2020年2月22日土曜日

心配。

逃げる2月。
”成績表”もラストスパートをかけないと・・・

過ぎたことに気をとられながらも
店ではお洋服から春色が入荷してまいりました。
イタリア、フランスから春風も届いてます。
重ね着の完全防寒優先から少しずつ軽くなるにつれ
心も軽やかに、明るい色も取り入れたくなる季節、洋服好きのスタッフとあれこれ袖を通して
一足先に春をお楽しみください。

気候とは裏腹にまだ先の見えない新型肺炎の影響。
アパレルの巨大産地中国がマヒしている状況で
長期化すると春夏の新作が店頭に並ばない事態も
あり得るとのこと。
あらゆる分野で中国大工場ストップの影響が
出始めております。
大量の荷物をタンカーで運ぶのに欠かせない
コンテナも中国に多くが滞留してしまい不足し、
船がいくつもの港に立ち寄りかき集めながらの
航海となるのでインドネシア行きの船が
大幅に遅れると通関業者から連絡がありました。
台湾から帰国した兄の情報ですと既に台湾では
入国はもちろん店舗への入店にも検温させられたり
TVのCMやネットのバナー広告で頻繁に手洗い励行
が流れるなど、感染拡大防止対策を進めている中で
日本の対応に厳しいことが理解できます。
日本以上に中国との経済的結びつきは強く、
中国と台湾を頻繁に行き来するビジネスマンも
多いのですが現在は中国へ入国すると2週間隔離、
台湾へ戻っても2週間隔離となってしまうので
身動きが取れない状況とのこと。
台湾の外資系企業の多くは来週の月曜日より
日本からの渡航者へ2週間隔離する通達が出たので
日本人エンジニアへ今週末にいくらかかっても
台湾へ来ておくよう指示されていたり、
現在台湾にいる日本人には帰国しないよう
指示が出されていたりするようです。
今のところは日本からの渡航者へ2週間の
マスク着用をアナウンスしているようですが
(強制ではない)
今後の拡大次第では日本人の入国制限もあり得る、という状況とのこと。

もはや対岸の火事ではなく日々状況も変化する中、世界情勢も不安定な状況が続いてゆきそうな気配。
素早く柔軟な対応に迫られることもありそうです。



2020年2月19日水曜日

一式。

早朝荷捌きでも夜明けの早まりを感じます。
ワネスト中庭のイルミネーションも終了し、
春へ向かいつつあります。

日曜日午前中はマンションの総会に出席。
議題は確実に訪れる未来の出費へ
どう備えるか?が中心になりますが、
現状からはじき出す皮算用が
その時どれほど目論見通りとなるかは
まったくわかりません。
マンションの大規模修繕はおそらく
大体12年周期で見積もられるかと思いますが、
例えば10年後に果たしてペンキ職人は
どれくらいいるのか?
などを想像すると建物は高機能化しても
維持する足元はグラついています。

『非常に意義ある仕事だと思います。』

“成績表”作成をお願いする税理士さんも
評される工場の仕事。
意義=お金、とならないことに
毎年この時期頭を痛めておりますが・・・
ゼロをイチにするような仕事でもあり
なんとか意義を見出せるよう努めている
つもりではあります。(苦笑)
ゼロである以上、生産設備でいわゆる
“標準装備”のようなものは無く、
大抵はあれとこれとを組み合わせ、
『一式装置』を完成させます。

“行きつけのホームセンター”
は大体どこに何があるか把握してますし(笑)
未知の工具を見つけては何かに使えるかも?
と記憶に留めたりしますが
反面、以前は僕たちのお絵かきを汲んで
きちんと形にしてくれた機械屋の職人さんが
どんどんいなくなり、これからを考えると
あるもので組み合わせられるようにする、
ということの裏返しでもあります。(泣)

単純なように映るスコップ作業でも
より作業効率を良くする、という意識で考えると
原料の性質や状態に合わせ、形や材質の違うものを使い分けたほうがかなり作業負荷も軽減します。
”意識”がない人ほどちょっとした変化に気付けず
同じスコップを使い続けてしまう傾向があり、
こちらからするとそれだけで仕事への向きあい方が
わかってしまい、これが結構当たります。(笑)
標準化の対極

ものづくりの現場はどこも標準化、平準化が進み、
効率的になった反面、イレギュラーへの対応力は
かなり低下したように見受けられます。
これから益々便利になるとは思いますが、
意外な落とし穴がそこかしこに噴出するのでは?
と危惧しております。

もっとも、ベルカテナでご縁のある作家さんたちは
真珠と一緒に自分の指に穴を空けたりしながら
職人さんたちに面倒な依頼をして煙たがれながらも
真似の出来ないことに挑んでいるようですが。





2020年2月12日水曜日

ヒント。

週ナカの祝日。
いつもはすれ違いなスタッフも驚かせるため
(嘘です)
少し早めにワネストへ。
穏やかな天気にも恵まれ、
店内作業をする時間もなく沢山のお客様と
お会いすることが出来ました。
忙しい子育てや仕事の合間の貴重なお休みに
ちいさい店を思い出し、足を運んで下さることは
やはり本当にありがたいことです。

ささやかなサービスとして続けている
バースデーカード。
店主の楽しみを押し付けている感も否めませんが
お客様の雰囲気や季節に合わせ、
開けたときに”ワォ!!”となるよう
できる限り選んでいるつもりです。

内容は多くの店で行われているものですし、
過剰にしてはかえって重たくなるかな?と
心配していたりするものですので
直にお声をいただけることは嬉しいですし
次へのヒントをいただくことも多々あります。

直球
カーブ?(笑)

ただ、直球ばかり返していては飽きてしまうし
どこかいやらしい感じもするものですので
あえて追いかけてしまうカーブや、
時にはカミソリシュートなど??
(それはさすがにないです)
変化球も交えたキャッチボールも忘れずに。
(時々大暴投してますかね??)


