2022年5月5日木曜日

故きを温め。

 ひんやりとした空気が残り、

気持ちの良い五月晴れなGW後半。

コロナ禍で失われた2年を取り返すべく

お出掛けされているお客様も多いのかな?

さすがにワネストもひっそりとしております。


自営業の家庭に生まれ、

子供の頃も計画的な旅の予定など皆無。

”自営業な父親”となり、結局子供たちにも

”計画的な旅”への憧れを抱かせてしまいましたが

そろそろ子どもたちもそれぞれの予定があり、

全員一緒に動ける時間も限られてまいりました。

”計画的な旅”という僕のささやかな憧れは

次の世代に叶えてもらいましょう。(笑)


”つなぐ”


という意識は、選んだ仕事がそうさせるのか?

少し強いのかもしれません。


”つないでいこう”


と思えること。

懸命に生きた祖父母や両親の生き様を見届け、

そこに安心を得られている証なのでしょう。

とても幸せなことだと思います。


”つないでゆきたい”


料理研究家の土井善晴さんが著されている、

『いちばん大切なのは

一生懸命、生活すること。

一生懸命したことは

いちばん純粋なことであり、

純粋であることは、

もっとも美しく、尊いことです。』

これだけでも繋ぐことが出来れば言うことなし、

というのが正直なところ。







自分自身がヴィンテージに差し掛かりつつある中

(笑)

産業革命前夜の短い期間に作られた

オールドマインカットダイヤモンドや

神聖ローマ帝国時代のガラスが神秘的な輝きを放つ

ローマングラス、

バチカンのマイクロモザイクなど、

その当時の息吹に想いを馳せることが

とても楽しく感じられます。

また、現代では再現不可能、

または非常に難しいという一期一会なところも

僕だけでなくお客様にも素敵な出会いになりそう。

それがより魅力を感じるところ。

一方、”昔は良かった”という懐古主義的な気持ち、 

実は全く持ち合わせておりません。

生き様を見届けたからこそ、

良かったなんて軽はずみには言えないような…。

過去に敬意を払い(学び)、

過去にとらわれない現在のかたちを求め、

未来へと繋げてゆく。

皆様もその担い手になってみようかな、と思わせる

素敵なものを御案内してゆきたいな、と

二度寝に失敗した布団の中でモゾモゾと考えている

連休最後の朝。


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