2024年5月12日日曜日

良き一日。

 母の日イブの土曜日。

8時到着のコンテナ受け入れ前にトラック4台

荷捌き完了というハードスケジュールのため、

店イジりを終え、ちっちゃくなった車で仮眠し、

夜明けのハイウェイを走り工場へ。

おっきいのからちっちゃいのへ


最近4時には結構明るいのご存じですか?(笑)

土曜日着のドライバーは馴染みの人が多く、

お互い呼吸を合わせ仕事が進むので無駄なく

リズム良く、ストレス無く、結果速い。

現場仕事はかくあるべしです。

コンテナ荷捌きも我が社自慢の精鋭部隊。

段取り、荷おろし、テトリスのように隙間なく

荷物を収めてシート掛けまで一連の作業を

淀みなく終え、それぞれの仕事へ。

昼食も摂らず工場で明日への準備をしている

副工場長に弁当を買ってきて、

『あとはよろしく』

と出来るようになったことも有難いこと。

10数年前、従兄弟が経営する工場見学へ

土曜日に訪問したときのこと。

従業員がメンテナンスをしていて従兄弟は一言、

『ご苦労さん』

当時の自分にはあり得なかった眩い光景を

ふと思い出す。





花好きな義母へブーケをお願いしていた

馴染みのお花屋さんに立ち寄ると

発送待ちのアレンジがズラリと並び、

通常の数倍はあろうかと思われる切り花が

店内を埋め尽くし、とても華やかでした。

大量の切り花は当日受け取りオーダー用で

これから取り掛かるとのこと。

数日前から準備が出来ない生モノの難しさ。

『仕入れも命がけですね(笑)』

『正真正銘の水商売ですから(笑)』

沢山のお客様に愛されている一生懸命な仕事に

短い時間でいつもエネルギーを頂きつつ、

今回は“ムコ株“爆上がり間違いなしの

モリモリブーケを頂き、

“母のような“スタッフ分もちょっと買って店へ。


月イチワネストマルシェ開催で来客が多く、

キビキビ動くスタッフも楽しげで、

昨日は彼女を慕う小学生男女がそれぞれ

大人には敷居が高いと評判の店、ベルカテナに

ふらりと一人で入ってきて、(笑)

男の子は前に買ったフィギュアをお姉ちゃんに

割られたと事後報告(修理対応検討します)

女の子は自慢の宝石の委託販売を一生懸命

POPまで作成してプレゼン。

1日限定販売?と、そのままにしました。



その間、お客様のチャレンジに少し背中を押して

閉店後は二宮金次郎の如く勉学に勤しむ(笑)

予備校通いの次女をお迎えに。


ほとんど助役に徹する一日でしたが、

おそらく僕がイメージしていた齢の重ね方って

きっとこんな感じ、という良き一日。

“母“の皆様にはそんなの日常だわ、

でしょうけど。

2024年5月5日日曜日

掬い取る。

 GW終盤、如何お過ごしですか?

ベルカテナは本日スミコデー17時まで、

明日はお休みを頂きます。

(店主は明日より工場通常勤務デス)

暑くなりそうですので、

ギマコットンのこちらなどオススメするのかな?




連休中1日だけ長女が予定を空けていたので

定宿?へ父を誘い3世代1泊呑み会ツアーを企画。

就活を終えた娘にオリエンテーションとして

昭和の典型的企業戦士だった父に仕事の軌跡を

おおいに語ってもらいました。

お互い手酌で気兼ねなく、

一番弱い僕はビールをチビリチビリ、

結構イケる口の娘は寝不足でコクリしながらも

父の日本酒に付き合いながらワインも呑み、

80を過ぎても元気な父は孫の上手な相槌を肴に

4合瓶などペロリ。深夜まで語らいました。


勢いのあった頃のモーレツサラリーマン回顧録、

娘には響いたかどうか?わかりませんが

やはり一生懸命な生き様の話しは面白い。

現役では生々しく、つまり夫婦や親子関係では

こぼれてしまうその時代を懸命に生きた物語を

孫として少しずつ掬い取ってゆくことは、

きっと自分の立ち位置を決めることにも

役立つことでしょう。

もちろん“おじいちゃん“としても孫と酒を

酌み交わしながら懐かしい話しが出来るなんて

楽しいことでしょうしね。(笑)




