2018年8月25日土曜日

缶コーヒー。

昨日は終日強風が吹き荒れドアも閉めたまま。
こんな時はじっくりとした取り組みも
出来るものですが、
意志の弱さか風の音がざわつかせるのか、
考え事も作業もなかなか捗らず...。
ぐでん


ルーティーンに違いが生じると思わぬミスも...
嵐迫るなか、危うく...


お客様が心配して連絡を下さったり、
お向かいさんがどうしようかと考えてくれたり
平成最後の夏にまだ昭和の温もり漂う空間な
ワネストです。
(笑)

今朝は6時前にすっかり"なじみ"で顔を見ると
アイスコーヒーRをレジ打ちされてしまう
コンビニで買い物をしていると携帯が鳴り
『もう2台待っています』
と、ドライバーから連絡が入り急ぎ工場へ。
9時着と聞き、少しゆっくり向かった僕と
6時と伝えたはずなのに待たされた運転手。
お互いちょっとイラつく場面ですが
年上の運転手が作業終了後に缶コーヒーを
すっと差し出してくれました。
たかが缶コーヒーと思うなかれ。
我々のような現場仕事ではこの1本にお互いの仕事への敬意や思いやりがこめられています。
僕の従業員への指導マニュアル(ないですが)
にも、きっちり入っているほど。(笑)
タイミング、好みのリサーチなど、案外
センスが問われるもので、相手も同じアンテナを持っている場合、仕事の呼吸を合わせるのに思いの外効果的だったりします。

結局、缶コーヒー1本をお互い空けながら
ドライバーさんの人生いろいろや
仕事観などを知ることとなりました。(笑)

子供の頃に嫌いだった勉強も今の目標に向かい
楽しくて仕方ないと話してました。
荷主にとり、チャーター便のドライバーは
届け先の窓口のようなもの。
仕事を上手く進めるにはちょっとした心配りが
大切なのでは?と思う昭和な男。

Have a wonderful weekend!!
Ted



2018年8月22日水曜日

80

日中は案外バタバタとしていて
店内に籠ることが多いのですが、
昨夕はお客様を見送り空を見上げると
いつの間にか夕暮れが早くなっていると
気付きました。


今日も暑かったですね!!
我が工場、本日の最高は52℃。
夕方6時前でもまだ47.4℃ありました。(苦笑)
もっと過酷な現場は多いでしょうが・・・。


こういう状況ではいかに主体的に
仕事を進められるか?
が大切なのかな、と思っています。
従業員がだいぶいいチームワークで暑い中でも
キビキビ動くようになり心強いです。


こんな暑い中、お客様にお寄りいただくのは
本当にありがたいです。


『傘が開いているのを確認して寄るのよ。』


と、心の広いお客様はご自身のお取置きを
気に掛けてお仕事の合間にご来店。


『断捨離』
(あまり好きな言葉ではありませんが)
という言葉をお客様もよく口にされるご時世に
1点1点選んだ商品をお気に召されるのは
京都”の”大学で仏教をかじった者としては、
まさに『縁』と言えるようなもの。


ですからお取置きも特に期間を設けず、
何度も夢に見て下さい、とお話ししています。


78歳のご婦人が綺麗なボルドーの洋服を見て


『80歳になったら是非着たいわ』


と笑いながら仰いました。
さすがにお取置きとは言えませんが
この感覚はとても好きです。


80歳といえば、
ちょうど元号の勉強中の次女に
『昭和13年生まれだと今、何歳?』
と聞いてみると、なんとちょうど80歳。


母が生きていたら今日でちょうど80歳。
きっと生涯現役を貫いていたことでしょう。
明治生まれの祖父のように。


Ted

2018年8月19日日曜日

心地よさ。

さわやかな秋を感じさせる風がワネストの
中庭を吹き抜けております。

娘の担任として25年ぶりに再会を果たした
小学校の恩師が僕のことを
『あの泳げなかった』と思い出させるほど
泳ぎが苦手でしたのでプール嫌い。
ですから夏も好きといえない僕でさえ
夏が過ぎ行くのは寂しい気がします。


