?
どちらも中途半端にですが経験しました(笑)。
それに比べれば、小さい頃からのサッカーではもう少し深い経験をして
自分のこれまでを支えている部分もあります。


現代サッカーではどうなのかわかりませんが
僕の時代、いや少なくとも僕にとっては


『背番号10番』


を背負うことは特別な意味がありました。
マラドーナ、ジーコ、プラティニ、マテウス、バッジョ・・・
(サッカーに関心のない方ごめんなさい)
10番は例えば大一番、1-0の決勝点を決め
MVPの活躍が出来る選手というイメージ。


専ら僕のサッカー人生は『8番』でプレー。
myラッキーナンバーにしていて、
例えば試合当日の朝は顔を8回洗って、最後に
『勝つぞ‼️』
と心のなかで呟く儀式もありました。
実際8番らしいプレーヤーだったと思います。
ちょこちょことして、ちょっとトリッキー、
チビだけどガッツあり、なーんて上手以外を
『売り』にしてましたね。(笑)
試合後いつも僕だけ泥だらけで擦り傷も絶えず母親は心臓に悪いと見に来ませんでした。
小中学では同じチームに到底敵わない凄い
選手もいたので10番を背負う自信がなかったとも言えましょう。


そんな僕が10番を背負う、最も苦い思い出と
最も良き思い出が詰まった高校サッカー。
決して強くはない都立高サッカー部でしたが
泣く子も黙る国士舘大学サッカー部出身の顧問


『パンチ』(仮名?)


と、見た目大人過ぎる(笑)先輩たちが
意見を闘わせ、考えながらサッカーをしているのがすごく新鮮で楽しくて、
その中に混じって8番っぽいプレーをするのを満喫していました。

迎えた3年生の先輩最後の大会。
前日の練習で我が校のエース、絶対的10番の
先輩が大けがをして大会出場絶望となる
アクシデントに見舞われ、1年ながらスタメンが決定した僕も
『先輩の分まで頑張ろう!!』
と気合いを入れました。


ところが試合前どういう経緯か失念しましたが
エースの10番を僕が背負うことに・・・


たかが背番号で大げさと思われるかも?
ですが初めて背負う10番が3年の先輩にとり最後の大会の1年生、しかも前日の怪我で
出場出来なくなった先輩の無念があまりに重く
正直怖くなりました。

結局、試合前に完全に押しつぶされてしまい、頭が真っ白になって試合中自分が何をすれば
よいのかわからないまま自分の頭上をボールがただ飛び越えてゆく・・・
こんな経験は後にも先にもこの試合だけ、
フワフワと何も出来ず、情けない話しですが
ひたすら『代えてくれ』と考えてました。


結局試合も0-1で負けてしまい先輩の引退。


本当に情けなく、申し訳ない気持ちでした。
先輩優しいので責められたことはありませんが
僕の代であんな無様な出来でしたら間違いなく
呑む度に今も酒の肴にされていたことでしょう(苦笑)。


これを機に、初めて自分から10番を背負える選手になろう!!
と思い、そこからのサッカー部での経験は
今に繋がっていると感じておりますが・・・
完全な独り言となってしまいました。
ごめんなさい。
良いことは興味ないでしょうけどまたいつか(笑)
綴る時はどうかお許しを~。


Have a nice weekend!!
Ted



2017年12月6日水曜日

淡い期待。

絶賛試験勉強中の長女。
数学の内容は僕が高校で教科書を開くのを
諦めた変な記号が一杯出てくるもので
娘から僕への質問は一切なし。
次女が塾で習う算数も答えるのがそろそろ
危うくなってきました(苦笑)。


なのでわからない時は『リケ男』おじいちゃん
のもとへ・・・。
どんな難問にもさらっと答えてくれるそうで、
面目丸潰れだけどとても頼りになります。


叔父と母方の祖父のことを話していて
今更ながら1900年生まれの祖父と
干支が同じことに気付きました。

6まわり違いのねずみ。
祖母もちょうど祖父と1まわり違うので
これまたねずみ。
気付いてみると思い当たるふしがあります。


祖父は小学校を卒業して四国から上京し
洋服の仕立屋に弟子入り。
(弟子入りと給料なしとのこと)
修行を積み、帰郷して戦前にテーラーを開業。
職人をずらっと並べていたと自慢してました。
戦時中は洋裁を応用して防弾チョッキを考案し
販売。満州まで営業に行っていたとか。
満州行商にも使ったトランク。叔父から譲り受けました
これは結構売れたと本人が述懐してましたが
叔父曰く、
『実用性はイマイチ』とのこと。
戦後、財産を没収されまた1からのスタート。
今度は当時流行のダンスホールを始めこれが
大当たり!!
資金をもとに広い土地を購入し、流行が冷めた
ダンスホールから旅館経営に切り替え。
そしておそらくちょうど僕が産まれる頃、
齢70前後にして佛教大学の通信教育で
書道を学び、晩年は書道教室を開いてました。
(奇しくも僕は同じ大学へ通うことに)

