2023年1月22日日曜日

深いところ。

 昨日は今季最強寒気到来を告げる強烈な北風。

完全防備で凍えながらの早朝荷捌きに

自然からの美しいご褒美。

夜明けは今が一番遅いそうです。



何も知らない時からいつも勉強のつもりで

訪れているジュエリーの展示会。

買えないものばかりの中から

買えるものを見つけ出したり、 

時には清水の舞台から飛び降りてみたり、(笑)

そういう中で右往左往しながら少しずつ

当店でご紹介するジュエリーの"角度”、

スタイルを定めてまいりました。

その展示会は最近、すっかり様変わりして、

各ブース内では中国などのインスタグラマー、

インフルエンサーの若いコ達が大勢陣取り、

商品を撮影しながらライブ配信をしているため、

入場者数のわりに場内わちゃわちゃしています。

きっと彼らには真珠もダイヤもルビーも関係なく

化粧品や食品と同じ”商品”。

学ぶ必要もなく、動画を流して売るだけ。

それってどうなの?なんて思ってしまいますが

売り上げは凄まじいそうで、

取引先から耳打ちされた数字に驚きました。

僕のようにチマチマとした業者がほとんどな中、

そりゃ出展者は彼ら様様で大助かりです。

今までも特にジュエリーの分野では自分の器が

なんてちっぽけなんだろう、と

痛感させられ通しでしたが

積み重ねも関係ないということを突きつけられ、

なーんだろう、という虚しさも覚えました。

変わりゆく時代の流れには抗えませんが、

あらためて自分が探してきたものは、

それよりもっと深いところを一定に流れる

海洋深層水なんだなぁ(相田みつを的)

と、はっきり見えてきました。

『潜水艦ベルカテナ号』の艦になり皆様を乗せ、

一緒に深いところの世界を見てみたいですね。




探索中



2023年1月15日日曜日

スタートダッシュ。

 新年のフレッシュな気持ちのうちに、と

毎年この時期はスタートダッシュを心掛けます。


"スタッフがより楽しく、イキイキと"


が今年の大きなテーマ。

そのことがきっとお客様のワクワクにも繋がる

そう信じております。

まずはスタッフ自身の気持ちをリフレッシュ、

という意味も込めて、ガラッとテイストを変えた

洋服にチャレンジしてもらいました。

日常の中で変化をつけるのは難しいもの。

その意味で”店のスタッフ”という立ち位置は

ちょっとした非日常ですので僕自身も

衣装のつもりで新たな扉を開く服を着てみたりは

よくチャレンジしています。

さてスタッフ。

ワネストを練り歩いてみたところ(笑)、

皆さんから褒められまんざらでもない様子。

珍しく写真撮影もOKが出ました。(笑)





『私もそんな服が欲しいー』


というお声も多数いただき、

おかげさまでスタッフもやる気に溢れています。

熱い気持ちこそはじめの一歩。

なんとか実現したいものです。




2023年1月8日日曜日

F0キャンバス。

 仕事始め。

同じ時間に目が覚めるも2度寝を楽しんだ正月。

充電完了、手帳も新調し、”さあ!!”と

気持ちも新たにスタートしました。

毎年目まぐるしく変化し予測不可能な社会情勢。

ちいさい会社は荒波に揉まれ、流されながら、

沈みかけても浮き上がる"浮力"が大切で、

その浮力はやはり従業員一人ひとりのちから、

その総体だと最近つくづく思います。

工場では年末に各グループリーダーが

今年度の目標を掲げる"発表会"を開催。

今更?なのですが(笑)、そこまでの雰囲気作りに

拒絶反応が起きないように一歩一歩、

実に3年を費やしました。

初の試みに向け1ヶ月前に試案を募ってみると、

師匠も走る時期にこれは余計な仕事を増やしたと

こちらが青ざめることに…(苦笑)

でも、まさに乗りかけた船が沈まないためにも

と、赤ペン先生になり、まずは最低限の入り口を

目指すにはどうすべきか?頭を悩ませました。

このブログでも痛いほど感じておりますが

文章は自分自身であり、ごまかせないもの。

集めた全員の文章の中身はバラバラですが、

その根底に共通する違和感は何なのか?

何度も読み返し気付いたのは

"よそよそしい"

ということ。どれもまるで、

"Someone says”で始まる文章になっていて、

今年の入り口はまず

"I think"から始めるようにすることと定め、

各自大体4回の添削を繰り返し、

皆んなが文字通り"絞り出した"ものは、

『JR豪華客車四季島に弊社原料採用を!!』

by 鉄ちゃん従業員

『彼女との時間を増やす』

by 46歳従業員 etc…

正直、一般社会では完全にボツですが(笑)

現在地を理解してもらうためには、

中途半端に体裁を整えられるより、

かえってこれぐらいがいいかな?と思いました。

年明けのミーティング。

『まっさらなキャンバスに描くように』と、

わかりやすくキャンバスを用意したつもりが…

なんと全員キョトン。

えーっ、全員キャンバス知らない!!

というまさかの事態はさすがに想定外。

まさにまっさらなキャンバスのようです。(笑)

僕が全員分用意したのはF0(エフゼロ)サイズで

キャンバス最小サイズ。

伸びしろしかないという前向きなメッセージ、

理解してもらえたかな?

書き初め






2023年1月2日月曜日

OLDS BE AMBTIOUS!!

 明けましておめでとうございます。



穏やかな天気に恵まれた元日、
お重箱と風呂敷は次回お返し

お年玉



友人の作ったお節をつまみながらのんびりと

年賀状を書いて過ごしました。

100%手作りにこだわる、良い意味で頑固な(笑)

いかにも友人らしいお節を家族で囲み、

娘達が美味しいと箸を進ませている様子は

なんとも嬉しいもので、彼との出会いや、

スリップ事故で危うく死にかけた思い出を

笑い話として披露しながら、

長女が現在“あの頃”を生きていることに

時の流れを感じていると、長女へバイト先から

人員不足のヘルプメッセージが入り、

悩みながらも現場のことを想い、

結局、元日仕事初めに出掛けてゆきました。

小さな会社は働き方改革を試行錯誤している中、

大手チェーン店の現場は元旦から正社員もゼロで

1バイトがシフトを心配し、後ろ髪惹かれながら

会社の無配慮をフォローしている。

この辺で差別化を図るアイデア競争が起きれば

働き方ナンチャラも良い方向に変わるのでは?

家族団欒を奪われ(笑)プンプン言ってるパパに

今言っても仕方ないと大人な対応をするムスメ。

っと、新年早々愚痴大会になるのでここまでに。


さて、ちいさな店では今まで以上に

”スタッフが皆様にお届けしたい商品”を探し、

ご紹介してゆこうと考えております。

そこから見えてくる景色はきっと今までと違い、

店主もイチから学び直すところもありそうです。

でも、実はこれ、思い返せばワネスト移転”第2章”

スタート時に思い描いていたことなので、

長い年月をかけてようやくたどり着いた

”原点回帰”とも言えます。

スタッフとお客様との信頼関係、

そしてスタッフの熱意と経験があってこそ、

あの時ではなく”今”であることの意義は

以前より高く、掛けた時間も無駄ではない、

そう信じております。

まだ具体的なアクションはこれからですが



”OLDS  BE  AMBITIOUS!!”


を合言葉に、

今まで以上にワクワクするちいさな店を目指し

スタッフと頑張ってまいります。


本年もよろしくお願いします。