2020年8月29日土曜日

夢中人

 晴れ時々スコールなここ数日。

移動する車からよく虹が見えます。


空は高く秋の気配。

スコールに見舞われた昨日の荷捌き早朝”テトリス”、

不安定な荷物をやや焦りつつ積み上げたので

もしや・・・と思ってたら今朝案の定”プチ”荷崩れ。

一応、最悪は避けるよう積んでおきましたが

早朝から一人でやり直し作業しつつ反省会。

硬さ、大きさなどが全部違うものを時間もかけずに

積み上げるのはそれなりの経験が必要で、

崩れることも想定し、倒れる方向も計算しておく

逆手順のイメージもトラブルを最小限に防ぐためには

結構重要です。


例年8月は暑かったりお休みもあったりですので

インプットに極力時間を割くよう心掛けています。

大きな展示会も日程が変更された今年は、

スタッフや取引先のお力添えのもと今まで以上に

色々勉強させていただいております。

夢中な人ほど、今更他には聞けないようなことも

独自の視点からオープンに興味深いお話しを

してくださることも多い。

今まで以上にお客様との関係を深めている取引先、

輸入商材で買い付けに行けない状況でも

しなやかに工夫して

いつも以上に前を向いている取引先など。

やはりエネルギーをいただけます。


会う理由、会いたい気持ちは以前より明確な分

会うことの意義もより強くなったと感じます。

会えない理由はある意味簡単ですからね。

お客様がご来店くださる理由も、そうでない理由も・・・


っととと、頑張ります!!(笑)





2020年8月22日土曜日

誕生日。

 蝉の大合唱が突如ピタリ止まった今朝。

こんな一斉に終わるものでしたっけ?

確かに暑さは少し和らいでいますが・・・。


何かとつい暑さを言い訳にしてしまいそうですが

9月は”ベルカテナのてんらんかい”

10月は恒例、”あの”イベント、

12月はクリスマスイベントを予定していて、

それに向け準備を今からボチボチ始めていますので

あっという間に年末が来てしまいそうです。(泣)

過ぎゆく時間とは裏腹な”アイツ”の状況次第で

イベントの方法は色々変えてゆかねばなりませんが、

それはそれとしての準備と、それを前提とした

新しいかたちのを模索する機会に、などと考えながら

前向きに進めてゆきたいと思っております。

(夏休みの”宿題”もよろしくお願いします!!)


お誕生日を伺い、お客様にちょっとしたサービスを

させていただいております。

あくまでこちらの気持ちとして数年続けている中で

お客様から有難いお言葉も頂戴します。

昨日もご来店いただき、せっかくの機会なので、と

いつものではない初めての色にチャレンジしてみよう

ということになりました。

セールだから買ったものって案外そのまま

箪笥の肥やしに直行というのもよくあるケースかと。

そうではなく、今まで使わなかった色に挑戦したり

ハンドメイドのジュエリーを身に着けてみよう、など

誕生日のサービスをご利用いただくことで

新たな扉を開く一助となれば何より幸いです。

僕自身、ある意味ちいさな店に立つこと自体が

大いなる挑戦でもありますので。(笑)

挑戦の場を置いて旅立った母の誕生日。

生きていたら82歳とは驚きです。


『卒業する娘へ』というテーマで8月末期限、

28文字以内の寄稿依頼が学校からあり、

夫婦でああでもないこうでもないと思案していると、

『朗らかに、優しく、感謝の気持ちを忘れず

 更なる高みへ。』

と、両親のやり取りを汲んで(若しくは見兼ねて?)

