2020年8月13日木曜日

オールドマイン

 8/16までベルカテナはお休みをいただきます。

と、まずは業務連絡から。

早朝荷捌きの時間に自宅のドアを開けると

外は既にものすごい熱気の休み初日。

娘の送迎や宿題の手伝いなど、これはこれで

ある意味今しか出来ないことを中心にノープランな

休日をゆったり過ごそうかと考えております。

とはいえ家族で唯一個人スペースを持たない世帯主。

早速BGMの選曲からクレームが入っております。

(苦笑)


休み前に工房より届いたのがこちら、



ダイヤのセットリング。

ダイヤの、ですが”オールドマインカット”と呼ばれる

ちょっと珍しいカットを施されたダイヤを

中石に使用しています。

ひと口に宝石といっても非常に間口が広く、

ダイヤ、ルビー、サファイヤ、エメラルドといった

貴石から

水晶、オパール、○○ライトといった無数の半貴石、

真珠、珊瑚、カメオ・・・と、実に様々。

とてもすべてを網羅しご紹介することは出来ません。

師匠からも事あるごとに、

『コンセプトの軸がないとグチャグチャになるぞ』

と言われ続けてまいりましたが、

如何せん無知では歯が立たず

自分なりの切り口探しを結構必死にしておりました。

1石1石の表情がすべて異なり一番好きなオパールを

足掛かりに、実際に自分で買い付けるなど

”授業料”を払いお勉強。

続いて素敵なご縁に恵まれた真珠へ。

こちらは生産地まで何度も足を運び、じかに感じ、

そこから出てくる自分なりの言葉を待ちました。

当店のジュエリーは宝石+機械製作ではなく

職人の経験と心から生み出されるハンドクラフト。



中でも工房を代表する”アートライン”と呼ぶ

繊細なデザインは産業革命前夜、19世紀初頭の

短い期間のためアンティーク市場でもレアな

ジョージア期の"カンティーユ"という

世界中で金の流通が不足した時代の職人が

いかに少ない地金で美しく仕上げるか?

という工夫から生まれた金線技法がルーツです。

それら輪郭から少しずつ自分なりのキーワードとして

”美しい”は前提として、より

”希少性の高いもの”

”ハードルの高いもの”(学び甲斐のあるもの)

”歴史のロマンを感じるもの”

などが浮かんできました。

せっかくお付き合いいただいたのに前置きが長くなり

オールドマインまでたどり着けませんでした。

勝手ながら To be continued...





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