6月。
同級生のグループLINE”経営者会議”(笑)でも、
各業界で部品が足りないという報告会になるなど、
製造業は需要>供給による不透明感が続いています。
工場で扱う基礎素材、塩ビでさえ1年でほぼ倍に。
ジュエリーを作るうえで欠かせない18金なんて・・・
驚きの単価となっております。(泣)
『資本論』の具体例のような様相ですね。
"あのときインゴットを買っておけば"
なーんて、買えたためしもないんですけど。
この状況ですと持つものと持たざる者の格差は
益々広がってゆくことでしょう。
(僕は情熱だけは持ってる方、だと思いこむ)
当たり前に売れていたものがコロナ禍長期化により
縮小均衡となってしまったものも多々あります。
出掛ける頻度が減り、またはほぼ出掛けなくなると
『お出掛けグッズ』が不要になります。
小さな店はそういうもので埋め尽くされていまして、
一生懸命良いものを作る努力をしているメーカーから
苦しい状況がこぼれてきて、嘆かわしいです。
ベルカテナの取引先は幸いなことに苦しいながらも
立ち止まらず新たな試みをしている人達が多く、
おかげで僕自身も同じ方を向いていられます。
200年前の智慧と現代を掛け合わせ未来へ |
その昔、イタリアのモザイク職人も
バチカンの壁画修復完了後仕事がなくなり、
生き延びようとする情熱から
精緻で美しいマイクロモザイクが誕生しました。
世界中で金が全く流通しなくなると、
少ない地金をいかに豪華に見せるか?
金細工職人たちの試行錯誤からカンティーユという
美しい金線技法が編み出されました。
それぞれがアンティーク技法として時代を超えて
現代でも人々を魅了しています。
火事場の…いや、これこそ叡智と言えましょう。
その時代を諦めなかった人々の紡いだバトン。
一人ひとりはマイクロモザイクのテッセラ(ガラス片)
のようにちいさい存在ですが、
未来へとつながる一歩は、まるで曼荼羅のように
テッセラ1片1片に宿されている。
そんな気がしています。
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