2019年11月30日土曜日

仕込み。

車のフロントガラスが初氷。
早朝からトラック3台の荷捌きが終わると
足先から冷えて感覚がなくなる程に。
防寒ブーツに履き替え、いよいよ真冬仕様に
する必要がありそうです。
この時期の底冷えた朝は夜明けも遅い分、
美しく変化する空を眺めながら作業が出来て
早起きも悪くないです。
それに寒さが眠気を吹き飛ばしてくれます。

スイッチの切り替えが非常に多い1週間でしたが
お客様もそれぞれの日常に変化が生じ、
”新たな一歩”のタイミングで来店され、
時には思わず乾杯などしてみたり、
あるいは時間を共有するしかなかったり。
そんな時にふと思い出して頂けることは
とても光栄に感じております。

DMを発送させていただきました。
個人的にはなんだか慌てふためく間にカレンダーが
残り1枚となってしまった感がありますが、
今年も感謝イベントを開催させていただきます。
こんな感じで、と僕のアバウトなイメージから
専属デザイナー?が今年も可愛く仕上げてくれた

『ベルカテナのクリスマス』

来週末となります。
今年も昨年同様チャリティーくじは全額寄付と
させていただき、昨年同様?昨年以上?の
豪華賞品でお楽しみ頂く予定にしております。
チャンスは引かないと巡ってきません。(笑)
是非是非ご参加くださいね‼️


夕食後のご家族がちょっと遅めの時間にご来店。
女の子の誕生日ディナーを楽しまれたようで
伺うと我が家の長女と同じ歳、
しかもその日は次女の誕生日!!
盛り上がっているとご家族から

『お父さんも今日は早く帰らないと』

と優しいお気遣い。
後の思ひ出にと、たまにはこんな仕込みを。


2019年11月23日土曜日

陽の目。

冷たい雨の勤労感謝の日。
週明けまで雨が続くとの予報。

昨日は連休前?雨?のためか道が混んでいて
駆け込むように最終日の展示会へ。
アンケートに答えゲット。

思えば24kiricoさんとの出会いも同じく駆け込んだ
展示会の最終日。
会期中北海道で大きな地震があり、漸く飛行機が
飛ぶ予定と、慌てて片付けているkiricoさんに
どうしてもバッグが気になり、空気を読まずに
つい話しかけたのがご縁。
野生のエゾシカ革の鞣し先を開拓することから
スタートしたものづくりは困難も多かったことと
思われますが、エゾシカに新たな命を吹き込む
仕事はお父様が猟をして身近な存在だったことと
エゾシカ革の持つ柔らかく温かい風合いが不思議と
kiricoさんにピッタリ。

『公共放送で手縫いと紹介されてしまったので
機械化出来なくなりました(笑)』

正直な彼女の作品を購入されるお客様の愛着度が
驚くほど高いのが特徴的。
面白い新作を見せていただきましたので、
どうぞお楽しみに。

ものづくりの現場ではそれぞれストーリーを持った
おびただしい数の陽の目を見ないプロトタイブが
存在しており、作り手は頭をその事で一杯にして
外を眺め、街を歩き、家族との会話も上の空。
それでも商品化にたどり着くのはほんの一握り。
ましてや、自分が出会う確率なんて天文学的。

そして、どうやら僕が出会うものづくりには
不思議と家族の繋がりが強いことが 源なのかな?
と感じさせる素晴らしい出会いがありました。
今後の楽しみがまたひとつ。

学ぶために動くこと。
やはり大切だな、と感じます。

先日、テニス部を引退した長女。
残念ながら公式戦は未勝利だったようですが、
環境次第で一つ勝つことこそ難しいもの。
始めた頃は僕がお付き合いしていたラリーも
昨年は彼女が手加減してくれました。(笑)
与えられた環境のなかで、部の裏方も引き受け、
引退の時に同輩からも素敵な言葉を頂いていたので
充実ぶりが伺えました。
最後の試合、最後の自分のサービスゲームは
なんとすべてエースでキープしたとのこと。
僕も感じましたが、スポーツの神様は頑張った
ご褒美を用意してくれますね。
残念ながら仕事で観戦出来ませんでしたが、
きっとうるさいオヤジと化したでしょうから
こちらも天の配在なのかもしれません。