僕が物心ついた頃、田舎へ帰ると玄関先には
元気なのにしかも正直あまり似ていない(笑)
祖父の銅像が鎮座していました。




ちょっとそこまでにも自ら仕立てた一式を纏い
帽子とステッキ。
自分のスタイルを貫いていました。


そんな、年齢も気にせず一生懸命に生きていた父親を持ったのは励みになると、
成長?した僕に話していた母も
店を始めたのは50歳前後。


彼女は某国立女子大にストレートで入学するも
色々あって、結局つまらなくて退学してしまう
なかなかの曲者。先述した家内の父のように
何を質問しても答えが返ってきて、
その答えが教養深くて難しく
聞いた僕は言ってる意味が全くわからない、
なんてこともよくありました・・・(笑)

店を通じて出会う名もなき一つひとつの
人生も等しく起伏に富んでいて
学ぶことの多い日々。
ワネストを巣立ったご夫婦と再会し
楽しい時間をいただき、その夜は同じく
ワネストから一歩踏み出した
"元"勇猛果敢、支離滅裂な方から(笑)
その奮闘記が送られてきて...



『あーあ、どーしてパパに”いでん”
しなかったんだろうなー』


などと首をすくめる次女。
よくパパと同じ地雷を踏んで
ママの逆鱗に触れておりますが・・・


おでこの形は間違いなくおじいちゃん似。
娘達へ良き遺伝もあれば、と淡い期待を抱く


母の命日、12月6日。


Ted

2017年12月2日土曜日

12月。

12月。
師走という言葉が妙にぴたりとくる気忙しさと
ある種の重たさを持って迎えるこの季節を
何十年過ごしてきたことでしょう(苦笑)。
新年を迎える準備など、仕事でも家庭でも
すべきこと満載な12月を会社の決算月にしてしまったこと(しかも2社)に我がことながら
年を追うごとに怨み節を抱くようになり
ここから3カ月は心に漬け物石を乗せている
感覚がありました。(苦笑)
なんてことはない、自分のやり方が拙いだけと茨木のり子さんに叱られそうです。
資金のない零細企業。何事も自分達でするのが
基本。また、その経験こそ財産と言えます。


例えば経理。こちらは全く知らない中で
誰かに教わる時間も与えられずいきなり
決算までの下準備一切を(いい人ですが)
超強面の税理士とイライラする先代(父)に
挟まれて怯えながらしておりました。
現場の仕事はスコップ作業や20~30kgの原料を担ぐガテン系。
4兄弟の末っ子でとびきりチビ&非力な僕には
兄貴達が普通にこなす作業もなにかとハンディがあり、
といって『お豆さん』扱いされるのもイヤで、
ならば1回の量は減らすけどその分休まないで動いたり(ねずみなので)
それなりの工夫をしていたと思います。


皆さんも同じかもしれませんが、
そんなもがいているときに
(今でもかなりもがいておりますが)
同じ道を辿る”次の人”がもし現れたらその
境遇を理解し、少しは良い導きが出来るよう、初心も忘れず経験を積む、
そんな意識が働きます。
どこかそんな偽善的な意識がうまーく
自分の逃げ道を作っているのでしょうね。
(笑)


土曜日の朝。寒い夜明けの野外テトリスを終え(笑)
残務処理の机の上に置かれた『同じ道』を
辿ってくれている義姉にお願いしていた資料が
僕の意図を汲み一歩先が記されてある。
これまた現場で同じ道を辿る従業員から
朝7時にLINEで送られてきた


『本日10時に2名出勤します』


というメッセージ。
また更に”次へ”と繋がりそうな期待感。
本当に有難いなとしみじみ思います。
持ってあげるよ~😅


こちらの”指導”方がかなり親父に似ているのは反省です。


店でも、自分の不勉強を棚に上げて(泣)
とても嬉しい出来事がありました!!


ご案内している商品の中でいくつか、
オーダー対応が出来るものがあります。
その内のひとつで今回初めてのオーダー対応をさせていただき、その中であらためて
お客様にも喜んでいただけると確認出来た
翌日に、還暦祝いのプレゼントをお探しの方。
早速ご提案させていただくとタイミング的にもまさにピッタリでした。
しかもご郵送している『例の』サービスも
適用で・・・(笑)


『前日のご来店でしたらお恥ずかしながら
きちんとご案内出来ませんでした。』


お客様に正直にお話ししました。
最初にオーダーを頂いた方にもおかげさまで
良いご案内が出来たと報告致しましたところ、
『縁』にまつわる素敵なメッセージを頂き、
嬉しいかぎりです。


勿論、ちいさい店の素晴らしい出来事も、


『いつか同じ道を辿る人』


を念頭に、日々を積み重ねているつもりです。


夜中に会社へ戻る前の仮眠を絶賛試験勉強中の長女が起こしてくれるようになりました。
こちらもちょっと嬉しいです。
彼女にはなにか伝えられるかな??(笑)


いつもの師走に変わりありませんが
その時計に今年は陽射しが温かく
降り注いでいます。


Have a wonderful "SUNNY" weekend!!
Ted









2017年11月26日日曜日

表と裏と。

早朝の荷捌き。
体の芯まで凍える季節になりました。
風邪を召されているお客様もちらほら。
師走を前に、お互い体調も整えないとですね。


冷えるほど美しい朝を迎えられる、
関東平野のおすすめポイントと思います。
とりわけ週末になると空気の音色も澄み渡り、
鳥の囀りが遠くから近くから聞こえます。


土曜の早朝に仕事をする得?
早起きは三文の得?


