2021年8月14日土曜日

積み重ね。

雨で涼しい土曜日の朝。
靴の取引先がある佐賀県など各地で大雨の被害。
数日続くようで心配です。

PCR陽性者も増加。
世界的にワクチンの接種者が増加していても
残念ながら感染者の増加を抑え込めない状況。
中国の港湾でも再び封鎖されたり、不安定な状態が
続く海上輸送も遅延が常態化しており、
今後も綱渡りが続きそうな気配。

人間の都合などどこ吹く風。
自然との圧倒的な関係性の中で、
なんとかバトンが繋がれ現在の自分がある。
運転中にふとそんなことが頭をよぎったのは
オリンピックのバトン失敗からか、
またはお盆休みという時季のためか。

娘たちの夏休みは今年もコロナ禍となり、
それぞれの活動も厳しい規制のもとに行われていて、
大学の部活もミーティングは専らオンラインなので
夜も頻繁にPCの前で画面に向かっております。
時々、夜中の3時4時まで喋っているのは
僕らが”呑みに行って”喋っていたことだったり、
公園のブランコに揺られながら語っていたことと
たいして変わらなさそうですがね。(笑)

日常は1~2Pでスリープモードにさせられ、
溜めている活字も休み中に少し目を通しています。

名古屋テレビ塔、大阪通天閣、東京タワー、
これらの塔建築で構造設計を一手に引き受け、
「日本の耐震建築の父」の異名を取る建築家、
内藤 多仲(たちゅう)さん。
文明開化後、頻繁に起こる天災を考慮し、まだ発想の
乏しかった耐震性を重視した設計を取り入れ
瓦礫の山と化した関東大震災でも無事だった
歌舞伎座や興銀本店の設計にも携われたようです。

地震と台風が頻発する国土、
戦後間もなく鉄も足りない中、

『エッフェル塔を凌ぐ世界一高い電波塔』

という前例のない難業に挑み、見事、当時世界一の、
333mのタワーを、なんとエッフェル塔の半分以下
の鉄で完成させ、東京のシンボルとして以前より
高層ビルに囲まれ"ちいさいおうち"感がありますが
現在も美しいフォルムで輝いております。
(個人的にはスカイツリーより好きです)


84年の天寿を全うされた内藤氏が晩年揮毫された、

『積み重ね つみ重ねても またつみかさね』

ずしりと響く言葉です。

夏休みのお知らせとともに、今夏も”ぬり絵”をDMに
同封させていただきましたが届きましたでしょうか?



ご面倒に感じられるかもしれないこちらの企画。
特殊な状況に少しお役に立てれば、と
昨年限定のつもりでお付き合い頂きましたが、
まさかの同じ状況下。
楽しめたというお声を昨年少なからず頂きましたので
もう一度だけお付き合い頂ければ幸いに存じます。
去年は花を、今年は”旅情”をテーマにフランスより、
奇しくもエッフェル塔が聳える"パリの風景"を
セレクトしておりました。

同封の切手は塗り絵のご返信にはもちろん、
大切な方へのお便りにお役立て頂いても結構です。
ご自由にお使いください。

”ぬり絵のてんらんかい”

につきましては、あらためてご案内させてください。


0 件のコメント:

コメントを投稿