2023年2月24日金曜日

一生懸命。

 


インドネシア特派員より届いた

現地の物価レポート。

急なお願いに丁寧に回答してくれました。

貿易業務に長年携わる身ながら

いつまでたっても為替の変換は苦手で、

円高?円安?の把握に時間が掛かります。(苦笑)

年初のレートは1円が114ルピア。

じゃあそれをドル換算に、とすると…

脳がフリーズします。(笑)

よく言われる指標、現地ビッグマック価格は

344円。(日本は450円~、~とは?)

ガソリンは油種とは別に排気量プライスもあり。

ファミレス、インスタントラーメンから

1人用ソファは2,500,000ルピア!!(22,000円)

(どんだけ札束?)

おすすめはヘアカットの82円!!(笑)

初海外の興奮が文字から伝わってきます。

インドへ進出した企業の社長さんによると、

右肩上がりの経済しか知らない彼らのスケールに

日本ではスケールの大きい経営者の彼でさえ

ちょっと悔しく思ってしまうそうです。

右肩はずれ、(それは僕)下がりっぱなしの中で

あくせくしてきた自分なんて、

従業員のボーナスを爆上げした見返りを求め、

従業員の心に火をつけるつもりが、

僕が炎上していると従業員に指摘されました。

(苦笑)

チョー悔しいですが、なんとも小さいちいさい。

早速今日から心を入れ替えてみると、

やはりどうやらその方が伝わってそうです。

負け惜しみついでに言えば、

以前の自分なら絶対に受け入れなかった言葉も

(その瞬間は正直沸騰してましたが・・・)

案外すんなり受け止められるようになったのは、

ようやく少し自分の中で揺るぎないもの、

軸のような感覚が出来てきたからか?

もしくは僕に喰らいついてきた"部下"に、

十数年前の無知で心を固めた自分を見たからか?

なんて言ったらまた目を釣り上げそう。

(笑)

頑なになる"一生懸命"と、

気づきの増える"一生懸命"。

同じ一生懸命の先に狭まる世界と広がる世界。

景色が全く変わると思います。

この違いは何か?

悩み続け、考え続け、痛い思いをする、

その繰り返しの中に身を置くか?

その重い扉に気づかず通り過ぎるか、

見つけても目を逸らすか?

覚悟と言ってしまうと自分が怪しいけど、

愚かな自分を思いっきり笑い、

心を裸にしてみようと思えるかの違いかな?


やらねばならないことの期限を目前にして、

違うことにエネルギーを使い果たすことが、

実は自分の逃避行動(悪い癖)であることも

よーくわかっている自分。

まだ5合目




2023年2月19日日曜日

DNA。

 三寒四温のサイクルに入ってきました。

工場で屋外飼育している金魚とめだかも

ずっと底の塩ビパイプに隠れていたのが時々、

姿を見せるようになりました。



“逃げる2月”は静かな湖面に浮かぶ水鳥のように

展示会に出掛けたり、

店内をメジャーで測って考え事をしたり、

水面下でバタバタ足を動かしている店主。

今年はそれにスタッフも加わり、

二人で初参戦した洋服の展示会では、

常連さんたちがさっと会場を出入りする中、

僕たちだけ3時間もかけて何度も練り直して

セレクトした数十点をどうご紹介しようか?

日々、頭を悩ませているようです。

初めて自らセレクトした商品をご案内する

ドキドキと喜びを楽しんでほしいと思います。

スタッフがいるからこそ出来る新たな試みは

先代から引き継いで以来、描いていたもの。

本当に遠回りばかりしておりますが(苦笑)

僕自身の積み重ねが必要だったと感じます。

元々お客様であったスタッフ。

言葉は当事者として心の奥から、

行動も主体的になってきました。

50歳を過ぎてからベルカテナを始めた母は

60を軽く超えて大学で学び直し、

書道家となった父親(僕の祖父)の存在に

『遅いなんてことはない』

と、励まされておりました。


そんなDNAを引き継ぐベルカテナで始まる、


“カリスマコーディネーターへの道”

(古稀越えからの第一歩)(ナイショ)


福祉とは存在なり。


という言葉に基づく社会福祉的アプローチ、

なーんてのもちょっとマジメに考えていたり…







2023年2月10日金曜日

アンティーク。

 今日は朝から雪模様。

スタッフの安全を考慮し臨時休業致します。


古いものの中で50年超をヴィンテージ、

100年を超えるとアンティークと呼ぶようで、

自分がヴィンテージとなってきたからか、

どちらかといえば新しいもの好きな中に、

古いものにも目が向くようになってきました。

オリジナル洋服address_bの起ち上げに際し、

せっかく一点ものの洋服を作るならば

ボタンひとつにも物語を、と考えていた中で

アンティークボタンというジャンルを知り、

早速ボタン店を訪ね、女性ばかりの店内で

毎回一人、必死にアンティークボタンを探す、

シュールなヴィンテージ男となっておりますが

(笑)