といいますか、かなりリフレッシュされます。
そんな時は大抵、サッチモのまねをしながら


♪What a wonderful world~♪


を歌っています(笑)。


再会に恵まれることの多かった今週、
継続の中でしか味わえない豊かなひと時は
小さな店の主として最も大切なものです。
よちよち歩きだったかわいい男の子も
おしゃべりになり来春からは幼稚園。
親御さんにとってはワレモノも多く
ヒヤヒヤでしょうが(笑)、
実は僕にとっては小さな子供たちが楽しめる
空間であることは1つの大切なバロメーターにしていることです。
子供の反応に嘘はないですからね。


大山時代はよく工場の仕事を終えてから
夜中に店へ赴きディスプレイをしていました。
当時お向かいの団子屋さんが夜中の1時頃から仕込みを始めるのに励まされながら
明け方まで仕事をしていました。


『本当に仕事って商い=飽きないなのよね。
同じに見える団子でも毎日様子が違うのよ。』


明け方、仕事の手を休めず奥深い笑顔とともに
語られた言葉にはとても重みがありました。
そのあと頂いたお団子の味はまた格別。


それ以来、お客様には見えない時間、
いわば”裏の時間”にお互い電気を点けて作業をしていることが言葉以上に励みになりました。


表と裏。
裏の充実、あるいは整えることなくして
表を取り繕っても本物の輝きはうまれない。
最近感じていることです。
今まではなんとなく表のことばかり考えていたような気がします。

とりわけ優しいお客様ほど背負われた悲しみも
深かったり....。
 
昨日最後にいらした宝石に詳しいお客様。

『裏も綺麗ですね。』

こんなときは少し余韻を楽しみつつ...。


Have a wonderful weekend!!


Ted










2017年11月18日土曜日

反省。

今にも雨が降り出しそうなどんよりとした朝。
明け方から荷物の上でうずくまっていたので
降ってなくて助かりました。(苦笑)


『バキッ!!』


久しぶりに肩を脱臼し、四つん這いでしばし
肩と対話。無理に戻そうとすると


『そこじゃない!!』


という拒否反応のような激痛が走るので
大事なことは心を落ち着かせて力を抜き


『いつか戻るだろう、戻りたいはずだから』


と、待ってみること。これ結構ポイントです。
もしもの時は思い出して下さい。(笑)
入ると肩に『ありがとう』という気持ちになりますよ。
あっ、でもたぶん初回は自分で入れるのは
おすすめしません。難しいだと思うし、
その後クセにならないようにするためにも
病院へ行かれた方がいいですよ。
僕は偶然初回に自分で戻してしまえたのが
かえって良くなかったようで・・・トホホ。


今日は次女の展覧会があるので急いでいたり
脱臼するのは大抵そんなとき。
毎回まるで心を乱したお仕置きのようです。


お休みに自虐ネタですみません。
どうぞ皆様は健やかで素敵な週末を!!
反省ザル


本日13時、明日は11時オープンの
通常営業です!!
足を怪我しているお向かいのLicoco'sさんと
痛々しくお待ちしております(笑)




Ted

2017年11月15日水曜日

散歩。

おはようございます。本日水曜日、
午前中は雅美さんのフェイシャルエステ、
午後は平井さんの布絵教室です。


お二人とも遠くから通い続ける中で
ご縁が広がっているようです。


お休みをいただいた第2日曜日。
いつ来ても開いてないと言われますが
(本当に申し訳ございません)
実は原則水曜日と第2日曜日をお休みと
させていただいているのみなので...。


次女の送迎で早朝に都心へ出たついでに
あまりに天気も良かったので、ちょっと
いつもと違う行動パターンにしてみようと
トコトコ散歩をすることに。
前回の送迎では空き時間にショッピングをし
肝心の迎えに大遅刻する失態を犯したので
今回はショッピングはNG。
ついついディスプレイなど見ると買い物以上に
時間を忘れる傾向がありまして(苦笑)。


『頭をからっぽにして歩いてみよう。』


と、歩き出したものの実際にはやはり頭の中は
邪念、雑念がぐーるぐるな僕。
最近免許の書き換えで通ったばかりの道で
気付かなかった発見をしたり、
戦争の爪痕


静かなオフィス街を眺めると、
どんな角度がインスタ映えがいいか?
せっかくなので、えいっ。


などと考えてばかり・・・修行が足りません(笑)。


折り返し地点に選んだのは丸の内三菱1号館の


『ロートレック展』


名前は聞いたことある、という程度。
この手の恥ずかしさにはいいのか悪いのか
僕より博学なお客様に自分の無知をさらけ出し


『ヘー』『はー』


と言うことしか出来ない日々が、かえって
どうやら以前にも増して未知へのアプローチが楽しくなっているようです。


ヘッドフォンの解説やメモを取りながら
高尚な鑑賞をされている方がとても多くて
さすがと感心しながら
いつもなら歴史的背景や技法などを考えすぎる
”芸術鑑賞”を全く気にせず


『夜の世界のポスターでしょ』
(ファンの方大変失礼)


として眺めると、艶っぽさの感覚の違いなど


『ヘー』『はー』


しながら歩いてました(笑)。
イギリス人男性を悪っそうに描いていたのには
静かなギャラリーでつい笑っちゃいました。
やはり相当根深いものがあるのかな?

