2017年3月1日水曜日

父のコート

3月ですね。
個人的にですが毎年一瞬だけ
ホッとする季節。良くも悪くも...(笑)。

12月を期末とする小さな会社の
確定申告は2月末が期限。
2社を同時期としてしまったため
毎年12月から2月まではなんとなく
いつも頭におもりを載せているような、
そんな心持ちです(苦笑)。
『過去』の処理と『前進』する意志、
いつまでもなかなか気持ちのバランスを
整えるのが上手くいかないものです。
でも、もしバラバラですと年に2回も
この季節を迎えなければならないことを
思うと...、今のかたちがベターですね。

この時期、思い出す出来事がもうひとつ。

10歳の次女がちょうど入れ違いでしたので
月日の流れに驚きますが、2月28日
その年も決算を終わらせたその日の夜、
父が工場の現場で倒れました。
粉まみれの作業着で二人、救急車に乗り
渋滞の中を病院へ向かった時のこと、
その時の心境は今でも鮮明に覚えています。

父の手を握り、病気がどうなるかは別として
『ここまで本当によく頑張ったね。
後は俺達にまかせて。』と声を掛けると
目を合わせました。

命のバトンを受け取った瞬間。
親父に恥をかかせないために翌日から
どうするか?しっかりしなきゃ。
自然と気持ちが奮い立ちました。

親父の最期に初めて知った
心からの感謝の気持ち。
ある意味、少し大人になれたのは
その時かもしれません(笑)

引き継いだ頃は似合わなかった、父が
晩年に着ていたINTERMEZZOのコート。
毎年、冬の定番として愛用してきましたが
2月28日、ついに裏地が破れているのを発見。
....
来年、着れるかな...。

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