長女が”模範解答”にまとめてしまいました。(笑)

汚れた大人にはあまりにストレートで

なかなか言えません。

こんなことを言える当時の自分であったなら・・・

親をもう少し安心させられたかもしれません。




2020年8月19日水曜日

夏休みの宿題。

 毎日体温超えの気温。

ご来店のお誘いもさすがに正直躊躇われます。

店内換気しつつ涼しくしておりますので

いつでも気分転換にご利用ください。

先週はお盆休みをいただきました。

MERRELLのBAREFOOTシューズ

CHUMSのTシャツとサコッシュを新調し、

テンションを高めて早朝”さんぽ”。

その後、長女を夏季講習へ送り、戻ってからは

次女の宿題ヘルプ時々”トド”。(笑)

珍しくゆったりした日々でした。

次女の宿題は地域研究のレポートに英語、

どちらもかなり要求が高くこちらが久しぶりに

勉強した気分になりました。

理系のはパパ既に戦力外と気付かれています。

長女からは特に質問なしでアッシーくん。

ある意味こういう夏休みは僕の方が噛みしめておく

必要があるのかもしれません。

皆様へも夏休みの宿題を発送させていただきました。

課題は美術、『ぬりゑをたのしまふ』です。

パンジー、ヒマワリの2種をお配りしております。

おうちじかんに煩わしいことを少し忘れられたら、

との一念、かえってお手を煩わせる企画ですよね。

しかも返信用に切手も貼ってしまっているので

無言の圧力かけてます(笑)。


学校の宿題感を出すためあえてわら半紙を

チョイスしたの気付いていただけましたでしょうか?

それに気づいていただければ個人的には満足ですが

せっかくですので提出期限を9月1日までとし、

9月10日から皆様の作品を全部展示する

『ベルカテナのてんらんかい』

までちゃっかりと企画しました。

僕自身、8月31日にも終わらないタイプでしたので、(苦笑)

期限厳守などととても言えません。

ですのでお手すきの際に、よろしければ気軽に

ご参加ください。

そこはベルカテナ企画。手ぶらでは帰らせませんので

その点はどうぞお楽しみに!!


実は優秀な”生徒”さんたちから既に数点

届いております。

こちらの勝手なご案内をきちんと受け止めて下さり

想像以上にとてもご丁寧に仕上げて下さっています。

審査に公正を期すため今はまだなるべくお名前を

見ないよう心掛けつつ、

机に並べ既に胸が熱くなりました。

ご協力、心より御礼申し上げます。



2020年8月16日日曜日

オールドマインのつづき

夕立もなかった昨夜は30度オーバーの暑さ。

準備に立ち寄った店内も異常な暑さになってました。

ポストには早速、店からの夏休みの宿題(笑)、

お客様の作品が届いておりました!!

お付き合いいただきありがとうございます。

本当に嬉しいです。

宿題


はてさて前回タイトルにしながら辿り着けなかった

オールドマインカットのダイヤモンド(つづき)。

お詳しい方には以下、勉強不足かもしれませんが

いい機会なのでダイヤの歴史について調べてみると

紀元前より長いこと唯一の産出国が輪廻の国、

インドのため残念ながら記録がほとんど

残っていません。(苦笑)

業界著名人の著書でも”ようです”連発の心細さ。

以前、別のことを調べた時も

『インドへ入った途端に歴史が追えなくなる』

と著者が嘆かれていました。

仏教は中国へ伝来したことで

”その難”を免れたと言えるのかな?

歴史がはっきりしないもう一つの重要な要素は、

”秘すれば花”

儲かることは誰にも教えずこっそりと、ということ。

いつの時代も、どこの世界でも同じようです。(笑)

ダイヤカッティングの歴史は地球上で1番硬い鉱物

なので技術的なことも含め、具体的な輪郭が

見えるようになるには17~8世紀まで

飛んできてしまう”ようです”。

某社のキャッチコピー”ダイヤモンドは永遠の輝き”

に代表される現代の我々が抱くダイヤの

光輝くイメージは

”ロウソク下の夜会”がキーワード。

この照明の発達こそ、ダイヤをより美しく見せる=

光の屈折や分散を考慮してカットすることが要求され

そこで誕生したのがオールドマインカットです。

Isn't it ROMANTIC?

