2016年6月8日水曜日

営業時間などについて

今朝のような梅雨空でも朝4時頃には
うっすらと夜が明け始め、
鳥のさえずりが聞こえてきます。
『鳥』、と大分類しか出来ない自分と
鳥のさえずりで姿を思い浮かべたり
季節を感じることが出来る皆様とでは
おそらく見える景色も違うことでしょう。
そちらの景色に憧れを抱いておりますが...。

営業時間につきまして、ご迷惑をお掛けしており
誠に申し訳ございません。
昨日もお客様より
『何度かのぞいたけどようやく開いていた』
というお言葉を頂戴しました。

私事になりますが少しご説明させていただきますと
午前中は埼玉の所沢にある家業の工場にて、
月~土は祝日も関係なく『粉まみれ』になっております。(笑)



1日分の工場運営を段取りしてからシャワーを浴び、
急いでワネストへ向かうという日々で、
14:30からのオープンとさせていただいております。

小さな工場には大小のトラブルが起こることもあり、
それを含めて間に合うよう、鳥たちとともに早朝から
荷捌きなどをはじめておりますが、突発的な機械の修理などの
対応をしなければならない時は開店時間が
遅れてしまうこともございます。

『生まれた時から真珠がゴロゴロしていた』

という養殖業3代目のジュエリーアーティストと
お仕事をさせていただいておりますが
同じように、

『小さな頃から粉遊びをしていた。』

両親が粉まみれで働いていた工場。
AMラジオで甲子園を聴きながら
粉の山にトンネルを掘りミニカーを走らす。
マイカー兼用のトラックの座席に家族6人は
乗れないので、小さな僕が足元か、
兄達が荷台に寝そべり家路についていました。

兄弟に花粉症がいないのも
粉遊びのおかげかもしれません。(笑)

そんな家内工業も、ありがたいことに現在は
韓国やインドネシア、日本人の働き者が集まり
早朝から夜中まで『粉まみれ』になってくれています。

一方、ベルカテナは4人の子供を抱え
三輪明宏さんの『ヨイトマケの歌』のように
スコップ作業をしていた母が子供の成長を見届け
50歳から始め、そして遺したもの。

どちらも吹けば飛ぶ零細企業ですが
僕にとってはどちらが主・従ということもなく
上手に調和をはかることが出来るか?
というチャレンジをさせてもらえる環境に
ようやく感謝出来るようになりました。

イタリアの新聞とカーフレザーを貼り合わせた
『ペーパーレザー』を使用していて、とても美しいバッグを
店頭でご案内しております。
製品に至るまでの苦労や工夫、
おそらく寝ても覚めても頭のどこかに課題があり、
なにか思いがけないものがヒントとなり

『これだ!!』


と、たどり着いたのではないか??
と想像するとこちらもついニヤニヤしてしまいます。
自分も生産者の一面がなければ、
おそらく出会わなかったことでしょう。

先日、先代からのお客様をご招待し
『他にないものがあって久しぶりに楽しかったわ』
という有難いお言葉を頂戴しました。

継ぐ・つなぐ・繋がる

生きることの本質かもしれませんが
お互いの敬意、信頼、思いやり、
あるいは畏怖の念、
根底に必要な要素かと思われます。

ご案内させていただく商品や
ご紹介する作家とお客様を繋げる担い手として
心に留めておきたいと思っております。

お客様にご迷惑をおかけしながら
駄文にお付き合いさせてしまい申し訳ございません。
かなり欲張りなもので、やはり皆様と直にお話しをして
『楽しかったわ。』
なんて言っていただけるのが嬉しくて仕方がありません(笑)
もうしばらく、今の状況にお付き合いいただければ
誠に幸いに存じます。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

ベルカテナ
安味 哲志

営業時間
月火木金 14:30~19:00
土      13:00~19:00
日      11:00~18:00
定休日   水曜日・第2日曜日
(第1・3水曜日は平井さんの布絵教室13:00~17:00)







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