2018年8月11日土曜日

取材。

暑くてクマもバテ気味
昼間は蝉の大合唱に包まれるワネストも
夜はすっかりチロチロと秋の音色が響きます。
とんぼも飛び始め、何故か毎朝のように
自宅の階段で襲われる”蝉アタック!!”。
ビービビビーと無軌道に飛ばれるのが恐ろしく
階段を踏み外してしまいました(苦笑)。
酷暑も季節は確実に巡りつつあります。


先日、工場の仕事で取材を受けました。
といっても、ある組合広報誌の会社訪問という
誰も目を通すこともないと思う記事ですが。


僕自身もすっかりアポを失念していて
若い女性2人が突然事務所に現れ、
また保険の勧誘だろうと思いきや
髭も剃らず慌てて応対する始末。


元々わかりづらい仕事内容を準備もせずに
全くわからない女性に説明するのは、
果たしてどこから?
机に置かれた初体験のレコーダー付き取材に
戸惑いながらのスタートは若者らしい直球、




『会社の成り立ちについて教えて下さい』


えー、そこから?
という想定外の質問に慌てましたが、
おかげで暫く閉じていた『両親の記憶』の扉を開けることに。


塩化ビニールというプラスチックの原料は
店とは全く別の仕事。
鼻の中から下着まで粉まみれのガテン系です。


元々、塩ビを扱う小さな商社に勤めていた父が
”30歳になったら独立する”という
論理的根拠もない人生設計と、
商社時代の商権を引っ張れば大丈夫だろうと
いう、いかにも親父らしい甘さが始まりと、
苦々しく母が生前語っていました。


勿論、会社の名刺で仕事が出来ていたことを
すぐ気付かされ、商権も相手にされなくなり
いきなりの躓きで、あれこれと彷徨いながら
偶然出会ったのが今の仕事、というわけです。
なんともカッコのつかない場当たり的な
成り立ちなので親父の名誉のため
ここまでの事実は取材では割愛しました。(笑)


その頃の苦労を支えて下さった叔父によると、
当時乳飲み子の長男は工場に置かれた
日本ハム?の段ボールで毎晩寝かされていた
とのこと。
現代ならDVと言われかねません。


この辺からお話しさせていただき、現状から
将来目指す姿まで1時間の予定が、気付けば
だいぶ長くなってしまいました。
やはり、女性がお相手してくれたこともあり?
調子に乗って話してしまうあたり、
あの連盟会長と似ているのかもしれませんね・・・。




先日、原稿が送られてきました。
決して日の当たる文章ではありませんが
一生懸命まとめてくれたのがとても嬉しくて
早速兄貴達に原稿を転送しました。



おかげで時節柄、いい供養になりました。


水と油のような夫婦でしたが
情に厚く、情に迷い、情に流されるところは
思えば似た者同士だったのかも?
なにより、懸命に生きていた両親の姿を
懐かしく思えることは息子としてありがたい。


娘達がいつか父親を思い出す時には
涙あり笑いありで、と密かに目指しています。

そんな僕なりの子育てのゴールに向けての
種まき期間も含め、
8/11~15までお休みをいただきます。


皆様も素敵な夏休みをお過ごしください!!


Ted






ここまでの肩書の無くなった

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