ふと眺めたショーケースの隅に見つけたのが

イギリスのアンティークチェーン。

味のある真鍮の色とチェーンの滑らかさ、

現品限り、一期一会の儚さに魅了され数点購入、

なにかご紹介出来ないかと、

頭の隅に留めました。

100年・・・そうか真珠養殖の歴史も約100年。

ならば天然真珠しかなかった当時では

案外出来なかった?であろう

真珠とのマリアージュをやってみよう!!と

工房へお願いしました。

100年という歳月への敬意を込めて

生珠と呼ぶ無穴・無調色のアコヤ真珠を使用。

工房で1粒1粒穴開け加工し、

風合い変化がないか数年寝かし確認しました。

かぶりの長さのアシンメトリーですので、

チェーンだけ、真珠だけより自由な使い方を

お楽しみ頂けると思います。

店主、かなりおすすめです。(笑)





2023年2月5日日曜日

冬来たりなば春遠からじ

 子どもたちが大きくなるにつれ

家族の行事がさらっとなってゆく中、

(父親のバースデーはほぼスルー)

不思議と節分の豆撒きにはこだわりのある妻。

今年も鬼は外(不在)でも執り行われたようです。

案外、こういうことが娘達の家庭にも

受け継がれたりするのかも?しれませんね。


当店には数名、"鉱物女子"のお客様がおりまして

色メガネなしで美しいと感じているのを見ながら

自分自身を反省させられたりします。

先週そのうちの最年少、小4の女のコが来店。

ジュエリーを前に目を輝かせておりました。



世代を受け継ぎご愛用頂きたい心ある仕事の

フルハンドメイドジュエリーを扱う当店では、

その特徴である着け心地も体感していただきたく

あえてケースに入れずディスプレイしています。

スタッフや小さなお子様連れのお母様は

いつもヒヤヒヤしておりますが、ご心配なく。

当店で本物に触れていただくことで、

お客様や次の世代へと繋げる役目を果たせれば

本当に嬉しいことだと思っております。

僕自身、母の他界を機に文字通り真っ暗闇の中、

40の手習いを始めたジュエリーについては

いまだに恥をかきながら勉強しております。(笑)

(先日も大恥をかいたばかり…)

そのプロセスから、皆様と同じ視点で

今さら聞けないこともお答え出来るかも?

と拡大解釈をしておりますので。


僕『宝石の重さの単位は?』

女子『カラット』

僕『じゃあ1カラットは何グラム?』①

女子『…??』

僕『じゃあ真珠の重さの単位は?』②

女子『カラット??』


実はこれ、個人的に40の手習いでは恥ずかしくて

業者に今さら聞けないことだったりしました。

ちなみに①の答えは1カラット=0.2グラム

②真珠の重さは匁(もんめ)が一応世界共通。

養殖発祥が日本だったことの名残りですね。

1匁=3.75グラムは5円玉1枚の重さです。


これ、キチンとノートにメモし、

お母様から5円玉をもらい確かめていた女のコ。

おウチでお父さんにクイズ出してそうです。


好きこそものの上手なれ


近い将来、僕が教わることになるでしょう。

(笑)

次回はきっとケシについて


2023年2月2日木曜日

ディテールのディテール

 早くもカレンダーを1枚めくる。

”一月往ぬる二月逃げる三月去る”

なんて言葉がありますが、ホント実感します。

それでも、1月はスタートのタイミング。

それなりに新しい取り組みを裏でコソコソ、

仕掛りが多くなり、散らかってスタッフから

クレームが入っております。(笑)

そのスタッフがプロデュースするオリジナル洋服

address_bでは

アシンメトリー、ヴィンテージボタンをテーマに

デニムメインでチクチクしております。







ディテールのディテール、

例えばボタンホールの向きだったり、

そのボタン糸の色を全部変えてみたり、

バックポケットの底を左右で形を変えたり、

デザインそのものは引算のシンプルさの中に

スパイスを効かせているつもりのそれらは、

皆さんには間違い探しのようなものかも?

作り手にも少し細かい注文となってしまうので

それに伴い注文書のフォームを考え直したり・・・

製造現場の改善法、いわゆるPDCAサイクル

P(PLAN)D(DO)C(CHECK)A(ACTION)

になり、売るより前に作ることに日々頭を悩ます

ちいさなショップのグレーヘアースタッフ。

なかなか珍しいのではないでしょうか?

(取材は顔NGです、よろしく・・・ハハハ)

洋服が大好きなスタッフは生地を見ると、


”あっ、これはあれにしよう”

”あっちのほうがいいかも?”


即座にポンポンアイデアが出てくるので、

彼女の引き出しを開けるのを楽しむため、

生地をあてがう息子のような店主(僕)。

本当に凄いなと、いつも感心しております。

(しょっちゅう店に携帯忘れて帰ってますが)(笑)


あっ、肝心の”売る方”。

シーズン物は30%オフなどもありますので

のぞいてみてください。

洋服に関しては新たな展開も考えておりまして、

決まりましたらご報告させていただきます。