2019年9月28日土曜日

発芽。

秋の日は釣瓶落とし。
(秋の夜だと勘違いしてました)

すっかり日暮れも早くなりました。

『秋の栽培は1日1日が勝負なんです。』

金曜にワネストで出張販売をされている遊佐さん。

”今はひとり端境期です”
など、自営業ならではの潔さ?
からいくつもの大笑いネタをお持ちですが、
(失礼)
無農薬で自然を相手に野菜を栽培するお話しは
人間に置き換えても示唆に富み、とても興味深い。

日照時間が減少してゆくこの時期は、夏と比べ
収穫までに7倍の時間を要するので1日のズレが
ものすごい違いとなり、これから旬を迎える
葉物野菜も発芽が遅れると収穫前に霜が降りて

”ひとり端境期”
を迎えてしまうことになりかねない、とか。
(すみません)
農家の思いにも容赦ない自然の圧倒的なちからと
向き合う日々に嘆かず、今出来ること、
を必死に考え、動く、
繰り返しの毎日かと拝察します。

長女は焼肉派、
次女はハンバーグ派。
我が家の”ドン”は少食派。

"外食コーディネーター"は大抵長女に妥協を強いて
ファミレスへ、というチョイスになりがち。
先日は”少食派”不参加のため、たまには長女を
メインに次女も納得させられるところを思い出し、
数十年振りのステーキハウスへ。

まだやってるのかな?なんて考えたのが大変失礼で
大盛況!!店内は当時と雰囲気が変わりましたが
店員もしっかり代変わりをして活気に満ちており、
地元のお客様に愛されている雰囲気が店内に充満。
ちいさな店のあるべき姿に感動しました。

すっかり僕より食べるようになった二人。
それぞれ念願のステーキとハンバーグ。
一口を食べた時のご満悦な表情にこちらも満たされ
”ドン”もいないので、子供達にちょっとだけ
昔話しをコソコソと。
(You know what?)
プレゼント

翌日、家族の会話の中で早速楽しそうに
『あのねー』と
切り出す次女と無言の圧力でそれを制する長女。
数十年前の自分と兄で同じ光景がありました。

言っていいことと、胸にしまっておくことがある。

次女も一歩、大人の階段を昇ったようです。

優しい兄貴達でしたが、それでもそれぞれに
(3人もいます)
何度か叱られ、殴られもしました。
でも、背中で教わったことの方が多いです。

遊佐さん、台風に翻弄され、それでも種を播く。
今やるべきこと、今できること、
優先順位を常に組み換え、みてくれなどは後回し。
簡単にはあきらめない。

手も心も震える状況に陥り危機対応を迫られる時、
幸いなことに僕は恩師のお顔が目に浮かび、
叱咤される。

高校サッカー部の恩師。
部長になって間もない頃始めて迎えた危機。
迫力満点の顧問が待つ教官室へ1人乗りこむ時の
恐怖は今でも時々夢に見ます(笑)。

『わかっているよな?それで?』

先生からはそれだけ。
状況説明、それに対する行動、今後については
すべてその場で自ら考えることが無言で求められ、
しかも即行動という危機管理能力を試されることで

『リーダーとしてこのチームをどう率いるのか?』

を震えながら必死に考えさせられました。
その時、今出来ること、やるべきこととして
自分なりに見いだした答えとその行動は常軌を逸し
かなり危険なもので、突如、狂を発した部長を
受け取る側次第ではチームが崩壊したでしょう。
でも本人は必至。大袈裟でなく命を懸けました。
それを汲み取ってくれる仲間に恵まれたことを
体感し、チームの良きゴールのために全責任を、
と覚悟を決められた日でもあります。
無名校の部活で起きた誰も覚えていない出来事が
責任の意味を学ぶ貴重な機会となりました。
小さな会社でせっせと種まきしていても
台風が時々やってきたりします。
そんな時は自然と『あの日』のスイッチが入る。
本当にありがたいことです。

今朝は夜明け前に馴染みのトラックと同伴出勤。
すると事務所の机に2枚の伝票があり、
2階から従業員が降りてきて、

『おろしておきました。』

発芽の瞬間に出会えた喜びに思わずウルッときた
土曜日の朝。

Ted
















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