しっかりしている娘と比べればかなりグラグラで

空っぽだった僕のその頃、せめて誰かの役に

少しでも立てることはないか?と、当時入院を

していた祖父母の近くに住み、病室に顔を出す

ことを唯一の日課としていた時期があります。

静かな病室で時々ポツリポツリと聞く

明治の人間の逞しさ、病院から散歩へ出るにも

必ず自分で仕立てたスーツにシルクハットと

ステッキという祖父の気概、

一方、祖母に浮気の話しを持ち出され、

バツ悪く小さくなっている祖父。

彼らに倣って立派に…とはいきませんが、(笑)

いくつになっても生きる情熱を失わない

その生き様に感化されたのも一因という

母が人生の後半に始めた仕事を繋ぐ中には

そんなことも含まれているのかもしれません。


『パパが孫とお酒を酌み交わす日がくるのか?』


と聞いたら、バツ悪そうでした。

一応その時のために、楽しく少しはタメになる

話しが出来るように頑張らないとですね。



2024年5月1日水曜日

費用対効果。

 5月を迎える前になんとか仕込みまででも、と

昨夜は見えない眼で細かい手作業をし、

最後は肩がパンパンでギブアップ。

長時間作業が難しくなってきました。

(苦笑)

GW中ですが、ベルカテナは本日定休日。

布絵教室も通常通り本日開講とのこと。

連休中の営業時間は以下とさせていただきます。

5/2(木)~5(日)11~17時

5/6(月)お休み

よろしくお願いします。


工場は本日から連休。

雑用係(僕)は早朝荷捌きから洗濯2回と

通常通り。

日頃はどうしても慌ただしくなってしまうので、

今日は少し整える時間に使えたらな、

と考えています。

ダラダラとしてしまうか?を占うのは、

案外このブログをスパッと書けるかに

掛かっているかも?

(妻にはその時間が最も無駄と言われてます)


先週スタッフに店をお願いして長女の大学へ、

高~~い授業料の費用対効果を見極めに初潜入。

(笑)

体育会の部活でスタッフリーダーとなった娘を

チラッと見学に行きました。

入り口でスタッフの後輩が丁寧に案内してくれ、

その際こちらの名前を告げると、

『優しいセンパイにいつも助けられています!!』

後輩スタッフから言われまんざらでもない父親。

つい、『ナイショだけど家では怖いんですよ~』

と、余計なことを言ってしまう大人げない父親。


公式戦前の緊張感が漲るグラウンド。

あの頃の感覚がよみがえり、こちらもワクワク。

娘を探すと、こんな声なんだと初めて聞く大声で

選手たちに情報を伝え、

スタッフにもそれぞれ指示を出しながら、

意外なほどに本人は悠然とチームを見渡し、

選手やスタッフの意識が行き届かないところを

ひとり別行動で試合前のチェックをしている姿は

チョロチョロ動く僕とは違う風格があり、

我が娘ながら感心しました。

試合は残念ながら負けてしまいましたが、

自分のちからを発揮できる居場所を見つけ、

仲間と充実の日々を送っている様子を確認出来、

安心しました。

良い環境を与えられているのかな?

費用対効果も...まあ、合格としましょう。(笑)




輝かしい勲章もなく、日々に忙殺されながら

気付けば50代。自分の人生については未だに

反省と苛立ち混じる日々を過ごしておりますし、

例えばGWに旅行の計画を立てられるような

きちんとした父親像も皆無なので、

偉そうなことは言えませんが、

健やかな娘たちの存在に、それだけで十分

その点、我が人生に悔いなし。

というのも正直なところ。





そんなわけで、GW期間中も営業しております。

きっとゆっくりご覧いただけますので、

(笑)

たまには当店自慢の最高に費用対効果が高い

1点もののジュエリーなんかも触れてみる、

なんて如何でしょう?

蘊蓄のうるさい店主が不在なGW後半が

特におススメかもしれませんよー。

(スパッといかずダラダラになりました。)






2024年4月28日日曜日

PPAP

GW初日、店はとても静かでした。

そんな中、土曜日にスタッフを目指しご来店の

お客様には、まさかの店主ワンオペ。(苦笑)

数名がっかりさせてしまいました。

当店も若干不規則な連休シフトとなりますこと

どうかご了承ください。

明日の日曜日はスタッフ担当ですので、

是非、再チャレンジを!!


取引先が休みとなる工場でも、いつもと違う

このタイミングでしか出来ないメンテナンスや

今後を見据えた違うアプローチをいくつか、

連休前にチャレンジしてもらう予定。

ゴールが見えていれば頑張れますものね?


