2021年3月26日金曜日

価値。

価値。

定義するのはつくづく難しいことです。

ジュエリーなどはその最たるもので、

一般的に価値を認められているダイヤモンドでさえ

美しさ、重さ、自然の創造物としての価値、など

どこに魅力を見出すかにより見え方も変わります。

それらを組み合わせ、基準化したものが4Cなどと

定義され市場価格に反映、取引されております。

取引上は基準があることが必要だと思われますが、

その基準も皆様が思っているほど科学的ではなく

マスターストーンに対し目視で比較する、

というように、えっ?そうなんだ...

という手法だったりします。

ご参考までに、真珠を除く宝石の取引単位は

1カラットあたりいくら、が基本。

真珠は養殖技術が日本発祥だけあって世界共通単位が

匁(もんめ)いくらとなっております。

ちなみ1匁は3.75g、5円玉はちょうど1匁。

(今、ググりました)

1カラットは?というとわずか0.2g。

(何に相当するかはask Googleさんプリーズ)

例えば皆さんがイメージされるキラキラダイヤ

(ラウンドブリラントカットと呼ばれます)

1カラット単価が20万円クラスで0.5カラット

となると

(わずか0.2グラムで20万!!と思うなかれ、

 実はダイヤですと安い方と言えるかも?なのです)

20万×0.5=1粒10万となります。

でも、もし全く同じグレードのダイヤだとしても

1粒あたり1カラット超えだと単価が変わります。

(キャラオーバーなんて言ったりします)

1カラット未満なら@20万でもキャラオーバーなら

間違いなく単価はアップします。

宝石を研磨するにあたり、キャラオーバーは重要で

0.99になってしまうだけで我々としてはお得、

石屋さんには残念、となってしまいます。

と、ここまではそれでも関心のある、

という人向けの話し。

関心のない人にはたとえ10カラットのダイヤ、

我々には眩く見えてもその人には、

”2グラムの石ころ”かもしれません。

組成としてはダイヤは不純物の少ない”炭素”。

元素記号で表すとただの”C”です。

一方、やはり誰が見ても美しいと感じられる宝石は

まず間違いなく価格は高い。

この法則に例外がないのも特徴です。

正直に申しますと僕は元々どちらかと言えば

”石ころ派”でした。

ところが、”石ころ”そのものより、それに携わる

作家や石屋さんたちとの良い出会いに恵まれ、

そこから自分なりの向き合い方を模索する中で

楽しみ方を知るようになりました。

なにより、自然の芸術である宝石+職人の手仕事が

かたちとなるジュエリーを身に纏うことで、

新たな出会いが広がってきました。

それこそが当店で扱うハンドクラフトジュエリー

最大の魅力であると考えております。


こちらの宝箱にはaddress_bを通じてご紹介する

新作が入っておりますが、これこそまさに

ジュエリーに導かれたご縁がかたちになったもの。

お客様にもそんな素敵な出会いが待っている、

そう信じております。

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