木曜日は15時からオープンの予定でしたが
工場の大型機械設置に時間がかかり、
急遽お休みをいただいてしまいました。
ご来店された方には大変ご迷惑をおかけし、
誠に申し訳ございません。

旅先で夕食をサーブしてくれた男性の接客が
とても心地よく、珍しく2杯目の生ビールを
注文できる解放感も手伝って、娘が煙たがる
取材開始(笑)。
聞くと普段は東京で会社を経営していて、
月に3日間程度、好きな仕事をするために通うことを8年も続けている、とのこと。
信州好きが高じて東京から移住してしまった、
という女性は静かな避暑地にエンジン音を
響かせるゴーカート場の隣でカフェを開き、
チケット販売や集客も手伝いながら
−20度の冬を琴芝初めて体感する予定。
赤銅色に日焼けしたゴーカート場のオーナーは
在りし日の賑やかな高原をご存じですが、
子供たちを楽しませたいという変わらぬ一心で1カ月しかない夏は学生アルバイトも雇い、
子供心をくすぐる音を湖の畔に響かせているが
冬は自分も山を下りてリンゴの収穫を手伝う
などして収入を得る。

働き方も、働く意義も人それぞれ。

自分も少し変わった働き方をしていると、
やや甘えも出てしまいますが、まだまだです。

『好き』だけで続けてゆけるわけではないが
『好き』を根っこに持ち続けている人の仕事に
触れる時間はとても豊かなものです。
空とぶ蜘蛛見つけた

薫風に包まれ自分は?と自問しながら散歩する
のもいいリフレッシュとなりました。

いつもすれ違いな当店の女性スタッフも
ワクワク元気に働くひとりで、常連さんも
来店を彼女のシフトに合わせているという噂。
(笑)

Good day!
Ted

2018年8月15日水曜日

旅。

皆さんはお盆休みを如何お過ごしでしょうか?

休みの日でも変わらなくなった早起きは
習慣のおかげか、単純に歳のせいなのか?

今夏の暑さから逃れる場所を急遽探し見つけた標高1500mの高原で湖を渡る涼しい薫風に
吹かれながらブログを書いております。
(涼しいだけでも贅沢ですよね)
↑昨日でした。
お風呂の後はコーヒー牛乳

せっかくの早起きを活かして、朝日を浴びて
ひとり露天風呂を、と思っておりましたが
甘い甘い、
さらに上手な沢山の早起きトドさんたちが
芋洗い状態でした。(笑)

計画もせずガイドもあまり見ず、現地でなにか
できることがあればするし、なければないで、
ゆっくりしてみよう、くらいな気まま旅。
急な豪雨に家族全員びしょ濡れになりながら
ホテルを目指して走ったり、 
妹の食べやすく美味しそうなお子様料理を
羨ましそうに見つめながら、やや難しめな
ほろ苦フレンチフルコースデビューを飾り?
大人の階段を一歩登った長女。
(ドリンクは未だノンアルコールです)
満天の夜空を見上げ、初めての天の川や
はっきり浮かぶ夏の大三角や北斗七星など、
星座を探しなから時折星降る天文ショーに
願いを込めつつ歓声を揚げる。

パットゴルフでもテニスでも"おまめさん"な
次女は悔しいながらも"豆扱い"を断固拒否する
頑固さと、夜の散歩やトイレに行くのもパパに腕を組んでくる怖がりなところは、
小さい頃の自分を見ているようで、
ついいたずらをしてみんなに叱られる父親。
ボートのメインエンジンは長女が
"妹さん"推奨のとあるカフェへ

