2018年10月31日水曜日

Trick or treat

今日がハロウィン当日ですが
昨夜立ち寄ったSCは既に次のイベント、
クリスマスの準備に入っていました。
あっという間に年末がやってきそうで
慌ててしまいます。

ワネストハロウィン

日曜日は”ベルカテナ第1章”
大山時代のスタッフとお客様をリムジン(笑)送迎してワネストへご案内しました。
僕が学生服を着ていた頃はお得意様として、
仕入れを担当するようになった頃には
スタッフとして、未熟な僕の
目利きの悪さで本当に困らせておりました。
(苦笑)
それでもこうしてお声掛けいただくことは
本当に有難いことですし、
母のことを覚えていて下さる皆様との繋がりは
齢を重ねるにつれ深い意味を感じております。


『大塚さん(母)の趣味とあなたのセンスも
加味され楽しいわ。』


嬉しくねーぞ、このヤロが!!
(チョッパー風に)


今でも1番のお気に入りと、20年位前に
当店でお買い上げいただいたリングを
見せていただき
(なので僕は初めて拝見しました)
これぞジュエリー!!なデザインと丁寧な仕事、
リングに瑞々しく宿る作家のエネルギーが
伝わってきました。
こういう作品もいつかまたお客様に
ご紹介出来るよう頑張ります。

ふたたび昨夜、閉店後に1本の電話。
8年程前大山でジュエリーのリフォームを
されたお客様が、2年くらい連絡先を探して
漸く辿りついた、とご連絡をいただきました。
遠方にお住まいのようですがご友人と
お立ち寄りいただけるかもしれません。


忘れられて当然のちいさな店。
覚えていただけるだけでもありがたいですが
本当に続けて良かったと思える出来事。


Trick? or treat?
空で息子の背中をプッシュしているのかな?
(笑)


Ted





2018年10月27日土曜日

やさしい靴。

少し入りにくい店、という噂もありますので(笑)
強風、あまりの暑さや寒さなど、
よほどの気候でない限りドアは開けています。
最近、恵菓さんからリズム感ある木の作業音が
響くのが何とも心地よいワネスト中庭。


初めて訪れるお客様が店の前で立ち止まり


『この店は靴屋さん??』


とヒソヒソ話されているのをよく耳にします。
大家さんがクリニックをイメージされた間取りなので、スリッパに履き替えるための靴棚が
入り口にあります。
(つい靴を脱いで入店されるお客様も・・・
 靴のままでどうぞ。)


棚に並ぶカラフルなラインナップのシューズは佐賀のハンドメイド工房ティックワールドさんの製品です。


以前、僕が店を運営してきた中で
一番難しい問題に直面した時、
良い解決策が見いだせず困り果て、
まさに藁をもすがる思いで佐賀の工場へ伺い、ご相談させていただいたのが現女性社長。
直接の取引とは関係ない厄介な相談に
真剣に向き合い、思いもよらぬ素敵な答えを
導き出していただいたことは
結果としてとても貴重な財産となりました。


そんな社長を筆頭に
自由な発想で職人男性陣を翻弄する?
企画担当も女性。
例えばこちらの当店カリスマ女性スタッフ(笑)も愛用のシューズは
スタッフが履いているのを見て珍しく?
当店でも購入希望のお客様が続出しました。
『外に縫い目が見えない方がかっこいいから
中で縫い合わせてほしい。』
とリクエストしたそうです。
たしかにだからかっこいいんですけど
職人視点だとたぶん手間がわかるだけに
きっと形にならなかったでしょう。


そんな女性たちを技で支える職人たちの靴は


『やさしい靴』


かなり長いこと、どうお客様にお伝えするか?
考え続けていた中、ポロっと出た言葉に
接客そっちのけでひとり頷いていましたが
キャッチコピーとしてはあまりに平凡です。
(僕の語彙力に起因します)

が、やはり一番ぴたりとします。 
自分本位でなくお客様が履くのを楽しめる
ことを貫いている、そんな風に感じます。

沢山ラインアップから厳選して、素敵な出会い
となるようこれは、と思うものを
常時100足以上用意しております。

一緒にお気に入りを探しましょう。

Ted















2018年10月24日水曜日

三代目。

日曜の午後。
久しぶりに高島平団地のスーパーでお使い。
松坂屋ストア→大丸ピーコックがいつの間にか
AEONグループになっていたことに
レシートで気付く。


Work for life,
企業戦士の前線基地、その兵站の役割を担い
活気のあったスーパーも皆が現役を退いた今は
驚くほどに静か。
当時小さかった木々も大木となって生い茂り、住環境が整ったのと裏腹に一代限りの”故郷”
マンモス団地は訪れるたび少し寂しい。


Work as life,
浅草の革問屋街を展示会に初めて訪ねた。
職住一致で忙しく働いていたであろう街。
活気に満ちあふれた残像も留めず、
こちらも平日昼間というのに驚くほど静か。
小さな町工場が軒を連ねていたと思しき界隈は
多くがマンションや戸建ての分譲地となり、
きっと生業が新住民から
『うるさい』とか『臭い』と言われ
子供の頃読んだ『ちいさいおうち』のように
肩身の狭い思いをしていると想像される。


