夕立もなかった昨夜は30度オーバーの暑さ。
準備に立ち寄った店内も異常な暑さになってました。
ポストには早速、店からの夏休みの宿題(笑)、
お客様の作品が届いておりました!!
お付き合いいただきありがとうございます。
本当に嬉しいです。
はてさて前回タイトルにしながら辿り着けなかった
オールドマインカットのダイヤモンド(つづき)。
お詳しい方には以下、勉強不足かもしれませんが
いい機会なのでダイヤの歴史について調べてみると
紀元前より長いこと唯一の産出国が輪廻の国、
インドのため残念ながら記録がほとんど
残っていません。(苦笑)
業界著名人の著書でも”ようです”連発の心細さ。
以前、別のことを調べた時も
『インドへ入った途端に歴史が追えなくなる』
と著者が嘆かれていました。
仏教は中国へ伝来したことで
”その難”を免れたと言えるのかな?
歴史がはっきりしないもう一つの重要な要素は、
”秘すれば花”
儲かることは誰にも教えずこっそりと、ということ。
いつの時代も、どこの世界でも同じようです。(笑)
ダイヤカッティングの歴史は地球上で1番硬い鉱物
なので技術的なことも含め、具体的な輪郭が
見えるようになるには17~8世紀まで
飛んできてしまう”ようです”。
某社のキャッチコピー”ダイヤモンドは永遠の輝き”
に代表される現代の我々が抱くダイヤの
光輝くイメージは
”ロウソク下の夜会”がキーワード。
この照明の発達こそ、ダイヤをより美しく見せる=
光の屈折や分散を考慮してカットすることが要求され
そこで誕生したのがオールドマインカットです。
Isn't it ROMANTIC?
オールドマインはラウンドブリリアントカットと同じ58面体で構成されておりその原型と言えます。
ちなみにラウンドブリリアントカットは
1910年代に数学者が発見したいわば
”理屈”のプロポーションです。
その最上位エクセレントカットダイヤの美しさは
やはり語り不要な説得力と魅力を備えております。
(こちらも作品でご紹介予定です。)
一方の”マインちゃん”(笑)
その特徴であるキューレット(底部)を平らにカット
することで、現代の目で見てしまうと真ん中に丸く
”抜け”と呼ばれる表情があり、
現代の評価ではマイナス査定になります(泣)
カットする=目減りする=採算性が悪いことからも
現代あえてオールドマインにするのはよほどの・・・。
当時の石工さんも”出来た!!”と思ったはずで
キューレットのカットは当時も採算性を考えると
余程の”必要性”を感じたはずで・・・
経済効率最優先の現代にある種この”未完”さが
むしろとても愛おしく感じる店主。(笑)
色々考慮し今も、これからも希少性という意味でも
お楽しみいただけると思います。
”マインちゃん愛”あふれる石屋さんとのご縁から
新たな扉が開きました。
今回はセットリングを4点制作。
石座を斜めにしたり、花のようにしたり
ある作家はプレーンリングにイエローダイヤ
ある作家は彫りを入れたり、
店主からのわがままで遊んでもらいました。
手に取られた方にも新たな扉となることを願いつつ。
長文失礼しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