2018年6月9日土曜日

意識次第。

『お父さんのお仕事は?』


子供の頃、”えんびの粉まみれになる仕事”とは
わかっていても、それが何?かわからず


『自営業です。』


少し恥ずかしい思いで答えていました。
当時住んでいた東洋一のマンモス団地では


『サラリーマンです』
と答える子供の割合が高く、その響きに
ものすごく憧れたもの。
思えばサラリーマンという表現も
かなりざっくりしていますが・・・。


父の後を兄弟で継ぎ、今度は
『自分の仕事は何?』
どう答えるかを長いこと模索していました。
中小企業の資金繰りをされる”同志”の皆様なら
おわかりいただけるかと思いますが
保証協会の別枠”セーフティーネット”の
対象となるかを決める対象業種に
ぴたっと当てはまるものがなく、
金融機関の担当者も頭を悩ませることからも、
やはりやや個性的な仕事かもしれません。


ここまでなんとか細々続けてこられのも、
この”超マイナー”は大きな要因かと思います。


不思議な縁で一緒に粉まみれになっている
多国籍な従業員には、自身の経験を踏まえ、


『子供たちに自分の仕事を説明出来るように』
と、折を見てエッセンスを提供し、
全体としては漸く
”えんび”=”塩ビ”とわかるように
なったところ、でしょうか。


知識を広め、経験という熟成期間を経ることで
受け取る側にとって難しいことをわかりやすく
伝えることが出来るようになると思います。
逆に、『伝えよう』という意識は知識を広め、
経験を熟成させるのにとても役立ちます。
僕の場合、恥ずかしながら多くは
お金(融資)を引き出すために向き合わざるを
えなかったわけですが...。
齢を重ね気付けばすっかり年下の若くて無垢な
融資担当者が多くなりましたが(苦笑)
漸くわかりやすい説明が出来るように
なってきたようです。


従業員には、せっかく毎日粉まみれになって
一生懸命働いていることを家族に埃れる、
もとい、誇れる(笑)ようであってほしいと
毎月恐ろしい額の社会保険料や給与に対する
納税額を負担する側として切に願います。


いずれにせよ、根っこの『意識』次第で
主体的かつ柔軟に物事を判断出来るか、
或いは受け身になり、他者へ委ねてしまうか
かなり大きな分かれ道かと思います。
各自がどちらの道を歩み続けるのか、
小さな工場の存亡にかかわるものと、
僕は考えています。


『これどこの?』(僕)


『八千代です』(従業員)


『じゃあ白菜、レタスで薄物だ』
あるきっかけで一歩足を踏み入れた感のある
会話が始まりました。年末には
超マニアックな会話を出来るようにしようぜ!!と折り返しを間近に号令をかけつつ、
一方でジュエリーの新作を皆様に
どうお伝えしようかと、とても素晴らしい
作品なのであれこれと思案しています。


こんな父親の仕事、僕の子供時代より
わけが分からない状態であろう娘達は
どう説明しているのかなあ?


Have a wonderful weekend!!
Ted











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