2017年5月31日水曜日

イントネーション

『失礼ですが香川の方ですか?』



独特の懐かしいイントネーションに
商品のご案内も後回しで思わず
聞いてしまいました。


やはり香川からWAnestのダンス教室に
通うかわいいお孫さんに会いに来たそうで、
入り口の靴が気になって、とのことでした。


同郷の親しみは年齢とともに増すのかな?
先日ご紹介いただいた女性たちが
板橋区在住というだけでなんとなく
価値観の共有を覚えました(笑)。
そんなことありませんか?


僕は両親がともに香川の出身。
もっとも両親に香川訛りを感じたことはなく
僕も東京生まれなので親を思い出した、
というより祖父母を思い出していました。



浪人、さほど大学への魅力も感じず
それならいっそ海外協力隊へ、と説明会に
参加するも貢献できるスキルも何もない自分
をかえって認識させられる結果に...。
その頃更に、レンタルビデオ店で免許証もなく
自分を証明すら出来ない事があり、
本気で自分の存在を疑う時期がありました。



そんな時、経緯は失念しましたが香川で
ちょうど祖父母が入院していたこともあり



『今の自分でも何か役に立つこともあるかも』



と、香川の丸亀でひとり暮らしをはじめました。
讃岐富士の近くに住んでました。


現地での日課はただひとつ、



『祖父母に毎日顔を見せに行くこと』



片道5kmくらい、免許も車もないので
往復は走るか自転車か。
学生時代のサッカーでも土砂降りの中で
びしょびしょ&泥まみれになってのプレーが
結構好きで、そのせいか雨の日は走る方が
多かったと思います。アドレナリンも上がり、
さながらロッキー気分。(笑)


時々、『今日は行きたくないなあ』と思っても
祖父から『君は今日はこんのか?』と
電話がかかってきたので
なにかと続かない僕ですが、もうひとつの
”断れない性格”が幸いして?
続けることが出来ました。
いや、きっとそれ以上に
祖父が待っていてくれることが当時の僕には
一層嬉しかったのでしょうね。


病室で何かをしていたわけではありません。
ただ一緒にいた、散歩した、それだけ。


お正月は病室で一緒に迎えました。
祖母が祖父の浮気話をはじめて
おじいちゃんバツ悪そうでしたっけ・・・。



あの頃もし東京にいたら、きっとかなり
悶々とした日々を過ごしていたことでしょう。

両親がどう思っていたのか?
今はもう聞けませんが、よく許したものです。


中3の長女。
やらねばならないことが急に増えて
少し立ち往生している様子。
『そこに座りなさい。』
父親らしいことをしてみると、
やらなきゃいけないことはわかっているけど
なかなか意のままにならない自分が許せず
初めて父親の前で大粒の悔し涙を流しました。
翌日LINEでもう少しパパっぽいことをすると
いつもはスタンプなどで返信する彼女が
『はい。』と送ってきました。

香川のお客様、曰く
『今日はお金持っとらんけん・・・』

さすがです(笑)。
でも、お支払いはクレジットカードでしよったきん
(笑)
楽しいひと時をありがとうございました!!

Good day !!
Ted







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