店主も“いつか”のためにと少しずつ増えていて

あちこちに保管していたルースコレクションを

いい感じの工具箱を見つけ、整理していると、

アメリカのデュポン社が開発したアクリル樹脂で

今では生産されていないヴィンテージアイテム

ルーサイトのビーズを発掘。

現在は作られていない儚さに弱いという気質が

どうやらありそうで、昔からなのか?

自分の儚さが近づいているからなのか?

わからないところです。

1940年代には航空機の窓に使われていたという

軽くて強度のあるルーサイトは着色も可能で、

その特徴から1940~60年代のインテリアスタイル

アメリカミッドセンチュリーの照明や

コスチュームジュエリーに使われていました。

やっぱりこれ綺麗だな〜とゴソゴソしていると、

かなり前に買ったレザーネックレスを発見。

もしやヴィンテージルーサイトを通せる?

ひと手間加えたら…→ビンゴ!!

じゃあ以前、こんなふうに使いたいな、と

大胆な場所へ穴あけをしたままにしていた

かなり高価な南洋ゴールデンケシパール2粒を

ゴソゴソ探し合わせてみると…

イメージしていたクルクル動く使い方も出来て

ルーサイトとの相性も個人的には悪くなさそう。

ジュエリーと呼ぶほどではない、

本物のジュエリーは安心して任せられる工房と

お付き合いしているからこそ、

といってコスチュームジュエリーでもない、

僕なりの視点で足を運び出会ったホンモノを

使いながらもさらり楽しんで頂けるような

そんなものを作りたいなと考えている中、

今回はそれぞれのパーツは全く別のことを考え

集めていたものでしたので、

繋がってゆくことをひとりで楽しんでました。

作業中に頭の中でループしていたのは、


PPAPペンパイナッポーアッポーペン


でした。(笑)


バラバラに置いていた中では

おそらく起こらなかった発見が、

整理をすることで出来たということも

個人的には示唆に富み、すべきことの順番も

この辺を先にしてゆくことなんだなー

(やっばり目をつぶっていてはダメか…)

と気付かされました。

こちらのPPAPも店内でこそっと紹介しています。






2024年4月17日水曜日

そりゃあそうだ。

1ドル154円台は34年ぶりの円安とのこと。

34年前というと1990年。

随分前のようだけど出来事を調べると、 

湾岸戦争、ドイツ統一、昭和から平成へ、など。

あー、高校3年のあの頃ってそうだったのか、

つい最近のよう…。

1993年にカナダ行きを決めたのは、

当時は物価が世界一高かった日本にいるより、

超円高を享受出来そうだったことも要因。

つまり、わずか3年でそれだけ変化していた、

ということになるのですね。

ならば今回も?

いや、あの頃とは国力が違うので、

そうはいかないのかな、どうでしょうか?

沖縄ローカル


朋あり遠方より来る、亦楽しからずや。


カナダで出会い、30年来のお付き合いな友人が

沖縄から、越谷蒲生のベルカテナを目的地に

遊びに来てくれました。

わずか1年でガリガリ⇒パンパンになり、

迎えに来た母が気づかず空港で素通りしたという

僕のTed時代(笑)を知る数少ない友人。

年齢も違い東京と沖縄、お互いに何故そこ?

という地を選ばなければ絶対に無かった御縁は、

異国だからこそフラットなお付き合いに。

最初に出したおみやげも何故か?

“ハゲにならないシャンプー“

という面白さ。(笑)

息子さんが変わってて、と嘆いて?ましたが…

“そりゃあそうだ“とは言いませんでした。

お互いに写真1枚も撮るのを忘れ、

あの頃や現在、家族のことなど喋り続けました。

彼女からすれば“あのTed“が選んだ商品なのが

どうしてもピンとこないながらも

(そりゃあそうだ。)

お気に入りが見つかりお買い物まで。

昔の自分を知っている人を接客するのは

僕のほうもやっぱり照れ臭さが取れません。

でもやっぱり嬉しいものです。


人知らずして慍らず、また君子ならずや

あら論語、続きはこうだったなんて、
これまた結構タイムリー。

2024年4月14日日曜日

ギアチェンジ。

 4時台に明るくなり始めました。

荷捌きからの従業員の洗濯を3セットこなし、

メダカの水槽清掃とトイレ掃除が完了し8時前。

黄砂まみれな愛車の洗車時間を生み出せました。

昨日、日中はスタッフにお任せし、

店主は閉店後の壁紙貼り仕上げ担当。

職人っぽくなってきました。(笑)



桜も散り始め、これからは新緑の季節。

車窓からの景色に日々グリーンが増えてゆき、

気持ちも明るくなります。

運転は眠いけど(いつもか)気持ち良いこの季節、

窓を全開にしてギアをマニュアルモードに入れ、

エコモードな愛車がメーターに表示してくる

早めのシフトチェンジ指令を無視して

2速、3速の回転数を上げて引っ張りながら

窓を全開にしてドライブしがちです。

(わからないですね?)

