2020年7月3日金曜日

丸い。

試験最終日の追い込みで夜明けまで勉強していた
長女とバトンタッチ。
勉強してなくて試験前になると机を片付けていた
父親と違いきちんと準備をしていて頼もしいです。

凄い年、2020年も折り返し地点を通過。
後半スタートの水曜日より布絵教室が再開、
少しずつ日常が戻りつつありますが、
首都圏を中心に中々感染者が減らない状況に
先行き不透明感も増します。

来店された医療従事者からの生の声を聴くと
やはり油断せず引き続き感染しないように
努めなければいけないと認識させられました。
歴史上、パンデミックを乗り越えるのに1世紀を
費やしたこともあるとか。
こちらの都合よくとはいかないのでしょうね。

上手い美味いお土産



6月の誕生石である真珠。
宝飾品としての歴史はダイヤなどより遥かに古く、
4大文明の時代にも既に採集方法が壁画などにも
描かれていたほど。
きっと最初は誰かが食べた貝にガリッと
歯ごたえがあり、
吐き出したら綺麗な真珠が入っていた、
そんな発見だったのではないかと思われます。
天然真珠しか存在しなかった時代が長く続き、
真珠は一部の特別な方しか楽しめなかった中で、
御木本さんら日本人技師が真珠の養殖技術を確立、民衆化されたのはわずかまだ100年ほど前。
今でこそ”真珠は丸い”というイメージですが、
それは養殖真珠がマジョリティになってからの
お話しかと考えられます。
僕はこの仕事に携わってからもしばらくは不勉強で
何故丸いかもわかりませんでした。

”丸い真珠”は”丸い核”に貝が上手に丸く真珠層を
巻いてくれたもの。
実際の現場では貝を開くと丸だけでなく変形
”バロック”も数多く出てきます。
また、偶然の産物として無核真珠
”ケシ”というのもあります。
”バロック”や”ケシ”は形も表情も1粒1粒個性的。
変形ゆえ敢えて後から”お化粧”しないこともあり、
ハンドメイドの作家たちにとっても
オンリーワン好きな店主も心をくすぐられます。
(笑)
なので当店では真珠については
”ケシ”や”バロック”を中心に
作品をご紹介しております。


他の宝石と違い真珠生産を担うのが貝”様”。
美しい日本の真珠はアコヤ貝が真珠を育みます。
挿核出来る母貝になるまで3年は貝を"育てる"
時間に充てなければなりません。
現在、抗ウイルスなども考慮した人工交配で
稚貝は生産されているようですが、
海でもウイルスとの戦いはいたちごっこ。
1晩で全滅してしまうこともあるそうで
なかなか厳しい世界です。
昨年から真珠養殖で有名な英虞湾では
大変ご苦労されているというニュースを見つけ
二重の苦しみもあると知った次第です。

https://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=129567&date=20200610


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