オールドマインはラウンドブリリアントカットと

同じ58面体で構成されておりその原型と言えます。

ちなみにラウンドブリリアントカットは

1910年代に数学者が発見したいわば

”理屈”のプロポーションです。

その最上位エクセレントカットダイヤの美しさは

やはり語り不要な説得力と魅力を備えております。

(こちらも作品でご紹介予定です。)

一方の”マインちゃん”(笑)

その特徴であるキューレット(底部)を平らにカット

することで、現代の目で見てしまうと真ん中に丸く

”抜け”と呼ばれる表情があり、

現代の評価ではマイナス査定になります(泣)

カットする=目減りする=採算性が悪いことからも

現代あえてオールドマインにするのはよほどの・・・。

当時の石工さんも”出来た!!”と思ったはずで

キューレットのカットは当時も採算性を考えると

余程の”必要性”を感じたはずで・・・

経済効率最優先の現代にある種この”未完”さが

むしろとても愛おしく感じる店主。(笑)

色々考慮し今も、これからも希少性という意味でも

お楽しみいただけると思います。

”マインちゃん愛”あふれる石屋さんとのご縁から

新たな扉が開きました。

今回はセットリングを4点制作。

石座を斜めにしたり、花のようにしたり

ある作家はプレーンリングにイエローダイヤ

ある作家は彫りを入れたり、

店主からのわがままで遊んでもらいました。

手に取られた方にも新たな扉となることを願いつつ。

長文失礼しました。


2020年8月13日木曜日

オールドマイン

 8/16までベルカテナはお休みをいただきます。

と、まずは業務連絡から。

早朝荷捌きの時間に自宅のドアを開けると

外は既にものすごい熱気の休み初日。

娘の送迎や宿題の手伝いなど、これはこれで

ある意味今しか出来ないことを中心にノープランな

休日をゆったり過ごそうかと考えております。

とはいえ家族で唯一個人スペースを持たない世帯主。

早速BGMの選曲からクレームが入っております。

(苦笑)


休み前に工房より届いたのがこちら、



ダイヤのセットリング。

ダイヤの、ですが”オールドマインカット”と呼ばれる

ちょっと珍しいカットを施されたダイヤを

中石に使用しています。

ひと口に宝石といっても非常に間口が広く、

ダイヤ、ルビー、サファイヤ、エメラルドといった

貴石から

水晶、オパール、○○ライトといった無数の半貴石、

真珠、珊瑚、カメオ・・・と、実に様々。

とてもすべてを網羅しご紹介することは出来ません。

師匠からも事あるごとに、

『コンセプトの軸がないとグチャグチャになるぞ』

と言われ続けてまいりましたが、

如何せん無知では歯が立たず

自分なりの切り口探しを結構必死にしておりました。

1石1石の表情がすべて異なり一番好きなオパールを

足掛かりに、実際に自分で買い付けるなど

”授業料”を払いお勉強。

続いて素敵なご縁に恵まれた真珠へ。

こちらは生産地まで何度も足を運び、じかに感じ、

そこから出てくる自分なりの言葉を待ちました。

当店のジュエリーは宝石+機械製作ではなく

職人の経験と心から生み出されるハンドクラフト。



中でも工房を代表する”アートライン”と呼ぶ

繊細なデザインは産業革命前夜、19世紀初頭の

短い期間のためアンティーク市場でもレアな

ジョージア期の"カンティーユ"という

世界中で金の流通が不足した時代の職人が

いかに少ない地金で美しく仕上げるか?

という工夫から生まれた金線技法がルーツです。

それら輪郭から少しずつ自分なりのキーワードとして

”美しい”は前提として、より

”希少性の高いもの”

”ハードルの高いもの”(学び甲斐のあるもの)

”歴史のロマンを感じるもの”

などが浮かんできました。

せっかくお付き合いいただいたのに前置きが長くなり

オールドマインまでたどり着けませんでした。

勝手ながら To be continued...





