2021年11月7日日曜日

需要と供給。

 インスタでフォローしているセレクトショップが

既にクリスマスに様変わりしていたのを見て

今年は早めにと、シンボル商品を用意したところ

まさかの不具合があり返品。(泣)

かわいいこの子が代役を務めます。


小石の波紋にも揺られる葉っぱの小舟のような会社で

お金のことを心配するようになって四半世紀、

未曾有の事態という大波もいくつかありました。

昨年からのパンデミックも、振り返るにはまだまだ

状況が見通せませんが、葉っぱの小舟にとっては

かつての波とは違う性質で第二波、第三波と

打ち寄せてきています。

工場は塩化ビニルという基礎原料を扱う製造業。

昨年の2Q(4~6月)、基礎原料の世界は経験のない

”世界同時一斉急ブレーキ”となり、

受給バランスが崩壊。(需要<供給)

価格もみるみる下落しました。

その頃を底値とし、観光業や飲食業などとは違い、

幸いなことに急激に世界的な需要回復基調となり、

コロナ前より活況を呈すほどになってゆきましたが、

今度は全世界がコロナ禍、という現実が、

人やモノの流れを妨げ、更にアメリカがハリケーンに

見舞われるという自然災害も加わり、(需要>供給)

となり、価格が急上昇に転じました。

石油由来であるプラスチックは原料としての、

また、生産用エネルギー源としての原油はもちろん、

LNG、石炭なども併用しております。

昨年の”底値”と比較すると、現在、

原油価格は4倍、

石炭価格も4倍

LNG価格も1.5倍(EUではなんと8倍)

という、かつてない急激な値動きと、

需給バランスのタイトさに釣られ、プラ原料価格も

今年1年上昇を続け、11月からは聞いたことのない

値上げ幅が提示されています。

末端の工場でも灯油や軽油が年初と比べ30円以上、

そのうち10月だけで値上げ幅10円、

急激な上昇カーブを描き始めております。

ウイルスも瞬く間に世界へ拡散されたように、

経済も世界潮流にあっという間に吞み込まれる時代、

日本だけデフレ価格というのはもはや限界。

今後生活必需品の価格も急上昇すると思われます。




当店のジュエリーで使うゴールドは18金。

純金(24金)に対し18金は

金(75%)+銀&銅(25%)の合金で、

銀&銅の配合比率は各社微妙に異なるそうです。

純金だとやわらかすぎるという加工上の理由からも

合金が使われているのですが、4半世紀で比較すると

金は6倍、変動が少ないとされる銀や銅も数倍、

金、銀はグラムが取引単位なので、

値上がり感ハンパない、といったところ。

こちらはコロナ禍も需給バランスも関係なく、

ひたすら上昇を続けております。(泣)

葉っぱの小舟の窓からでも望遠鏡で遠くの状況を

見なければならないようになってきた、という

以上、スモールビジネスサテライトでした。

(笑)




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