2023年11月29日水曜日

ご来場ありがとうございました。

 『ジュ·ペルレ』Eiji Uemuraパリ凱旋展、

無事に終了致しました。

スタッフ全員食事も摂れない、という

イベント主催者としては嬉しい悲鳴。

かつて無いほどあっという間の3日間でした。



作家をお帰り、と出迎えてくださる常連さんや

恐るおそる(笑)、異世界へ足を踏み入れる

緊張の面持ちなご新規さん、

DMで関心を持った、というお客様も多く、

個人的にはとても嬉しいお言葉も頂戴し、

残ったら僕も食べようと多めに注文した

真珠のかたちのご来場プレゼントのクッキーは

全部旅立ち、試食はまたの機会に(笑)。



お一人おひとりに十分な時間を割けず、

至らぬ点も多かったことと思われ、

その点はお詫びしなければなりませんが、

皆様の滞在時間がいつもより長かったので、

上村作品とその世界観を通じて

今までより多くの方々に


パールっておもしろい。


を体感していただけたのではないか?

と思っております。


毎回、ベルカテナの商品は全部仕舞い、

真珠の海にしてご案内させていただきますが、

イベント準備において僕は片付けるまでを担当。

Team Eijiが自在に店を使えるようにして、

あとはほったら…もとい、お任せして、

僕自身も当日の開店前に驚かされる、

というパターンなのですが、

今年はなんと、我が店通常の順路が入ってすぐ


行き止まり


という仰天なディスプレイ(笑)。

エーッ、あの板がココ?

あのミラーがまさかのテーブル??

などなど、自分の想像力なんてショボいもんだ、

と打ちのめされ、笑っちゃうのと同時に


ゼロから考えること


の大切さを毎回教わります。




この"儀式"から、まずは真似をしてみて、

半歩でも、一歩でも前進する。

美しい撤収作業を見届け、空っぽの店から

"現状回復をしないこと"をマイルールとし、

敢えてそのハードルを上げると、

什器をセットする前に

あーでもないこーでもないと考える時間が続き、

思いの外時間が掛かってしまい萎える心を

なんとか繋ぎ止め、あーでもないこーでもないを

繰り返す。

ここまでのサイクルが僕にとっての上村作品展。

とても貴重な時間。


ご来場の皆様に心より御礼申し上げます。

2023年11月23日木曜日

明日から『ジュ・ペルレ』開催です。

 『ジュ·ペルレ』

~Eiji Uemuraパリ凱旋展~

11/24(金)∼26(日)開催に向け準備中です。

一度店内を空っぽにするこのイベントに乗じて

店の雰囲気もビフォーアフターにしてしまおうと

一石何鳥かを欲張ってしまうので、

毎年このイベント前は深夜残業が続きます。

一人で考えながらなので、

時間もあっという間に過ぎてゆき、

今回もギリギリ間に合うのか?

という感じです。(笑)




さあ、やるぞ!!


早めに工場の仕事にケリをつけ、

店に向かおうとすると高速は事故渋滞(泣)。

色々なことを乗り越えなければなりませんが

毎年、伊勢からキャンピングカーを満載にして

遥々来て頂けるだけでも有難いのに

毎回、店に魔法をかけたような

素晴らしい真珠の海にしていただけるのですから

僕も一生懸命準備をする、

やり甲斐のある恒例行事です。


『ボンジュール』

『メルシー』


フランス滞在中はこの2語で通したという

チームEijiのスタッフ姫さん。(笑)

パリの記憶について尋ねると、

現地に立ち、目の当たりにしたからこその

華やかな世界だけではない厳しい現実も

たくさん感じてきたようですが、

景色は”レンガ”とのことでしたので、

今回はヒミツで”プチパリ”を再現しました。

僕も残念ながら現地に伺えなかったので

ご来場のお客様とともに現地の雰囲気を

少しでも楽しませていただきたいな、

という下心。

間に合わせるのは結構大変でしたが・・・。

でも、ここまでの準備が出来たらあとはお任せ、

というのが凄いところでもあり、

やはり長年培ってきた関係性とも言えましょう。





ご来場のプレゼントも多めに用意しました。

そんな店主の下心はさておき、

(かなりイイですよ)