数少なく開いていたそば屋さんに立ち寄る。


僕達の注文を受けた後、
もう1つのテーブルの常連客に
『これから出掛けるけどこれどうかしら?』
と、前掛けから素敵に変身した洋服について
聞いていた女性。伺うと、なんと82歳。


ずっと休まずそば屋を守ってきた、
という凛とした雰囲気。


帰り際、厨房のご主人に
(と思ったらご子息でした、失礼。)
お話しを伺うと、祖父の代からの三代目。
手書きメニューで?と思ったラーメンも含め、
毎日、すべて手打ちでご提供、とのこと。
(素朴な味ですが、近くにあったら
きっと同行した女性スタッフ
ともども頻繁に通うと思います。)


『昔は夜も残業して働く界隈の食堂でしたが
今はすっかり残業もなくなり来客もないので
夜は店を閉めて、別の仕事をしています。』




個々の頑張りだけではどうしようもないこと。
諸行無常、といえばそれまでの、
自分だっていつ呑み込まれるかわからぬ
時代の流れ。
抗うことなく受け止め、
受け入れてゆかねばならぬこと。


ただ一度の訪問で感傷的になるのは失礼ですが
下町に聳え立つ対照的なスカイツリーは
彼らにはどう見えているのか、
ちょっと考えていました。


同じ三代目として自分の世界を築き、
前へ向かっている作家をイベントでご紹介
させていだだいた直後、
状況は違えどブレずに日々を過ごす、
シンプルにそんな仕事が全うできたら
それは幸せなのだろう、と思う。


Ted













2018年10月20日土曜日

寄り道。

イベント前に女性スタッフ同士で打ち合わせ
してくれたという少し早めのサプライズ。


ありがとうございました。


ざっくり四捨五入?で5本のローソク(笑)
なので簡単に消せましたが、どうせなら
46本立てるのもいいですよね。
それにしても自分の感覚と実年齢が
どんどん広がってゆくような気がします。
(苦笑)


TVのニュースで
『犯人は46歳、小太りの男性』
とか聞くとすごく年上のように感じるのは
僕だけでしょうか?


ブライアン・アダムスのベストアルバム
『SO FAR SO GOOD』
というタイトルが思い浮かびました。
周囲の迷惑をひとまず置いておき、
自分自身としてはそんな心境です。


戸田ボートで溺れた時、
カナダの凍結した道でのスリップ事故・・・


何度かスローモーションを経験しましたし
その時、その時の選択も案外紙一重。


『あの時、ああしなければよかった』
も、もちろんありますが
『あの時が今に繋がっている』
と思えることの方が多いのは
なにより、その時に出会えた”人”と
色々な形で交流が続いているからだと
つくづく思います。

おめでとう。

最短距離ばかりではなく
お互いに少し回り道をしてみたからこその
出会いが知らなかった道を教えてくれたり。

こうあるべきと考えがちな自分。
決めつけず、
押しつけず、
しなやかに。

こんなことをぶつぶつと唱えながら
歩みを進めてみようかと思います。

Ted

2018年10月16日火曜日

颯爽と。

鮮やかな撤収作業を見届けた後の静けさ。
毎回、抜け殻のようになりながらも(笑)
これからへの活力、課題を置き土産に
颯爽と旅立たれ、独りぼーっとする時間も
とても貴重なひととき。


2年前の10月。
チーム上村の女性スタッフと初めて挑んだ
二人でのイベント。いつの日か


『あなたに会いに来た』


と言っていただけることを目指し、
不安の中、懸命に取り組んだあの日が
今に繋がっている。


打ち解けた女性スタッフとお客様のお邪魔に
ならないようウロウロする店主。
継続してきて良かったと感じる
なにより嬉しいことです。


本当に沢山の方にご来場を賜り、おかげさまでエネルギーに満ちた3日間となりました。
心より御礼申し上げますとともに
皆様にとりましても上村氏のエネルギーが
明日への活力となれば、と願っております。


”強い光には強く、弱い光には弱く”
しなやかに包み込む輝きは命が宿る
真珠ならでは、といえましょう。


真珠イコール○○ と決めつけられがちですが
上村作品を見て、触れることを通じ


『パールっておもしろい!!』


と一人でも多くの方に今回のイベントでも
感じていただけたなら
作家ともども望外の喜びです。




ありがとうございました。
木曜日から通常営業とさせていただきます。
宜しくお願い致します。


Good day!!
Ted











2018年10月13日土曜日

南伊勢だより。

はるばる伊勢からキャンピングカーを運転し、
到着するや否や明日からのイベントに向けて
僅か二人、無駄のない動きで準備を進めている上村真珠養殖さん、
を、ただただ眺めている自分。


