2019年2月14日木曜日

扉。

ワネストの駐車場にある桜の蕾も少しずつ
大きくなってきています。早朝の荷捌きは
風が吹くと手足の感覚がなくなるほどなので
相変わらず宇宙服のように着込んでいますが
日中は空気が微かに軽く感じる時もあります。

中庭を彩っていましたイルミネーションも
バレンタインデーでひと区切りとなります。
お楽しみいただけましたでしょうか?

その灯りを確認して立ち寄られるお客様。
しばらく僕の一方的な?すれ違いが続き、
せっかく久しぶりの機会なのに、

『疲れた顔してるねえ。』

と思わせる残念な店主。
貸方は××、借方は○○と、不向きなことに
頭が占拠されている状態が表れているようで
これはいけません。
こんな時、仕入れの感覚にもやはり影響が
出てしまいがちで、縮こまってしまったり、
逆にガラっと変えてみたくなったり、
極端に振れる傾向があります。(笑)
はたしてどうなりますか?お楽しみに?

仕入れは新しい扉を開く機会でもあります。
たとえばジュエリーをご紹介する上で、
自分自身の知識や経験を高めることもとても
重要なので、最近は少しずつ展示会で
自ら選び仕入れるようにしております。

膨大な量の中からほんの数石を探す、
価格も本当にまちまちなので、
自分の軸を持つことがとても大切に感じます。その数石を探しに世界中を飛び回る作家や
綺麗な石を求め山奥まで足を踏み入れる業者、1カラット=0.2gという極小の世界。
1カラットを超えるとキャラオーバーとして
単価がグッと上がってしまったり。
なかなかこの単位の攻防をする業界も
少ないと思いますが...
古稀を迎えるジュエリーの我が師匠。
使い方もおそらくよくわからないまま
SNSをフル活用して世界中の情報を集め、
気になる石を見つけると英語は全く駄目なのに(すみません)平気で世界中とコンタクトを
取っております。
子供のように(度々失礼)綺麗な石を追いかけ、その情熱がすっかり眼まで綺麗に
溶かしてしまったようです。(またまた失礼)
宝石を選ぶには、勿論技術的なことも必要。
でも美しいものを素直に美しい❗と思える
感受性を失わないことの方が大切なのかな、
そんな気がしております。
米粒よりはるかに小さいアーウィン。ジュエリーには向かないがあまりの美しさについ..

本当に美しい!!

うっとりするような宝石は間違いなく
手の届かない価格、というのはこの業界の
せつない定理、でも、やはり美しい宝石は
僕のような人間でも眺めていると
吸い込まれてしまうようです。

本日もここへ来ると楽しいわ、と
マダム達の手のひらで遊んでました。(笑)

Ted




0 件のコメント:

コメントを投稿