こちらも意識してます。

今回は無事、次女の迎えにも間に合い(笑)
いいリフレッシュになりました。


わずかな散歩で筋肉痛が2日後に、
そういえば親父が足腰の衰えを意識して
乗馬や山登りを始めた年齢に近づいたのかな?


山小屋、峠の茶屋、至る所になぜか

おにぎりを作ってもらう女性がいたようですが・・・。




Ted









2017年11月11日土曜日

ダンスナンバーの前。

日暮れもすっかり早くなりました。
寒くてそろそろスパッツが必要かな...
などと考えながら夜明けのトラッカーを
待っています。


そろそろクリスマスのディスプレイを...
以前ほど街も煌びやかさはなくなり
ある意味で定着した感じもしておりますが
ご家庭などでは如何でしょうか?
我が家は子供も大きくなり、
キラキライルミネーションもなくなりました。
ここ数年は日めくりでお菓子が楽しめる
(名前を忘れました)
ものを飾っていて、今年は
ディズニーの一つ目小僧のようです。
(こちらも名前が・・・すみません)


店としては『クリスマス商戦!!』などと
鼻息も荒くしたいところですが(笑)
如何に日常というものが大切か、を
感じている今日この頃です。


あっ、でもこれから少しずつ北欧の窓辺を
イメージしてクリスマスシーズンをお楽しみ
いただけるようグッズもご案内してゆきます。
お楽しみに!!


『知らなすぎていた男』


齢の重ね方を呆れるほどの恥ずかしい思いを
未だによくしております(苦笑)。
今週はヘビーなことをやらかしました・・・
でも、むしろそんな時こそしっかり学ぶ機会と
すっかり厚顔にもなりましたが。


知らないこと、を知る機会を得た豊かな時間は
何事にも代えがたい心潤わすひととき。


そんな時間をお客様が1年越しで
プレゼントしてくださいました。
ハーダンガ―刺繍

ノルウェーの長い冬を女性が楽しむ工夫が
散りばめられているようです。

裸で歩いているような恥ずかしさも
はだかの王様になるよりはるかにいいかな⁉️

ブルーハーツ聴きたくなりました😂

Have a wonderful weekend.
Ted



2017年11月5日日曜日

セーター

日が暮れるとすっかり寒くなりました。
冬になると僕にとっては(ニットではなく)
セーターの季節。
現在も自宅であてがわれている洋服ダンス
2段のうち1段はセーター専用です(笑)。


セーターへの愛着は子供の頃から、
母の手編みセーターにルーツがあります。
友達の家に遊びに行くと、お母さんから
『セーター素敵ね。』
とよく褒められました。
それがやはり子供ながらに誇らしくて...
きっと褒められるのも期待し着ていたものと
思われます。(笑)


中坊になると、やはり『親の手作り』が
恥ずかしくなり一旦離れました。
少し大人になった高校3年の冬、
世間はいわゆるDCブランドブームで、
おしゃれが多かったサッカー部のメンバーも
『MICHIKO LONDON』
『Mr.JUNKO』 etc...
の高価なロゴ入りトレーナーを着ていましたが
お金もなく、チビでサイズもなかった僕は
当時唯一丸井本館で購入したDCブランド
アイテムは忘れもしない
『メンズフランドル』のソックスのみ。
それでも3千円くらいしましたからね。
(苦笑)
それと、やはり昔から人と同じものはあまり...
というところがありまして、お金もかからない
”世界に1着のオーダーニット”
が閃きました(大袈裟ですが)。


久しぶりに僕からリクエストした
”赤ベースで少し大胆に”
4人兄弟の末っ子が高校生まで成長し、
セーターを編むことのなかった母も
久しぶりの、しかも息子からのリクエストは
嬉しかったようで
早速作ってくれたのがこちら、


その後十数年、僕の絶対的勝負服として
マイナス40℃のカナダでも
あんな時もそんな時も(笑)
誇らしく着ていました。
30年近く過ぎた現在もバリバリの現役です!!