良い仕事は
良い準備から。


良い準備も
やはり良い仕事から。


おかげさまで随分と回を重ねてまいりましたが
真似の出来ない素晴らしい仕事に立ち会える
この時間は店主だけのいわば役得。
皆様にご紹介する前の貴重な勉強時間です。




『こうすると真珠がいきいきする』


ディスプレイ中の上村氏がよく使う言葉です。
養殖業3代目として
毎日1000個以上の核入れ作業、
養生期の地道な清掃作業、
厳冬期の浜揚げ(真珠取り出し)作業。


この経験に裏打ちされたこの言葉には
独特の温かさがあります。


毎回お立ち寄りいただいている皆様も
今回初めてご覧になるお客様にも


『パールっておもしろい。』


僕自身が上村作品に出会った時と同じく
素直にお楽しみいただけるような空間に
今回も仕上がっております。


いつものベルカテナとは違う真珠の海で
皆様をお待ちしております。
何故かかわいいアヒルもお出迎え(笑)




Good day!!
Ted






2018年10月6日土曜日

感触。

取引先に若い新入社員が入ったので、と
工場で来訪を受けた昨日。

平成人の若者でも昭和的な
ハリウッド映画で日本人をシニカルに描写する
シーンを彷彿させる名刺交換に苦笑しつつも
意気込みは伝わるものと感心させられました。

今どき珍しい同じ男4人兄弟の長男とのことで(僕は4男)
それだけで親近感や連帯感が芽生え
つい話し込んでしまいました。

多くの産業はすでに成熟期を迎え、
ある程度の枠組みが出来てしまっている現代。
プラスチック原料専門商社の営業マンとして
新たな1歩を踏み出した彼も
自分が販売する原料を見たことも触ることなく
仕事を出来てしまうことでしょう。
成熟の中では大きなトラブルに見舞われる機会も減り、起伏の少ない日常にただ身を置いて
しまうと平面的な経験しか得られないような
気がします。

もし『経験値』を高めてゆきたいと望むなら
むしろ今まで以上に受け身にならず、
主体的に考え、動いてゆかねばならない
そんな時代のように感じております。

真っ白な工場を見学し、実際に粉を触って
手が真白になった経験がどこかでお役に立てば
うれしい限りです。


僕の説明を聞いていた顧問の叔父が

『話し方は親父ではなく母譲り』

と”お褒め”の言葉をかけてくれました(笑)

子供のころ、団地下の商店街にある酒屋で
角、ダルマ、VSOPなど
毎年ウイスキーのミニチュア瓶を買って
プレゼントするのを楽しみにしていた
今日が亡父の誕生日。
喜んでくれたのではないかという記憶も
親父が遺していった成熟のかけらもない
大きな宿題も、
今ならおかげさまでといえましょう。(笑)

『パールっておもしろい。』

僕自身が初めて目にした時の感触を
味わっていただきたい来週のイベント。
是非お立ち寄りください。

Good day!
Ted


2018年10月3日水曜日

無言で。

4時間かかって辿りついた工場も
外壁や屋根に被害を受け、
なにかと翻弄されるスタートとなった10月。
SNSでも各地で友人から停電や被害の情報が
相次ぎました。
特に沖縄は大変な状況でしたね。
次の台風はどうか逸れてほしいと
願うばかりです。
外壁が剥がれました


和三盆恵菓さんの開店1周年イベント、
https://www.facebook.com/和三盆-恵菓-1416262458424758/
サンバの楽器パゴージのライブなど
10月のワネストはイベントが重なります。


当店もイベントを開催させていただきます。


『南伊勢だより~Eiji Uemura真珠作品展~』


10/13(土)~15(月)
11~19時


嵐の前にDMを発送させていただきました。
ポストに投函した夜に嵐が通過。
濡れなかったかと心配しております。
無事、お手元に届きましたでしょうか?


ワネストへ移転した当時、まさにゼロだった
お客様リストもおかげさまで発送作業が
夜なべ仕事になる程に。
不器用なのでこの手の作業は苦手なのですが
ご紹介させていただく上村氏の無駄なく美しい
真珠核入れ作業のように、封筒に入れる流れを
いかにスムーズに出来るか微調整しつつ...(笑)
(何故か裸足の方が集中しやすかったりして)
上村氏は若い頃、核入れシーズンになると毎日
休みなく1000個以上の核入れ作業を
ひたすら無言で行なっていたそうです。


『もうおしまいにしようかな』


と最後のちからを振り絞っているときに
お母様にもう1カゴ置いてゆかれ、
さすがに非情さを嘆いたとか。


それと比べればまだまだですが
一人ひとりのお名前を確認しながら、
ここまでの積み重ねに思い巡らすことは
案外、自分だけのいい時間でもあり。




DMほど出し手と受け手の温度差がある手紙も
ないでしょう。
おそらくそれは永遠の片思いのようなもので
多くはそのままゴミ箱行きを命じられ(泣)
開封していただけるだけでもありがたい。


ですから、せめて開けていただいた皆様には
『うわっ』
と思っていただけるよう頑張っています。


今回はチームEijiのご協力もあり
ちょっと自信作。
是非、ご開封くださいね!!


Ted