2018年3月17日土曜日

会話。

久しぶりにグッと冷え込んだ朝。
お彼岸を前に夜明けも早くなってきました。


『幸福書房の四十年
  ピカピカの本屋でなくちゃ!』(左右社)


2月末に40年の営業を終えられた幸福書房の
店主、岩楯さんが綴られた文章はとても平易で正直で潔く、ちいさな店を営む後輩として
とても共感し、また示唆に富んでおりました。


本好きであるご主人の膨大な読書量からして
難しい表現も自在に操つることができると
思われますが、文体に続けてこられたことの
深さが沁み込んでいました。


”鉄道ファンのお客様を思い浮かべながら
仕入れをしても、そのお客様に
『いい鉄道の本が出ましたよ』
と声をかけるわけではなく、
書棚でお客様と会話をしている。”


僕もそんな距離感を大切にしております。
その距離感から、商品をご案内する中で
学んだり、新しい発見が出来たりするもので、
ある意味で自分の選択の自由度や瑞々しさを
保つために大切なのではないか?
と考えております。
奥様がご主人へ、や女性にも想定以上にご支持いただく腕時計
もちろん、特定のお客様にピッタリとイメージが重なる商品を仕入れることもあるのですが
そのことをご連絡することは絶対にしません。
(たまたまご来店頂いた時は嬉しくてつい
ご紹介してしまうことはあります。)
一生懸命ご案内していると新しい発見もあります。



思い出した時にはちょっとワクワクする、
ピカピカのちいさな店でありたい、
多くの方にそんな存在となれたら、
と願っています。


Have a wonderful weekend!!
Ted





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