上村氏の作品を通してご紹介したいことは

当初から一貫して僕自身がこの出会いを通じて

感じたことでもあります。


『パールっておもしろい』


皆様にも素敵な出会いとなるよう願いつつ、

ご来場を心よりお待ち申し上げます。


2023年11月18日土曜日

ジュ・ペルレ~真珠の首飾りのような~

 『ベルカテナのDM作成で1年を感じている』

とは広告事務所の制作担当者。

考えてみればまだ1度もお会いしてなく、

2年前までの数年間、女性と思っていたら

なんとまさかの男性でした(笑)。

でも、数年間のメールでのやり取りから

僕の"癖"を理解してもらえたようで、

昨年はフォレストガンプ的な…から

こんな感じに、




今年は、"パリ凱旋""美術館"なんて妄想を

汲んでくれ、凱旋門内に美術館という

空想空間を作り出してくれました。






僕も毎年、"彼"との掛け算のやり取りを楽しみ、

刺激を受けております。


フォレストガンプ的な昨年はニューヨーク、

凱旋門な今年はパリで、個展を開かれた上村氏。

シンガポールのご友人が駆けつけ、

涙で芸術の都での個展開催を祝福されたそう。

出会いを真珠の首飾りのように丁寧に、大切に、

だからこそ導かれた素敵な機会。


ジュ・ペルレ~真珠の首飾りのような~


19世紀フランスの音楽界では1音1音粒ぞろいな

演奏を賞賛する言葉として用いられたようで、

それは楽音だけにに留まらず、

精神的な気高さを持つ人物にも

喩えられたとのこと。


真珠養殖業3代目として仕事を繋ぎ、

そこから独創的な真珠作品の世界観を構築する

上村氏にジュ・ペルレという言葉をなぞらえ、

今年も『パールっておもしろい』

を、ご案内させていただきます。


『ジュ・ペルレ~パリ凱旋展』by Eiji Uemura

11/24(金)~26(日)

11~19時(最終日18時まで)

2023年11月12日日曜日

恒例行事とDMと。

 

DMを発送しました。

ここ数年は10月の恒例儀式でしたが、
半世紀をひとつの区切りとし、
また新たな一歩を、という
ちょっとした心境の変化も含め、
今年は11月とさせていただきました。

僕の中ではこのDMが出来るまでの流れは
まるでハンドドリップでコーヒーを淹れるよう。
毎年すごいスピードで進化する作家の現状を、
写真とともにお知らせいただき、
そこに僕自身の現状や心境も加え、
それら全部をまずフィルターに乗せ、蒸らす。
あれこれと出るアイデアから、
コーヒーのファーストドリップの如く”ポトッ”と
腑に落ちる言葉が現れる瞬間をひたすら待つ。
待つ、実際にはなかなか出てこない自分の頭に
毎回悩まされるのですが...(苦笑)
それでも、当店のイベントコンセプトは
すべて任せて下さる作家の信頼をエネルギーに、
せめてこちらも留まらず前に進もうという
意思表示のためにもマンネリに陥ることなく、
自分はギリギリで間に合わせるという自信?
を拠り所に、色々あがいて待つのも恒例行事。

ひとりで全部をこなしていた頃は
そこからカタチにするのが更に大変でしたが、
今は僕がファーストドリップさえ落とせれば、
イメージ以上に仕上げてくれる広告事務所や、
(いつもギリギリですみません)
丁寧に封筒へ収めてくれるスタッフがいますので

”いかにわかりやすく彼らに放り投げるか?”

を考えればいいという、
とても有難いシステムが構築されております。

当初はもちろん経済的理由からですが、
最初から丸投げせずに自分でやってみたことで
素敵なDMに仕上げるためにはどれだけ
フォントのチョイスや配置、角度、メリハリなど
ディテールが大事なことかがわかりましたし、
素人の限界を思い知らされました。
一方、絵コンテが描けるでもないイメージを
相手にどう伝えるか?という勉強に
おおいに役立っていると思います。

そもそも、こういうことにチャレンジしようと
思い続けられていることは、
やはり素晴らしい出会いがあったからこそ。

上村 栄司 さん。

今年もご紹介させていただきます。
DM届きましたら、

『今年もそんな季節なのね。』

と思って頂けましたら幸いです。
あっ、今年も観音開きとなっておりますが、
そちらはマンネリではなく、
未だマイブーム去らず、といったところです。
DM過去作たち










2023年11月9日木曜日

失敗もありき。

 立冬。

暑い日が続き今日までTシャツ生活でしたが、

今週末に季節が進みそうですね。

お体ご自愛ください。

(あっ、おすすめのコートも登場しますよ。)




火曜日は急遽お休みをいただき。

スタッフと取引先の展示会に代官山まで。

おしゃれなT書店にお上りさんのように立ち寄り

ガラス張りなお手洗いの入口に何故?