あっ、でも春の交通安全運動中です。

スピードの出し過ぎ、

黄色信号での無理な突っ込み、

初めての道でわかりにくい一時停止など、

気をつけましょう。(過去の履歴から)


新年度も始まり、ベビーだったワネスト王子が

ピッカピカのランドセルを見せてくれました。

我が家も長女の塾通いから始まった弁当作りの

ファイナルイヤーがスタート。

(僕は何もしてませんが・・・)

自分のことより子供たちの成長からのほうが

月日の流れを感じます。


とはいえ4月。

自分も変えてゆきたいと先週から取り組んだ

壁紙貼り第2期工事もひとまず昨夜で完了。

久しぶりのお客様には違うお店なのでは?

と思って頂きたいぐらいなつもりなのですが、

こちらの思い入れなどつゆ知らず、

案外壁の色なんて気付かないものです。

このギアチェンジ、もしかしたらお客様より

日常だった自分のほうが感覚が変わったようで、

ディスプレイや仕入れも少し違う作用あり。

(単純です)

やはりたまにはファイト一発!!を飲みながら

ネブソクニモマケズ頑張ってみるものです。

今までにないものが登場する気配がする?

ベルカテナ。

どうぞご期待ください。(笑)





2024年4月7日日曜日

拠り所。

 「何屋さんですか?」


初めてのお客様から時々質問されます。

先日スタッフが受け、

「服とか、靴とか、カバンとか、ブローチとか、

色々ありますよ~。」


と、五月雨式に応えておりました〜。(笑)

洋服以外は僕がセレクトしておりますので、

彼女にはご面倒をお掛けしております。


お客様がお連れの知人に紹介するベルカテナは

「靴屋さん」←(こちらは多いです)、



「雑貨屋さん」、




「洋服屋さん」なども、



「クッキー屋さん」もありました。



でも、おそらく一番多いのは、

「なんだか色々あって不思議なお店。」

というビミョーな声。

僕自身を押しつけてしまっていますね。(笑)

ちなみに商品構成的には似ていた先代も

同じ質問を受けることも多かったのですが、


『あなたにとって良いものだけを。を、

コンセプトにセレクトしています。』


と、淀みなく応えておりました。

僕はと言えば、

“あなたとあなたの大切な誰かにとっても“

ともう少し守備範囲を広げ(欲深く?)

商品との出会いを探していますので、

「プレゼントに何かいいのないかな?」

と、期待してのご来店には総力戦で応えます。

(笑)


さて、店主の場合、お客様だけでなく書面上でも

業態について回答を求められることも多く、

その回答テンプレートは、


『ジュエリーなどのセレクトショップ』


…スタッフにすら伝わってないですね。(苦笑)

スタッフのせいでは全くなくて、

単純に社長の努力不足。これに尽きます。

そんな僕でも、今まで最も足繁く通った展示会は

ジュエリー関連。

高額なジュエリーがこれほど市場に存在する、

圧倒的物量を目の当たりにし、焦る気持ちや

虚無感に襲われながら、存在意義を探している。

これが率直なところです。

ベルカテナがそうであるように、

卸業者もそれぞれの物語があり、

そのストーリーに沿った得意分野があります。

全て、ではないのですがどうやら僕の場合、

そのストーリーを拠り所とするスタイルが

一番しっくりくるようで、そのために沢山の

“授業料“も支払ってきました。(苦笑)

当店のジュエリーは元々、美しくクオリティの

高い作品を手掛ける工房のフルハンドメイド。

お買い上げになられたお客様には長くご愛用

頂いております。

そこにベルカテナならではのエッセンスを加え、

他にはない+αの楽しみをご提供すべく、

宝石の代表で4月の誕生石でもあるダイヤで

新たな挑戦をしているところです。

もちろん店主としては知りすぎなければ、

なのですが、知りすぎない初々しさや自由度も

面白いのでは?と言い訳もしつつ。