2019年11月21日木曜日

先読み。

ついにスパッツ着用しての早朝荷捌き。
受領書にサインする手がかじかむ。
どうやら冬装備への”衣替え"ですね。

最近はワネストへ到着し、少し作業をしていると
あっという間に夕暮れ。
スケジュール管理が上手とは言えず、
また、スケジュールがあまりに変わりすぎるため
先に決めたことに拘り過ぎると自分を苦しめるので
起こる事象に対応してゆく方が”まだまし”と
長年の経験から短気な自分を解放する術を
身に着けてしまったことは良いものどうか?
いい加減ながらもダイアリーに付箋が増える日々。

水曜日は定休日とさせていただいておりますが
日常のバタバタを落ち着かせる日に充てようと、
いつもよりto doリストは多めに準備するものの
大抵、突発的な出来事で優先事項が上書きされ
予定が崩れさる”魔の水曜日”。

昨日もある意味典型的な水曜日でした。(苦笑)

そんな中でどうしても一歩前進しておきたいことを
準備不足ながら取引先へ投げかけてみると、
早速予想以上の素晴らしいレスポンス。
まるで先読みして準備されていたかのようでした。

自分なりに一歩進めた提案を思いつき、
取引先にアイデアをお伝えしてみる。
するとこちらもすかさずのリアクション。
友人の提案から思わぬ掛け算

変調に狂わされたリズムを整えていただき、
協奏曲(狂想曲?)も前へと進めそうです。


2019年11月16日土曜日

強い光。

『寒いね。』

運転手との定番の挨拶となった早朝荷捌き。

20~50t、荷姿の違う原料をフォークリフトで
しかるべきところへスピーディーに積み重ねる。
日曜以外ほぼ毎朝、この”テトリス”から始まる1日を
長い年月繰り返しております。
狭い敷地、天候により濡らせないものなどもあり
また、トラックを開けてみないと状態はわからず
到着するトラックの順番も未定。
現場が滞らぬよう機械が動く前に整理が必要で
結構、朝から追いかけられます。(笑)

”平和な朝”を望むなら大切なのは前日の段取り。
以前は準備も全て自分でしたが、
最近は美しい眼をした”バリ人”が先を読み、
”バリバリ”と完璧な準備をしてくれるので、(笑)
おかげでゆっくり夜の店いじりを楽しむことが
出来るようになりました。
(祝!!)
万事、良い準備には本質をよく理解すること。

一般的な製造業と違い、規格品を扱わず、
格外品を活かすのが我々の仕事。
と、なると結構、良くも悪くも変化に富んだ毎日。
(苦笑)

ただやり過ごすか?
変化を次に繋げてゆくチャンスと捉えるか?

この差は同じ時間を共有しても歴然となります。
子供の頃から変化が常態だった2代目たちと違い、
しかも文化の違いも越えて”良い準備”が出来る彼は
きっと世界中どこでも必要とされることでしょう。

そんな日々が自分の嗜好にも左右するのか、
規格品と感じるモノにどうもなかなか目が向かず
周囲に迷惑を掛けております。

中でも真珠を通じたご縁は格別かもしれません。
作り手の表現をお客様へどう伝えるか?
模索を続ける中で出会う素晴らしい先輩たち。
スタイルは師匠も含めそれぞれ違いますが、
揃って”真珠を抱いて眠りたい”という熱量は共通。

”真珠とともに焼いて欲しい”

という名言まで。

それだけの熱量から発せられる言葉は嘘のない
深みと潔さに溢れ、心を打たれると同時に
彼らより随分遅れたスタートとなった距離感に
向き合わざるをえないのは、むしろ学ぶには
好都合なのかもしれません。