学ばせていただいた大切なことを
最後に心に刻んで。





2020年2月9日日曜日

寄り道。

立春を過ぎ、急に冷え込んだここ数日。
早朝荷捌き後、トイレや水道管を使えるように
今冬初の”解凍作業”。

ちいさな店の定点観測データによると
”寒さ+強い北風”は
最も店内作業に没頭出来る日と言えます。
(笑)
北の国から

後から振り返るとそれなりの行き先があり
そこに向かってレールを敷いている感あり?
にも見受けられますが、
今、というので時々思い出されるのは

『ウォレス&グルミット』

https://youtu.be/3e3KwVgh4Rs

でグルミットが高速で自分のレールを敷き
追いかけるお気に入りの1シーン。
(ご存じない方も多いと思いますが)

若い頃は人の敷いたレールなんて・・・
という歌ばかり聴いていましたが
目的地までの工事が完了のメドが立つ日は
来るものなのでしょうか?

時々、長距離弾丸ツアーで利用する東名高速。
今は第2東名も整備され選べるようになり、
目的地まで安全、確実なのは直線で道幅も広い
第2が断然おすすめです。
僕も弾丸の帰り道は100%第2を利用します。
でも、時間を気にせず景色や運転を楽しむなら
富士山を堪能し、海沿いを走り、と変化に富む
東名のほうがいいですね。
最近はすっかり時間にも気持ちにも余裕がなく
何事も最短、最楽ルートを選びがちですが、
どちらにせよ大体同じ時間を使うなら
多少遠回りするほうが”有意義”だ、と思える
ゆとりや遊びは持っていたいものです。
 夜空ノムコウ

店内作業にひとり没頭しながら

”バイパスはなさそうだなぁ。”
”迂回路を通った数と寄り道した数の掛け算かも”

と、壁は高くなる一方ですが、
なるほどあの方たちもこんな道を歩んでいるのかと
想像できることは楽しいことでもあります。

もっとも、今は”最短距離”でこなさなばならぬ
ことに没頭しないといけないのですが。
(苦笑)





2020年2月2日日曜日

理念。

ようやくこの時期らしい寒さと真っ青な空、
ドアを開けていられないほどの北風。

早くも2月のスタートです。

東京では中学受験の集中日でもある2月1日。
我が家には悲喜交々の折り重なるちょっとした
”記念日”
でもありますので、語らう場を設けるべく
急遽”外野”だった父親企画で夜の街へ。
(当日の夕方に決めました)

土曜の夜なのに驚くほどひっそりとして
いつもは並ぶ洋食屋さんもガラガラ。
寒さとおそらく新型肺炎によるものと思われ、
長引きそうな状況はやはりこれから色々と
影響が出てきそうだと実感しました。
マザーハウスさんカタログより

『途上国から世界に通用するブランドを作る。』

素晴らしい理念を情熱と行動力で実現されている
マザーハウスさん。
ジュエリーも展開されていることをSNSで知り、
(というよりおそらく僕の検索履歴からAI君が
気を回してくれたのでしょうが)
店の前を通りかかったのでメインのバッグよりも
ジュエリーコーナーへ一目散という、
娘たちも敬遠するややおかしな?中年男性。(笑)
ミャンマーの非加熱ルビーを使った新作があり
どんなものか気になっていたもので・・・。

”ミャンマーのルビー”
”非加熱”

数年前なら引っ掛かりもしなかったこのワード。
皆さんには?かもしれませんが
僕にとっては宝石をもっと深く知りたい
もっと様々な角度からお伝えしてみたいと思う
きっかけを与えてくれた一つです。

様々な宝石産地の多くは社会学的見地からも
研究対象となりうるのではないか?と思えるほど
現代の富める国ではなく、いわゆる発展途上国に
集中していて、"神のメッセージ"が隠れている、
などと邪推してしまいます。
その意味でもマザーハウスさんがジュエリーを
扱うことは必然なのかもしれません。
ミャンマーもその一つ。
ルビーやサファイア、翡翠、ペリドットなどの
高品質な宝石王国と言えましょう。
ルビーはモゴックという鉱山が有名で
産出されるルビーは独特の色と美しさは勿論、
強い蛍光性を有するのも特徴です。

ちょうど土曜日の午後、ティーンエイジャーの
お嬢様にお相手してもらい、宝石の楽しみ方を
力説している中でお約束の"ルビーマジック"を
披露し、調子に乗っていたところでしたが(笑)
その夜にまさかの"マジック返し"。
若い女性店員さんから僕と同じ小道具を使って
説明を受けました。
彼女には"このおじさん、食いつきがいい"と
感じられたのでしょうね。冷やかしを詫びたのに
カタログをいただいてしまいました。

勿論規模からして比較にはなりませんが、
ジュエリー専業ではないからこその視点で
魅力を伝える姿勢にとても共感しました。
商品はフェミニンで可愛らしく、
ブランド理念も重なり身に着ける楽しみや喜びも
一層増すことでしょうね。

あのお嬢様も街のどこかで
"ミャンマー"
"非加熱ルビー"
の広告に出会った時に
おじさんのマジックショーを思い出してくれたら
ちいさな店のちいさな一歩と言えましょう。
当店のモゴック非加熱ルビーもチラッ

当店のマジックショーはお客様のリクエストを
待たず、店主のノリで突然始まりますので
お楽しみに!!?