そんなセーター好きのため、かえって
お客様にご紹介するお洋服の中でも
セーターはご紹介したくてもなかなか
『これは』と思う商品に出会えませんでした。
久しぶりにお楽しみいただけそうな
”ニット”がイタリアより届きました。
少しチカラが入りすぎるかもしれませんので
御来店の際はどうかお許しください。(笑)


手編みのセーターにはもう一つ、
ほどくときに母が僕の両足に巻いていた
あの時が、温もりとともに思い出されます。
もしお子様がいらしてセーターを編む方は、
ほどくときお子様に手伝わせてください。


『お金がなくセーターが安上がりだったのよ』


母から聞いたのは大人になってからの話し...。


Ted




2017年11月4日土曜日

誉め言葉。

最近、お客様から
『仕入される奥様のセンスがいいですね』
と言われることが多くなりました。
とても嬉しいお誉めの言葉です。


考えてみれば
『そうなんですよ、ありがとうございます。』
と言えるようであれば万事上手くゆくのに
『いえいえ、僕が・・・』などと
即座に否定してしまう大人げない店主です。(笑)


仕入れはある意味失敗の積み重ねです。
お客様に楽しんでいただけるものをと、
それは今も昔も全く変わりありませんが、
きっと以前は
『我』がどうしても強くなりすぎ結果として
お客様に自分を押しつけていたのかな、
と思います。
女性がどういうものを好まれるのか
観察する積み重ねの中で僕の感性が
変化してきたのは間違いないです。
その中でも常にちょっと冒険をすること。
そこから学ぶことも意識しております。


そういう訳で仕入れは自ら担当しています。(笑)
ですが、仕入れた商品を店でご紹介する前に
よく”奥様”の反応を確かめております(笑)。


『あなたのセンスは私には全くわからない。』
と以前はキビシーーイ意見ばかりでした奥様も
迂闊にも欲しいと思うことがあるようです。


積み重ねの中でまさか僕色に染まって・・・?
いや、それはないですね(苦笑)。


ありがたいことにちいさなお店ではお客様も
店主の好みを気に掛けていてくださり
旅先で出会った食べ物やお品物を
さりげなくお持ちいただくこともあります。
本当に嬉しいことです。


Merci beaucoup!!


Ted





2017年10月29日日曜日

隔週の楽しみ。

ワネストも雨が強くなってきました。
こんな日には少し心を落ち着かせて、
BGMも自分が口ずさめるようなものを。
お客様に驚かれない程度に(笑)。

『人生には、取り得た道ならいくつもある
でもあり得たかもしれない人生より、
選び取った今日の方が大事だからさ。』


僕ではなくKING KAZUことサッカーの
カズ選手の言葉です。


日経新聞のスポーツ欄で隔週金曜日に
掲載されるカズさんのコラム。
飾らない文体と配慮ある言葉選び、
ちょっとしたいたずら心など、
カズさんのお人柄が表れています。

作家でもない限り、文章にはその人となりが
表れますよね。そのため、僕はこのブログを
アップするときは、あまりの恥ずかしさに
目をつぶり『えいっ』とボタンを押してます。(笑)

あのときワールドカップに出場してれば..
(当然出場すべきだったと断固思いますが)
僕の携帯の待受画面になっている
震災後チャリティーマッチのあのゴールは
なかっただろうし、もしあっても
その意味はおそらく違っていたでしょう。
こんな素敵なコラムもあるいは書けなかった
かもしれませんね。
おかげで2週に一度、色々楽しませて
いただいてます。😁
ここから自分のことを綴ろうと思って
かなり時間を費やしていましたが、
並べるのも失礼なので...

目をつぶって『えいっ』😂

Ted








2017年10月21日土曜日

45の景色。

台風が接近中ですね。
925hpaと超大型でコースも悪く心配です。
お天気の森田さんが以前ラジオで
台風は海をかき混ぜる重要な役目がある、
と仰ってましたが・・・。


こんな台風でも穏やかという阿曽浦へ
チームEijiは颯爽と戻って行かれました。


『Pearlman In WAnest』


ご来場いただきありがとうございました。
上村氏の作品をご紹介させていただく時
いつも思っていることは


『自分が初めて出会った時の驚き、楽しさを
ひとりでも多くのお客様と共有したい。』


子供のよう?(笑)でも本人は大まじめです。(笑)


ですので、お迎えするにあたり毎回通常商品は
すべてしまいこんで、チームにすべて委ね
店内はEiji Uemura一色にしていただきます。


最初は受け入れ準備が本当に大変でした。
残念ながら誰も手伝えない仕事です。
(自業自得)
この機会をいつも僕自身の仕事を良い方向へ
導くための関所と捉え、取り組んできました。お客様の反応から、間違っていなかったという実感はあり、少しずつ前進しているのかな?
とは思っております。


最初のではなく、今でも僕自身が毎回お客様と全く同じ楽しみです。
準備、から撤収までのすべてが美しく、
日々の積み重ねの大切さに気付かされます。


ワネストでも5回目の開催となり、
ご自身の体調が良くない中でも
会いに来て下さるお客様や


『お久しぶりねー』


作家とお客様がハイタッチをされる関係性が
築けていることはこれもまた積み重ねの賜物。
元気なお顔になってゆくのは店主として
とても感慨深いものです。


そもそも、右も左もわからない暗闇の中で
良きジュエリーの師匠が導いてくれたご縁。


撤収後、空っぽの店で、イベントを通じて
更にうず高く積まれた課題を前に迎えた
45歳の誕生日。
もう少し視界も晴れる年齢なのかな?
と期待していたけれど...(笑)




