The pearlest
The Pearlest Eiji Uemura真珠作品展at Bellekatena 10/16(Fri)-18(Sun) 11-19時(最終日は18時まで) 今回も上村ワールド一色にしてお迎えすべく 店内は只今恒例絶賛片付け中。 木曜日は搬入のため休業とさせていただきます。 ”雑然とした 4 畳半の板の間にかろうじて鎮座する、 狭い部屋に不釣り合いな Technics のコンポ。 畳の際まで布団を敷き雑魚寝をする現実の中で 唯一、自由な空間だった。 棚から兄がお気に入りのレコードジャケットを取り出し、 ターンテイブルにレコードを置き、針を落とす。 かすかなノイズの後、シャープで攻撃的なスネアドラムの音、 そして真冬の凛とした空気を切り裂くようなギター・・・。 2 DK の団地に 4 人兄弟、6人家族が身を寄せ合い暮らす中、 末っ子の僕は聴いていた、というより聴かされていたわけだが、 兄が文字通り擦り切れるほど聴いていたアルバムの2曲目、 イントロの後に傷があり毎回音楽が飛んでしまうままに覚えてしまった。 その曲は後に CD で聴くと“飛ばない”ことに違和感を覚えるほどだった。 それが“レコード”という言葉とともに浮かぶ思い出。 CD の場合、傷があると読み取り不可となり止まってしまう。 レコードは傷で本来の曲とは変わってしまうこともあるが、 何はともあれ進んでゆく。 かなりオトナになった今、それが人生と重なる、 などと言ってしまうのは さすがに言葉遊びが過ぎるかもしれない。 『三重県度会郡南伊勢町阿曽浦』 とナビにセットし、 ひとりで東京から日帰り弾丸ツアーに出かけたのは今から 14 年前。 母の後を継いだものの知識も顧客も相談する相手もなく 右往左往していたところに、 まるでレコードが傷で飛んでしまったかのように突然降って湧いた “真珠養殖三代目上村栄司氏”なる作家の個展開催を直前に控え、 その恐怖と不安を少しでも取り除きたい、 自分なりにご紹介するなにかを見つけたいと 必死な思いで訪れた彼の地は、 波音1つしない静かな海と、 山と空の境目に浮かぶ鳶の鳴き声以外は“無音の音”に包まれるという世界。 それらが真珠養殖に大切な条件であることに気づい...