家族のアルバムとして、
それぞれの記憶にセピア色に留まるような
良き旅となりました。

現地のホスピタリティー溢れる方々との時間も旅を彩り、さらに味わい深いものへ。
この楽しみは自らも店を運営していること、
それと齢を重ねることで、少し見え方が変わりコミュニケーションの引き出しが増えたおかげ
かな?とは無理なこじつけかもしれませんね。
(笑)

さすがの母もとうに還暦を過ぎ、体力的にも
資金的には尚更無理と理解し、断りに出向いた
はずが景色に魅了されて契約してしまった
今は無きベルカテナ2号店。
店の前にたたずむ松は、当時、母に代わり
家族も顧みず様々を引き受けた僕にとっても
思い出が詰まっています。
無謀なチャレンジでしたが、おかげさまで
旅の目的地も会いたい人も増えました。
ペリドットが誕生石でしたし、
お盆に連れて行けたかな...

Good day !!
Ted





2018年8月11日土曜日

取材。

暑くてクマもバテ気味
昼間は蝉の大合唱に包まれるワネストも
夜はすっかりチロチロと秋の音色が響きます。
とんぼも飛び始め、何故か毎朝のように
自宅の階段で襲われる”蝉アタック!!”。
ビービビビーと無軌道に飛ばれるのが恐ろしく
階段を踏み外してしまいました(苦笑)。
酷暑も季節は確実に巡りつつあります。


先日、工場の仕事で取材を受けました。
といっても、ある組合広報誌の会社訪問という
誰も目を通すこともないと思う記事ですが。


僕自身もすっかりアポを失念していて
若い女性2人が突然事務所に現れ、
また保険の勧誘だろうと思いきや
髭も剃らず慌てて応対する始末。


元々わかりづらい仕事内容を準備もせずに
全くわからない女性に説明するのは、
果たしてどこから?
机に置かれた初体験のレコーダー付き取材に
戸惑いながらのスタートは若者らしい直球、




『会社の成り立ちについて教えて下さい』


えー、そこから?
という想定外の質問に慌てましたが、
おかげで暫く閉じていた『両親の記憶』の扉を開けることに。


塩化ビニールというプラスチックの原料は
店とは全く別の仕事。
鼻の中から下着まで粉まみれのガテン系です。


元々、塩ビを扱う小さな商社に勤めていた父が
”30歳になったら独立する”という
論理的根拠もない人生設計と、
商社時代の商権を引っ張れば大丈夫だろうと
いう、いかにも親父らしい甘さが始まりと、
苦々しく母が生前語っていました。


勿論、会社の名刺で仕事が出来ていたことを
すぐ気付かされ、商権も相手にされなくなり
いきなりの躓きで、あれこれと彷徨いながら
偶然出会ったのが今の仕事、というわけです。
なんともカッコのつかない場当たり的な
成り立ちなので親父の名誉のため
ここまでの事実は取材では割愛しました。(笑)


その頃の苦労を支えて下さった叔父によると、
当時乳飲み子の長男は工場に置かれた
日本ハム?の段ボールで毎晩寝かされていた
とのこと。
現代ならDVと言われかねません。


この辺からお話しさせていただき、現状から
将来目指す姿まで1時間の予定が、気付けば
だいぶ長くなってしまいました。
やはり、女性がお相手してくれたこともあり?
調子に乗って話してしまうあたり、
あの連盟会長と似ているのかもしれませんね・・・。




先日、原稿が送られてきました。
決して日の当たる文章ではありませんが
一生懸命まとめてくれたのがとても嬉しくて
早速兄貴達に原稿を転送しました。



おかげで時節柄、いい供養になりました。


水と油のような夫婦でしたが
情に厚く、情に迷い、情に流されるところは
思えば似た者同士だったのかも?
なにより、懸命に生きていた両親の姿を
懐かしく思えることは息子としてありがたい。


娘達がいつか父親を思い出す時には
涙あり笑いありで、と密かに目指しています。

そんな僕なりの子育てのゴールに向けての
種まき期間も含め、
8/11~15までお休みをいただきます。


皆様も素敵な夏休みをお過ごしください!!


