価値。
定義するのはつくづく難しいことです。
ジュエリーなどはその最たるもので、
一般的に価値を認められているダイヤモンドでさえ
美しさ、重さ、自然の創造物としての価値、など
どこに魅力を見出すかにより見え方も変わります。
それらを組み合わせ、基準化したものが4Cなどと
定義され市場価格に反映、取引されております。
取引上は基準があることが必要だと思われますが、
その基準も皆様が思っているほど科学的ではなく
マスターストーンに対し目視で比較する、
というように、えっ?そうなんだ...
という手法だったりします。
ご参考までに、真珠を除く宝石の取引単位は
1カラットあたりいくら、が基本。
真珠は養殖技術が日本発祥だけあって世界共通単位が
匁(もんめ)いくらとなっております。
ちなみ1匁は3.75g、5円玉はちょうど1匁。
(今、ググりました)
1カラットは?というとわずか0.2g。
(何に相当するかはask Googleさんプリーズ)
例えば皆さんがイメージされるキラキラダイヤ
(ラウンドブリラントカットと呼ばれます)
1カラット単価が20万円クラスで0.5カラット
となると
(わずか0.2グラムで20万!!と思うなかれ、
実はダイヤですと安い方と言えるかも?なのです)
20万×0.5=1粒10万となります。
でも、もし全く同じグレードのダイヤだとしても
1粒あたり1カラット超えだと単価が変わります。
(キャラオーバーなんて言ったりします)
1カラット未満なら@20万でもキャラオーバーなら
間違いなく単価はアップします。
宝石を研磨するにあたり、キャラオーバーは重要で
0.99になってしまうだけで我々としてはお得、
石屋さんには残念、となってしまいます。
と、ここまではそれでも関心のある、
という人向けの話し。
関心のない人にはたとえ10カラットのダイヤ、
我々には眩く見えてもその人には、
”2グラムの石ころ”かもしれません。
組成としてはダイヤは不純物の少ない”炭素”。
元素記号で表すとただの”C”です。
一方、やはり誰が見ても美しいと感じられる宝石は
まず間違いなく価格は高い。
この法則に例外がないのも特徴です。
正直に申しますと僕は元々どちらかと言えば
”石ころ派”でした。
ところが、”石ころ”そのものより、それに携わる
作家や石屋さんたちとの良い出会いに恵まれ、
そこから自分なりの向き合い方を模索する中で
楽しみ方を知るようになりました。
なにより、自然の芸術である宝石+職人の手仕事が
かたちとなるジュエリーを身に纏うことで、
新たな出会いが広がってきました。
それこそが当店で扱うハンドクラフトジュエリー
最大の魅力であると考えております。
こちらの宝箱にはaddress_bを通じてご紹介する
新作が入っておりますが、これこそまさに
ジュエリーに導かれたご縁がかたちになったもの。
お客様にもそんな素敵な出会いが待っている、
そう信じております。
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