追いかけてゆこうと心から思える人々、
一緒に高めてゆく仲間たち、
支えてくれる家族 etc・・・
なんだかとても有難いです。
イベント翌日、おっさんたちがサプライズで。
領収書もまわってきてません。☺



『あの時の一歩』


踏み出せてよかったし、これからもその一歩は
大切にしてゆきたいと確かめられる、
心に染みる言葉も頂きました。


『あの時の2時間』


そんなこともいつかの笑い話しに。


Have a wonderful weekend!!
Ted





2017年10月14日土曜日

Pearlman In WAnest

基本的にはすべて片付けるという
イベント前の儀式もほぼ完了。
本日のプレイベントから火曜日まで
ひととき真珠の海から宇宙へと
皆様を誘います。


『モノクロ写真はごまかしがきかない』


写真家の遠山孝之さんの言葉がよぎりました。


上村さんと彼を支えるスタッフの信頼関係
見ている方向性が見事に凝縮された嘘も飾りもない
この1枚、圧倒されました。


ちょうど写真が届いた頃に考えていたDMを変更、
タイトルもちょうどその時You Tubeで流れた
大好きなスティングの名曲


『Englishman In New York』


の一節
”Be yourself no matter what they say"
(まわりがどう言おうと自分らしく、かな?)
 
栄司さんにピタッと重なったのですみませんが
ちょっとお借りしました。(内緒)
12月にニューヨークで2度目の個展もありますし...。


ひとつのことをまっすぐ、深く追求すると
広い世界に通ずる。
店を上村ワールドにするたびに
毎回学ばせて頂いていることです。


『ものづくり』


作品や商品は携わる人間そのものと
最近つくづく感じています。


皆様に心を込めてご紹介致します。
是非、お立ち寄りください!!


安味 哲志


『Pearlman In WAnest』


10/15(日)~17(火)
11時~19時


プレイベント
『パールっておもしろい』
10/14(土)
14時~
お手持ちの真珠をお持ち下さい。
日頃の使い方や真珠に対する疑問、質問
などを上村氏の引き出しをどんどん
開けてみて下さい!!


at ベルカテナ
埼玉県越谷市蒲生茜町23-2 WAnest D4
048-940-8969


東武スカイツリーライン『蒲生』駅より徒歩5分
http://wanest.jp/

2017年10月12日木曜日

ものづくり魂。

先日蒲生でものづくりをされていたお客様と
しばし仕事談義。
お客様とは以前、ワネストへ来たばかりの頃に
当時ご紹介していたオーダーシューズを活かし
何か地元の産業を店で発信出来ないか?
と考え興味のある産業が偶然お近くとわかり、
突然伺わせていただいてからのご縁。

独特の技法で日本最後の作り手だったという
御商売は10年以上前に断念されていたので
製品化には至らなかったのですが・・・。
伺うと越谷は昔から縁の下ものづくりの町で、
染物や、今でも町に冠のつく有名な
千住ねぎ、草加せんべい、岩槻人形などは
売り手の町で『作り手』は越谷”だった”よう。
あの千疋屋さんも越谷に地名が残っています。
町の様子を見ると状況も変化しているとは
思いますが、越谷愛が更に増しました(笑)。


ワネストもその昔、先代がランドセルなどの
革のなめし工場をされていた跡地にあります。
オーナーも子供時代にピット漕で遊んでいた
そうで、ものづくりが体に染み込み知識や
造詣もまことに深い。


僕自身、プラスチック原料再生という、
消費者の目には直接触れない、いわば
『縁の下の製造業』を営んでいるので、
悲喜こもごも、とてもよくわかりました。




おそらくここ30年位の間にあらゆる分野で
それまで受け継がれてきた技術の断絶があり
再現不可な技術も多いのではないでしょうか?
そしてその流れはさらに加速するでしょう。


例えば作家の手掛けるジュエリー。
リング1つ作るにも石の研磨師、留師、
リングに表情をつける彫師などの協力があり
はじめてかたちになるもので、技術習得に
時間を要すこれら職人の分母が増えることは
おそらくないでしょう。
先述のお客様はご子息が継承しておりましたが
現在は同業他社で精励されているとのこと。

端的に言えば『食べていけない』のですね。
我々世代で失くしてしまった技や職人の心は
あまりに多く、もったいないことですが
残念ながら嘆いていても元には戻りません。