と思ったはずなのに、出る時ガラスの存在を忘れ

顔面を中にいた人がびっくりするくらい強打し、

かなり痛い状態で来春の服を選びました。

(苦笑)

顔の痛みを引きずったまま、昨日は午後に

取引先へ打ち合わせの予定をしていたので、

工場の作業もスピーディーにしたかったのに、

よりによって相棒フォークリフトが点検のため

代車となったのが誤算。

最近よくある”シロウト”にあわせた余計なお世話

オママゴト仕様にすっかりリズムを狂わされ、

イラついていたところで右足を着地に失敗。

窪みに突っ込んでしまい、足首をヒドめの捻挫。

まさに自業自得なのですが、

作業で大切なリズムを生み出せない最近の

おままごと基準は結局、技術の向上もせず、

いつまでたってもシロウトの域を抜けられない

仕事になってしまうのでは、と危惧しています。

結局社会の損失になると思われますが・・・。


と、まあ自分の体はボロボロでしたが、

予定のほうはなかなか充実しておりました。


『今回は充実していましたね』と、

季節1まわり展示会に通ったスタッフ。

おそらく、変わったのはあちらではなく

”こちら”。

失敗もありきの経験から学び、

”自分”という殻から抜け出し、

お客様と自分を繋ぐ”存在”としての

自覚も出てきたのかな?

1年前なら本人絶対NGだった柄物なんかも

スッと手に取るようになりましたからね。

元々、シンプルな着こなしが素敵なスタッフに

チャレンジも加わったことで無敵モード。

視野が広がり、実は本人も今まで以上に

ラクになったのでは?と思います。

そんなカリスマ(笑)がセレクトした

SSシーズンコレクションに乞うご期待!!







2023年11月3日金曜日

逆算。

 ハロウインディスプレイを片付けたら寂しいので

過去イチ早いクリスマス始めちゃいました。

北欧好きな妻も知らなかったツウな?セレクト。

(笑)

北欧のかわいい妖精とツリーをメインに、

(きっとイメージより小さめです)

一足早いクリスマスお楽しみください。



今年もあと2ヶ月を切りました。

その先の未来へ、

そんなことをイメージしながら、

逆算して今、出来ることを。

店でも工場でも変わらぬ朝令朝改な日々。(笑)



そんな未来を逆算プロジェクト(大げさ)の一つ、

SunikoとMitsueの会津もめんボレロ。

10月末でオーダーを締め切らせて頂きました。

おかげさまで7着の注文を承り、生地を発注。

到着次第、張り切って制作に取り掛かると

作り手も声を弾ませておりました。


『作り手がワクワクするように』


良いものづくりの根幹と考えております。

いつも計画性がなく単なる閃きのようですが、

それを逆算することは意識の深層に必ずあり、

そのフィルターを通す分だけ閃きが遅くなり、

いつもギリギリになってしまう…のかな?

と、言い訳をしておきましょう。

ご注文頂いた皆様には11月中のお渡しと、

念のためお伝えしてありますが、

作家の熱意と仕事の速さを鑑みると、

早めになることは間違いなさそうですので、

楽しみにお待ち下さい。


工場では課題への超遠回りなアプローチとして、

担当者にコーヒーをお使いに走らせています。

他のお客とは全く違う角度でコーヒーを探す彼。

前回色々話しが出来たスタッフさんが不在で、

別のスタッフさんにあろうことか、


『私のこと覚えていますか?』


と、問いかけたそう。(知るかっ!!)

たった一度、100gを3個買っただけで、

100年早い一番面倒なお客さんです。(笑)

でも、こういうこと1つ1つが勉強。

道が通じた時には笑い話しのネタになります。

悪意のない一生懸命は時に凶器となりますが

みるからに誠実な彼なら大丈夫でしょう。

次回は彼を見たスタッフさんが

『売上5000円確定のお客様だ!!チャリーン』

と、思い出してくれるよう300g×3個

買ってくるようリクエストしておいた上司。

こんなことも逆算のひとつなのですが・・・