Ted






ここまでの肩書の無くなった

2018年8月8日水曜日

閉店後。

台風の影響かと思われますが
立秋を感じる涼しい朝を迎えました。
科学の発達で台風の進路を見ながら
ある程度生活の準備が出来る現代より
ずっと前から、おそらく経験や感性で
作られたであろう暦の正確さ、
成り立ちはわかりませんが感心させられます。

便利に慣れ過ぎすっかり五感の鈍くなった
自分ですが、取引先からのご提案に刺激され、
暑さで停まりかけた脳がグルングルンしたり、
(本当にこんな感覚です)
日々、飽きずにディスプレイを変えてくれる
スタッフからもヒントをいただいたき、
徐々に溜まりつつあった『店いじり願望』を
昨夜、閉店後のルーティーンである娘の迎えがなかったので実行しました。(笑)
ひとつ動かしたらあっちもこっちも・・・と
90’sロックをガンガン流しながら裸足で、
といういつものスタイルで結局深夜まで
店の電気を点けていました。


毎回、必ずしも良い方向とは限らないですし、
動かしてみたもののイマイチなので戻す、
なんてこともしょっちゅうありますが、(泣)
動かしてみないとわからないことでもあるし
意外と掃除が行き届いていないことに
気付けるだけでも効果あり、と
プラスに考えるようにしています。


『見る』
『見える』


この1文字の違い。
商品をご案内する上では本当に大きな違いで
いつも本当に興味深い。


『見える』ように
『見せる』のか
『魅せる』なのか・・・


テクニックもありますが、もっと立体的で、
こちらのマインドのあり方や感受性、
楽しむ心が問われている
そんな気がします。

2CVとツーリング
遊び心磨きに娘へのイタズラも

結果はいかに?


Good day!!
Ted









2018年8月4日土曜日

オノマトペ。

8月ですね。
コクショノナツにはどんなオノマトペか?
宮沢賢治さんに聞いてみたい(笑)。

SNSで友人が読み聞かせについて発信していて
数少ないイクメン記憶がよみがえりました。
パパのチョイスは童話屋のポケット詩集。
まどみちお、茨木のり子、吉野弘などの作品を知ったきっかけが実はこれ。
読書は嫌いではないのですがなにせ数ページで
眠ってしまう僕を詩の世界へ誘ってくれたのは娘たちでした。
詩集のはじまりは宮沢賢治『雨ニモマケズ』
子供たちも当時、諳じて得意気におじいちゃん
おばあちゃんに語りかけてましたが、どうやら
失念しているようです。やや残念。

暦の成り立ちはわかりませんが、
自然を本当によく観察していると感心します。
連日体温越えの中で迎える立秋を前に
虫の音が夜毎に大きくなっています。
風流な気持ちには到底なれない暑さですが。(苦笑)


こういう状況でさすがにすべてをこなすのは
無理と言えましょう。
優先すべきことからの引き算が大切です。
となるとちいさい店へ来ていただくのは・・・


仕方ありませんね。(苦笑)
エアコンも少し強めに涼しくしておりますので
近くを通りましたら涼みにいらしてください。
こっそり新商品も置いてみたりしていますよ。
チラ見せハンドメイド時計。


引き算とは案外難しいもので、厳しい状況下の
作業などでは、それが出来るか否かが
個人の結果として如実に表れるだけでなく、
お互いの呼吸を合わせることが大切な現場では
ちょっとしたリズムの違いが他者の士気にも
影響を及ぼしてしまうものです。

スコップ作業も腕力よりモノとの対話が大事。

こんな時こそ頑なにならず柔軟に、
そしてシンプルに。
他者へのちょっとした配慮を忘れず、
面倒くさいと言葉にせず、
なかなか難しいですが

ソウイウモノニワタシハナリタイ・・・


Have a wonderful weekend!!
Ted