2020年6月18日木曜日

在り方。

日曜日は久しぶりに仕入先詣で。
すると留守にして暗い店がSNSにアップされ
中学の同級生が来てくれたことに気付く。

こういう時、体が2つあればいいのに・・・
と思います。本当にごめんなさい。

"間もなく目的地付近です"、というところで
潔く引き算されこだわりの香りが漂う店を発見。
車を停め、立ち寄ってみました。

長い自粛生活の中で、大抵のことは出掛けなくても
事が足りる仕組みが整い、仕事さえも基本自宅で、
という方も結構いらっしゃるのかと思われます。
具体的目的がある場合、それを掘り下げてゆくのに
グーグルくんやアマゾンさんはまさに最強で、
こんなものまで存在するのか!!と
世界を広げてくれる楽しみがあります。
ネットなしでは到底知り得なかったものまで
”あなたにおすすめ”と導いてくれますからね。(笑)

一方、例えば本屋に目的もなくふらりと立ち寄り
装丁や雰囲気から”面白そう”と手に取ってみる、
そんな感覚的な出会いを求めるのは
なかなか難しいですし、
いつの間にかSNSのタイムラインも自分の関心事に
偏り過ぎてしまう傾向がありますので、
街の中でふと目に留まった場所に足を運べる、
今までは当たり前だったことがあらためて、
自分の中に新鮮な空気を取り込むためには
必要だと感じました。


なにかとまだまだ不勉強ですが(苦笑)
素材のセレクトからデザインも手掛け、
国内の職人に制作を依頼する帽子屋さん。
新しいデザインにもチャレンジしてゆきたいけど
職人さんが80歳を過ぎていて、
なかなか思う通りにはいかない、と仰ってました。
どの分野も職人不足と高齢化は深刻です。
といって一朝一夕にはいかないもの。
非可逆的な問題です。

ちなみにこちらのお店、土・日しか開いてません。
その後に立ち寄ったおいしいパン屋さんは
原則金土日だが気まぐれ営業。
しかも普通に歩いていたら気付かない
2階でこっそり営業しています。
それでも根強いファンに支えられている雰囲気で、
食べた家族も大満足。

生活様式も変わってきておりますが
店の在り方も多様になってきています。
この多様性を上手く共存させることが出来れば
散策を楽しめる街になりそうですね。
いつも開いていること以上にいつも期待感がある、
ちいさな店はそんなワクワク度の価値を益々高め、
研ぎ澄ますことが大切かと。
(ちょっと言い訳です)



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