2020年8月9日日曜日

ビーム。

 梅雨明けから一気に猛暑となり、昼間の車移動は

冷房マックスにしてもなかなか車内が冷えませんが、

早朝荷捌きでは昨夏のような上空まで太平洋高気圧に

すっぽり覆われている熱感がないように感じます。

気づけば立秋。

24節気の移ろいは当たり前ですが約15日で

変化してゆく計算、今更ながら案外早いものです。

残暑お見舞いとなり、お盆を過ぎ、夕暮れの蝉時雨が

いつの間にか夕闇の虫の音に変わる。

後は今年もつるべ落としのように過ぎてゆく・・・

人の世の混乱をよそに、時は粛々と刻まれゆく。


今週はワネストの元住民さんがいらっしゃったり、

第一章、大山時代のスタッフからお電話を頂き、

お客様とともにワネストへリムジン?送迎するなど、

今の状況下で思いがけず嬉しい再会もありました。

母を支えて下さったスタッフとお客様が

はるか遠く離れた”2代目”の店で買い物を楽しまれ、

母との思い出話に花を咲かせる。

バトンを受け取った意義を少し確かめられる、

繋がりを感じるひと時。

天空からビームでも出しているのかな?(苦笑)

取引先とは今後へ向けた前進への

確認作業がいくつか重なりバタバタしていました。

北の大地からついに完成と報告あり
お互い連休前にスッキリひと仕事終えておきたい、

という小規模経営連合。

こちらの”丸投げ”をきちんと受け止めて下さり、

"倍返し"という心意気がご報告からも伝わってきて

本当に有難く、出来上がりが楽しみです。


そんな皆様からパワーを頂き、現在DM発送準備中。

こちらはいかにもな想定外やアイデア変更の連続。

(笑)

はてさてお楽しみいただけますでしょうか?

わら半紙といえば…

暑いのでラムネカラーをセレクト


どうぞ素敵な連休を!!







2020年8月1日土曜日

夏がきた。

8月。
昨日の夕方、ワネストで突然セミの大合唱が始まり、
夜中の土砂降りから今朝は久しぶりの濃い青空。
夏の合図です。

これだけはっきりした夏の到来に、本来でしたら
さあ、どこへ行こう、なにをしよう、と
真っ先にソワソワするタイプなのですが・・・、
季節性という性質も持ち合わせてなさそうで、
手強いですね。

それでも、ならば、しかし、と、もがき続けること。
停電したらロウソクの灯りを囲む、よりも
自家発電機で、むしろより明るく照らす。
(無駄に明るく基本面倒とは家族より)
その熱量を持ち続けることが小さな仕事の宿命。
時々オーバーヒートして動けなくなったりもしますが
(笑)

『商いは“飽きない“なのよ』

ベルカテナ第一章の大山時代、
明け方までこちらはディスプレイ、
あちらは暗いうちから仕込みの湯気を立て、
お互いお客様の目には触れない仕事で励まし合った
お向かいの団子屋さんからいただいた言葉。

コロナ禍でも果敢に新たな挑戦を試みる作家、
より良いものへのアプローチに惜しみなく
力を貸してくれる方々。
人との出会い、人の存在に恵まれることで、
おかげさまでそのエネルギーだけは途切れることなく
持ち続けております。

無知であることも、案外いいのかも?
と個人的には思っております。
そろそろ聞くのは恥ずかしいお年頃ですが
茨木のり子さんの詩、『汲む~Y・Yに~』の一節、

”初々しさが大切なの”

を勝手に拠り所にしたりして
まだまだ新しいことを知る喜びの方が
”圧倒的”に勝っています。

大学受験にパパは全く参考にならない、と
呆れている長女・・・。(笑)

残念ながらこれまでのことはあまり参考にならない
これからを、自らかんがえなければなりません。


これから夏本番、さぁ、というところで
状況はまた悪くなり・・・
それでも、ならば、と、
またアイデアが浮かび急遽準備中。
今回は初のお客様参加型企画(の予定)。
さて、皆様に面白がっていただけるのか?
はたまた”チーン”となるのか?
チャレンジにいたずらっぽさを加味させるほうが
自分としてはエネルギーが湧いてきます。

詳細まずはDMにて。
発送させていただいている皆様、
その節はご協力のほどよろしくお願いします!!