2018年7月25日水曜日

ギャッベ。

自慢の屋上スプリンクラーが稼働し
若干涼しいワネスト中庭。
それでもさすがに暑く、ここ数日は
ドアを閉めて営業しております。
暑さのピークは越えたという予報ですが
どうなることでしょう?


スタッフも驚くほど、ちいさな店のお客様は
熱量も多く個性豊か。
様々な人生の山を越え、滲み出る生き方に
学ぶことの多い日々です。


自分の趣向もやはり見事なまでに
これまでの環境の延長線上にあり、
4男坊の音楽の趣味はおおよそ兄貴達のそれに
若干自分のテイストが混ざっている程度。


我が家でもJK言葉を連発している長女に
次女が追随する様子は微笑ましくも、
そろそろゴロゴロと雷を、と思っていますが。(笑)


ギャッベカーペットをご存知でしょうか?
草木染めの羊毛を使い、独特な色彩感覚の
織物を知ったのはやはり母の影響です。


先日、久しぶりに仕入れ先へご挨拶に伺い、
高く積まれているギャッベを前に
宝探しのような高揚感を楽しみました。
すべてデザインが違う1枚1枚を広げ、
眺めるのはさながら美術館の芸術鑑賞のよう。
自分の店を開ける前という制約がなければ
1日見ていても全く飽きないほどです。
ギャッベはデザインだけでなく、
実用的にもかなり優秀です。
まず、化繊と違い静電気が発生しません。
羊毛の脂分が汚れをはじくので意外と汚れず
毛足が長めになっているため空気の層ができ、
冬温かいのは勿論ですが、実は夏も涼しいので
我が家も1年中敷きっぱなしです。
なにより、カーペットのデザインがお部屋の
雰囲気をガラッと変えてくれます。
しばらくは遊び毛が多いのと、毛足が長いので
ルンバくんなどのロボはちょっと苦手かも?
ですが健気によじ登ろうとする姿に
心打たれるかもしれません。(笑)
いつもギャッべの上で力尽きて寝てしまう僕を
ずいぶん広いベッドでいいわね、
と、珍しくユーモラスに皮肉る人も...(笑)

仕入先の近くにあるおいしいベーグル屋さん。
近くを通れば必ず立ち寄り、お土産に。
今まで家庭平和のお世話になっています。
(笑)
先日は入店するとスタッフさんが開口一番


『ギャッベのお店に寄りましたか?』


と、嬉しそうに話しかけてきました。
根拠を聞くと、独特の香りがするとのこと。


『ギャッベ店のオーナー、お得意様?』


聞くと、
『開店当初からよくしていただいています』


と、ニコニコ顔。
案外、こんなところが僕にとって取引先の指標となります。
とても美しい日本語を操るイラン人オーナーの
お人柄とも重なり、いい気持ちで我が店へと
向かえた日曜日の朝。


余談ながらイランは現在、国際社会で経済制裁を受けており、貿易で銀行間の取引が出来ない状態が続いております。
善良な市民も不自由な状況を強いられます。
あらゆる知恵を駆使してお仕事をされている
ものと拝察されます。
昨年、仕入れに同行された女性スタッフさん。
現地はとても安全で快適だという。
ただ、以前は


『コンニチハ』『コンニチハ』


と話しかけられたが、今回は


『ニーハオ』『ニーハオ』。


日本人と告げると急にニコニコして
何故か一緒に写真を撮りたがるそうで
ちょいモテ気分を味わったとか?(笑)
先逹が築き上げた対照的な評価を
次世代にも享受させたいものですね。

Good day!!
Ted














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