2020年8月16日日曜日

オールドマインのつづき

夕立もなかった昨夜は30度オーバーの暑さ。

準備に立ち寄った店内も異常な暑さになってました。

ポストには早速、店からの夏休みの宿題(笑)、

お客様の作品が届いておりました!!

お付き合いいただきありがとうございます。

本当に嬉しいです。

宿題


はてさて前回タイトルにしながら辿り着けなかった

オールドマインカットのダイヤモンド(つづき)。

お詳しい方には以下、勉強不足かもしれませんが

いい機会なのでダイヤの歴史について調べてみると

紀元前より長いこと唯一の産出国が輪廻の国、

インドのため残念ながら記録がほとんど

残っていません。(苦笑)

業界著名人の著書でも”ようです”連発の心細さ。

以前、別のことを調べた時も

『インドへ入った途端に歴史が追えなくなる』

と著者が嘆かれていました。

仏教は中国へ伝来したことで

”その難”を免れたと言えるのかな?

歴史がはっきりしないもう一つの重要な要素は、

”秘すれば花”

儲かることは誰にも教えずこっそりと、ということ。

いつの時代も、どこの世界でも同じようです。(笑)

ダイヤカッティングの歴史は地球上で1番硬い鉱物

なので技術的なことも含め、具体的な輪郭が

見えるようになるには17~8世紀まで

飛んできてしまう”ようです”。

某社のキャッチコピー”ダイヤモンドは永遠の輝き”

に代表される現代の我々が抱くダイヤの

光輝くイメージは

”ロウソク下の夜会”がキーワード。

この照明の発達こそ、ダイヤをより美しく見せる=

光の屈折や分散を考慮してカットすることが要求され

そこで誕生したのがオールドマインカットです。

Isn't it ROMANTIC?

オールドマインはラウンドブリリアントカットと

同じ58面体で構成されておりその原型と言えます。

ちなみにラウンドブリリアントカットは

1910年代に数学者が発見したいわば

”理屈”のプロポーションです。

その最上位エクセレントカットダイヤの美しさは

やはり語り不要な説得力と魅力を備えております。

(こちらも作品でご紹介予定です。)

一方の”マインちゃん”(笑)

その特徴であるキューレット(底部)を平らにカット

することで、現代の目で見てしまうと真ん中に丸く

”抜け”と呼ばれる表情があり、

現代の評価ではマイナス査定になります(泣)

カットする=目減りする=採算性が悪いことからも

現代あえてオールドマインにするのはよほどの・・・。

当時の石工さんも”出来た!!”と思ったはずで

キューレットのカットは当時も採算性を考えると

余程の”必要性”を感じたはずで・・・

経済効率最優先の現代にある種この”未完”さが

むしろとても愛おしく感じる店主。(笑)

色々考慮し今も、これからも希少性という意味でも

お楽しみいただけると思います。

”マインちゃん愛”あふれる石屋さんとのご縁から

新たな扉が開きました。

今回はセットリングを4点制作。

石座を斜めにしたり、花のようにしたり

ある作家はプレーンリングにイエローダイヤ

ある作家は彫りを入れたり、

店主からのわがままで遊んでもらいました。

手に取られた方にも新たな扉となることを願いつつ。

長文失礼しました。


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