すっかり暮れていました。




でも、まだまだ作る意欲は衰えていません。
仕事の話しになると目にちからが漲り、
お嬢様からの電話もあしらって数時間
しゃべり続けておりました。

ものづくり魂、
もっと、勉強させていただきます。


Ted
























2017年10月8日日曜日

パンオショコラ

おはようございます。
本日は第2日曜日の定休日となります。

朝から次女を試験会場へ送り、せっかくなので
朝食は池袋へ。
美味しそうなパンとカフェオレを持って優雅に
公園のベンチで、と池袋ウエストゲートパーク
(全然優雅じゃないか)へ来てみると
びっしりとテントで埋め尽くされてました😌
https://www.yosakoitokyo.gr.jp/
ふくろ祭り、だそうです。
よさこいもあり、朝からお揃いの衣装の
やや緊張した面々が集結しています。
結構年齢もバラバラなんですね。
この日のために練習して、緊張の本番、終わってからの打ち上げ、まさに高校の体育祭ノリで
朝まで飲んじゃうのかな?
(若干例えがおかしい?)
こういうのも楽しいでしょうね。

さて、美味しそうなパン屋に立ち寄り見つけた

パンオショコラ

これがあるとどこでもほぼ100%
ついつい買ってしまいます。(笑)

子供の頃、団地の下にあったヤマザキが
『サンエトワール』になり、焼きたてパンを
提供するようになりました。
当時としてはケースもオシャレでそれはそれは
夢のようでした(笑)。
そこに、山パン時代にはなかった焼きたて
パンオショコラが登場!!

大袈裟でなくほぼ毎日食べていましたね。
あれから30年(笑)、あるとつい買ってしまう
マイ2大チョコパンはパンオショコラと

"リトルマーメイドのチョコリング"

先日、リトルマーメイドで働く若い女性の
お客様にチョコリング愛を熱く語ったところ

『あー、うちの店置いてないやー』

と悲しい一言。(店舗によるそうです)

まぁ、現代のハイクオリティなパンの中では
ちょっと厳しいのかもしれませんね。
今朝食べたパンオショコラも昔のそれより
はるかに絶品でした。

いつも以上にどうでもいい話しで
すみませんでした。
これから少しお客様気分を味わいに行きます。
お迎えに遅れないようにしないと...

Good day !!
Ted


















2017年10月6日金曜日

ルーツ。

早朝荷捌きでキーボードを打つ手が冷たい。
そんな季節になってきました。




昨夜はここ一週間連絡をしようかな・・・
と思っていた方と偶然繋がり、気持ちよく
ZIGGYを聴きながら次女のお迎えに。


先日のテスト結果らしき封筒を抱え
カツオくんのようにモジモジしていたので
結果が悪かったのかと思っていたら
前回よりは少し良くなっていたようです。
(前回がわからないのですが・・・)


そこから娘達と話しをしているうちに
遺伝談義となり、試験結果にやや不満で


『あーあ、パパのちゅーとはんぱな血が
流れているからな・・・』と嘆く次女に
長女も、


『そうだよ、だからそんなお腹に・・・』
と乗っかる始末(笑)。




我が家では
優性遺伝=ママ
劣性遺伝=パパ 
という方程式が出来上がっています。(苦笑)
(おじいちゃんも優性遺伝族)




そういう話しになると劣勢なパパは
『こんな人生だから君たちと出会えたんだよ』
という”必殺技”を繰り出し応酬。


『それ言われると元も子もないじゃん。』
と切り返した長女に成長を感じました。
(表情はややチョッパーの褒められ状態)




誕生日が今日の親父が思い出させたのか
娘達に”劣性遺伝のルーツ”親父の話しを少々(笑)。


以前、親父いきつけの飲み屋やスナックで
女将さんやママさんに
『来ると息子の自慢話ばっかり』と言われて
恥ずかしくもあり、嬉しくもあり・・・。
悪口でくだを巻いているよりいいですけどね。
そのあたりは優性遺伝にしてゆきましょう。(笑)




『あなたは何事も中途半端。』
親父もよく母親に言われてました。




そんな自分と対極、一心不乱にひとつを磨き、技術を高め、自由で独創的な作品を生み出し、前向きな人生を歩まれている御仁を
ご案内させていただくイベントを開催します。

今回でおかげさまでワネストにて5回目、
どうぞお楽しみに❗

少しずつ僕なりの言葉でご紹介してゆきたいと
考えております。


若く余裕のなかった両親と工場をファウンダーとして支えてくれた叔父が、
今回のあわただしいDMの準備を
手伝ってくれました。




『親父の若い頃そっくりやん。』




と思われていることでしょう。
本当にありがとうございます。




Ted

2017年10月2日月曜日

余韻。

10月。青空とひんやり澄み渡る空気。
気持ちのよい日曜日のスタートでした。
ちょっといつも直進のジャンクションを曲がりたくなる



管楽器の音色が心地よく響いた秋夜の
ワネスト中庭。
秋の恒例となりましたジャズライブ。

今回は当店のお客様もグループで楽しまれ、
ご挨拶にお立ち寄りいただく方もちらほら、 
見知らぬ土地から少しずつご縁をいただき
積み重ねることの意味を確かめながら
宴のあとの静かな余韻に浸っておりました。


全く自分の感覚的なものですが
『余韻』
という言葉、どこか頭の片隅に置いています。
基本的にかなり舞い上がってしまいがちなので
いい仕事をしている作家などの話しになると
ついついアツくなってしまいます。(笑)
後から反省することもしばしば・・・(苦笑)


