2019年2月9日土曜日

ホワイトボード。

1・・・4・・6・・・、
1・・・4・・6・・・、 あれ?ない・・・

自分が朝5時から並んでいただいた番号なので
間違えるはずもなく、といって、
『ない』とはイメージしていなかったので
さて、どうしたものか・・・・。

追いかけられる、
大地震に見舞われる、

の、うなされるお決まりの夢パターンに、
もう1つ加わる?
ようなスタートとなった先週末。
それはまた、我が家にとってはとても濃厚で
とても素敵な週末の幕開けでした。
(結果的に)

我が家の小さな物語はちょうど1年前、
次女の机にあるホワイトボードに掲げられた
彼女の大きな目標からはじまりました。

『○○○○合格』

我が子が目指すとは想像もしておらず
その大胆さが微笑ましいと思っていた父親。

いわゆる偏差値ははるか彼方でしたからね。

中学受験にどんな印象を持たれますか?
悲壮感、勉強ばかりで子供が可哀そう・・・
自身が全く縁のない世界でしかも体育会系、
僕はそんなイメージを持っておりました。
その世界も確かにありそうです。

幸いなことに娘達はそれとは全く無縁で
ちいさな塾の心のきれいな先生のもと、
学ぶ児童と教える先生がお互いを信頼しながら
学ぶことの楽しさにどんどん気付き、
整頓された机に自然に向かっておりました。

『もし、僕もこんな先生と出会っていたら』

と、勘違いしそうになりますが、
人生はどこか必然ですよね?(笑)

おかげさまで娘達揃って受験当日の朝を
とても清々しい表情で迎えていたのは
なにより印象的です。

長い積み重ねの結果は一瞬。
中学受験の合格発表もインターネットの時代。
早いところは試験日の夜に発表されます。
次女の第一志望校は発表が翌日午前に学校で、
というオールドスタイル。
本人はその時間、他校を受験中なので
夫婦揃って本人より一足先に喜びの瞬間を、
思っていたら冒頭のように、
となった次第ですが・・・。

迎えに行く道でずっと最初の言葉を
考えておりましたがどうしても見つからず、
結局、娘が我々の顔を見て事態を察しました。

人前ということもあり我慢しているのですが
ふとした時に娘の眼にあふれる涙。
一生懸命取り組んだからこその涙、とは
その時言えませんでした。

そういう状況の中、続けてその日の午後に
長女が在学する学校の試験に臨むという
難しい事態となりましたが、妹の気持ちを
察して、長女が駆けつけてくれました。

受験が近づくに連れ、”先輩”として
姉の存在が頼もしく感じていたようで、
色々アドバイスを受けてました。
一方、頼られる長女も嬉しかったようで、
結構先輩風(笑)を吹かしておりました。

会場へ向かう道。
二人がどんな言葉を交わすのか、
親も沈黙を見守っていた時、ぽそり、

『よく頑張ったよ。』

『うん。』

実は実家で結果待ちをしていた長女。
伝えると大泣きして、すぐに『行こうか?』
とメッセージをくれました。
最近、家ではやや自己中JK感があったので
意外でしたが頼もしく感じお願いしました。
多分、電車の中でずっと妹の気持ちになって
何を言おうか考えていたことでしょう。
同志として姉として、最高の一言でした。
親には到底及ばない姉妹の絆。
こちらの胸が熱くなりました。

おかげさまで、姉妹で同じ学校へ通学する
喜ばしいことになりました。
結果からみればおさまりの良い出来事ですが、
次女の大きな挑戦への一歩が、
家族一人一人にとっても素晴らしい経験を
もたらしてくれました。


親としてどうあるべきか?
も自身に問われる場面。その時思い出したのは
亡き母がどんな時も毅然と支えてくれたこと、
親父が周囲に子供の自慢話しばかりしていた
ということさえも(笑)思い出し、
大いに参考にさせてもらいました。
月日が流れて親の愛情を知る。
ありがたいものです。

いつの日か、娘達がこんな時に僕達を
同じように思い出すならば、いのちのバトンも
脈々と繋がってゆくということなのでしょう。

消されてしまった次女のホワイトボード。
次は何を書くのか楽しみです。

いつも役に立つ情報などご案内することもなく
駄文を重ねてしまっている我がブログ。
お忙しい中、お付き合いをいただいてる
皆様には申し訳なく、また、
本当に有難く思っております。
本来ならば日記として書き残すに留めるべきと
思われますが、なにせ字が酷い。(泣)
残ると末代までの恥となるレベルです。

ブログは親族との安否確認だったり(笑)、
家族への報告、あるいは業務連絡、
大切な方へのメッセージなんてときも??

なるべく現在の自分を正直に
(勿論、美化しているところ多々あり)
偉大な父親であることを諦めて
『パパもいい歳してグラグラだったじゃん』
と娘達が将来笑えるようなら
案外役に立つかも?
と淡い期待を寄せて綴っております。

どうしても今回の出来事は書き残して置きたく
最後までお付き合いさせてしまった皆様、
どうかお許しください。

寒い連休になりそうですが良い週末を。

哲志





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