強い光にはつよく
優しい光にはやさしく輝く

という生き物が抱き生み落とされる唯一の宝石、
真珠ならではの独特のテリやツヤのように
店主も強く輝き返さないといけないですね。

宣伝になってしまいますが当店の真珠作品は、
愛情溢れ美しく個性的なラインナップです。

元々そうでもなかった店主の真珠への愛着も
おかげでかなりアツいものへと昇華しました。
ご来店の際は是非、お手に取り感じて下さい。


2019年11月10日日曜日

エッセンス。

立冬も過ぎ、晴天続くワネスト。
昨日は中庭で野菜と花のマルシェもあり
賑わいをみせておりました。

お馴染みのお客様にも初めて立ち寄られた方にも
温かく、ワクワクする空間を、と願っています。

”日常”があるからこそ”非日常”を楽しめる、
Tomorrow never knowsは事実ですが、
変化し過ぎる”日常”に身を置き続けることは
かえって”非日常”を楽しむことが出来なかったり。

毎回、敢えて店内を”通常モード”から”真珠の海”へ
完全に切り替える上村氏の作品展は、
お客様に”非日常”の空間をお楽しみいただきたいと
の思いからですが、店としても”非日常”から学んだ
エッセンスを”日常”へ加えることで、
より楽しい時間を過ごしていただけるように、
と考えております。

エネルギッシュに起伏に富む日々を過ごされている
上村氏。
帰る場所が以前と変わらぬ静かな海であることが、
より深く皆様にとっての非日常を楽しませる
原動力になっているものと思われます。

一方、上村氏の作品は、

”引き出しにしまうもの”

でありがちの真珠を

”日々の装いで楽しむもの”

とし、お客様が様々な楽しみ方を発見することで
完成することが特徴的でもあります。

早速、ご購入されたお客様が毎日楽しまれている
様子をお披露目にきて下さり、
キラキラと輝いている表情を拝見し
とても嬉しくなります。
自らの出会いがお客様の扉を開くきっかけに、
ちいさな店を運営するひそかな喜びでもあります。

年内もう少し”非日常”をお楽しみいただく
イベントも計画中。
こちらはあらためてご案内させていただきます。

寒暖差が大きく体調を崩されている方も多く
お見受けします。
我が家の健康優良ガールも珍しく鼻声。
どうか体調にお気を付けください。


2019年11月6日水曜日

ご来場ありがとうございました。

関東の日の出は6時過ぎ。
深い夜空にオリオン座瞬く中の早朝荷捌きは
寒くて今秋初めてスタジアムコートを羽織る。
秋も深まり冬の足音が聞こえてきました。

『Be an Artist』
with Eiji Uemura

ご来場いただきありがとうございました。
おかげさまで天候にも恵まれ、
充実した3日間を過ごすことが出来ました。
お客様がアーティスト。
色々試され新たな魅力を引き出して下さり、
ワクワクして身に纏うことで完成する上村作品
最大の魅力を体現され、お客様と作家の
キャッチボールを拝見しながら私達も
多くの学びがありました。

真珠の魅力、身に着ける楽しみを伝えるべく
毎回、キャンピングカーをアイデア満載にして
遠路遥々やってくるチームEijiスタッフ。
彼らのエネルギーと響き合うお客様が
ワネストにひとり、また一人と少しずつ
増えてまいりました。

『上村さんのところは大丈夫ですか?』

台風の後、多くのお客様よりまるで家族を
気遣うようなお問い合わせをいただきました。
存在を知ること、共感することは、
思いやりの一歩なのでしょう。
今回も大変お忙しい中でしたり、
またとても困難な状況の中でも足を運び、
再会を喜ばれるひと時に立ち会えることは
主催者としてなにより嬉しいことです。
阿曽浦の夕焼け

キャンピングカーが去った後、
足音が響く程がらんとした店内にひとり残り、
狭小な自分と向き合いこれからを沈思黙考、
毎回店主の恒例行事となっておりますが・・・
(苦笑)
ちいさな店を応援してくださる皆様とのご縁に
深く感謝し歩みを進めてゆきたいと思います。

私事ですがイベント直前に携帯が突如
充電不可となり

”フェードアウト”

期間中もしご連絡いただいた方いらしたら
大変失礼しました。