映画『This is it』で
マイケルジャクソンが何度かプロデューサーに『余韻を楽しんでもらう』演出を
お願いする場面がありましたが、次元は違えど
『余韻』をお楽しみいただけるような
時間をご提供出来れば、と考えております。
『余韻』=『奥行き』
と言ってもいいかもしれません。
ワネストにはその雰囲気が備わっている
と思いますので、自分次第なのでしょうね。


余韻を楽しむ前に今年も終わりそうな早さですが・・・
一つひとつ、丁寧に、と自らに言い聞かせ。


Ted




















2017年9月25日月曜日

燈明。

2回目の布絵教室作品展が終了しました。


私用のため最終日を平井さんにお預けする
失礼を致しました。(すみませんでした。)


こじんまりと始めた昨年と比べ生徒さんの
作品も大きく、パワフルになっていて前日の
準備を簡単に考えていて焦りましたが(苦笑)
お楽しみいただけましたでしょうか?




敢えて自分にも『秘密の花園』としている
水曜日。
久しぶりに生徒さんたちとご挨拶も出来て
いい雰囲気で教室が行われている様子が
伝わってきました。作品にもそんな空気は
反映されるものなのでしょう。


『娘さんにどうぞ~』


と会期中、たくさんのお土産も頂戴しました。
いつもにも増してお土産どっさりで家族も
『何があったの??』と驚いていました。


『パパも結構人気者でしょ?』(笑)
『なにかイベントだね~』と女性陣即答(泣)。


本当にいつもお心遣いありがとうございます。


オーナーさんも地元で息の長い、
文化の発信地となるよう願いつつ建てられた
ワネスト。


先代が目指していたベルカテナという店の
あり方がもしかしたら体現出来るのでは?


と模索を続けている中で平井さんへ
『生徒さんひとりでもやってみませんか』
と始めた布絵教室。
平井さんのパワーに引き寄せられひとり、
また一人と生徒さんが増え、今回の作品展
でも関心を持たれた方がいらっしゃいました。
時間をかけてコツコツと、それ故確かな
流れを感じております。


諸事情で今回は出展出来なかった生徒さんも
いらっしゃるようですが、そもそも先生が、
そして生徒さん達も色々大波を乗り越えてきて
いらっしゃる、かなり大きな舟のようであり・・・。
生意気ですが、時機にまかせ、ゆっくりと
櫓を漕げばいいのでしょう。


その時、教室が、ワネストという空間が
燈明となることを信じて。
ちいさい店も頑張ります。


Ted





2017年9月23日土曜日

ゼロからイチへ。

『寒くて寝てらんねーよ。』


エンジンを切って待機してくれていた
いかにも優しい茨城弁の運転手と
ついに長袖で早朝荷捌きを終えた
お彼岸の朝。


昨夜は遅くまで残って荷捌きをしてくれた
従業員を従えて(笑)禁断の


”深夜のラーメン”


僕を飛び越えて現状の課題をお互いに
話しているのが実は結構嬉しいです。
あっ、もちろんお会計は上司が。
(福利厚生費にしましょう)
誕生日は現場で乾杯(ノンアルです)


こういう仕事は家族でしか出来ない、と
思っていたので、国籍も超えて一緒に
汗びっしょり、粉まみれで働く彼らの存在。
土曜日の朝にこうしてピコピコしている
事務所の向こうから聞こえる機械の稼働や
フォークリフトのエンジンの音。
各自で設定した”すべきこと”に合わせ
きみちゃんは7時から、たっちゃんは8時と
『勝手に』始動している”音”を事務所で
ふんぞり返って聴いております。(笑)


そんな従業員が駆使している機械たちは


『これは僕がよくミニカーレースをしていた』
とか、
『これもあれも25年前の写真に写ってた』
そんな年代物がゴロゴロ。

ミニカーレースはこれで。

勿論僕としてはそれはそれで誇らしいし
今でも現場に入れば従業員よりも機械の
トラブルを素早く察知する自信はあります。


でも、最近ことあるごとにみんなには
『現状は僕たち家族が作り上げたもので
これが正解とは限らない。与えられた物が
すべてと思わず、いつもどこかでこれが
正解か?と疑うくらいでいい』
と伝えております。
やはり現場で毎日格闘していれば様々な
課題が浮かんでいるはずです。
そこにアプローチをしてゆかなければ
進歩は望めません。


"これはロビーさん考案の機械"


"あの装置の扱いはまっちゃんに聞け"


"工場内の流儀はみんなで考えた・・・"


などと変わってゆくべきであり
その方が健全な姿と思います。


残念ながら僕たちが使ってきた”愛おしい”
機械たちも修理のパーツが1つ、また1つ
無くなってきていることですし・・・。


完全に『みんな色』の現場になるとしたら
僕は現場のお荷物になるのでしょうが(笑)


『ゼロをイチにする仕事を創り上げた』


今でも父の面影とともに思い出す
先代に弔電で頂いた有難いお言葉。


まだまだ道の途中です。


Have a wonderful weekend!!
Ted