2024年6月9日日曜日

物語のつづき。

 高校サッカー部の同期に設備の相談で

工場に来てもらい、久しぶりの開口一番は、


『老けたな〜』


一応、“お仕事“の相談なんですけど(苦笑)

鏡で見ている自分は知らんぷりしていることを

正直に言ってくれる関係性って、

これから益々大切になるのでしょうね。(笑)

下心があればさすがに言えないでしょうから。


”之を知る者は之を好む者に如かず。

之を好む者は之を楽しむ者に如かず。”


海外で鉄人レースに挑み続ける兄や、

まわりの”ドクター”達の夢中な様子を伺いながら

時代を超えた言葉が重なります。


僕は詩人、茨木のり子さんにばかものよ、と

叱られそうな、そもそもどうなの?という

グラつきを彷徨っていたようで、

そんなときは大抵文章も荒れてしまうので、

こんな秘かなブログですら滞りがちデス。

他愛もないほどのわかりやすさ…(苦笑)


思わず背筋がピンと伸びてしまうお客様より、

久しぶりのお電話を頂きました。

当時、僕の不手際を本気で叱ってくださり、

僕もなんとか挽回しようと必死になって考え、

たどり着いたのは佐賀の取引先。

一縷の望みを託し書いた手紙の想いを汲み、

検討して下さるとのことでしたので、

すぐに佐賀まですっ飛んでゆきました。

そうして出来た世界に1足のシューズを

今までご愛用いただいたようで底がすり減り、

それでもまだ履きたいので修理可能か、

というご相談でした。

さすがに難しいと思いましたが、取引先に一応

ご報告をしてみたところ、

『いろんな想い溢れる靴ですので、元通りには

出来ませんが、方法を考えたい。』

という、まさかの前向きなご回答。

お客様も大変喜ばれました。


お客様には当時とても腹立たしい思い、

僕にとっては仕事人生1.2を争う苦い経験、

取引先にはとてつもない無理難題。

まさかこの先に、愛へ変わる素敵な物語の

続きが待っているとは思っていませんでした。

物事プラスマイナスがあるということですね。

針の筵のような心地から逃げ出さず、

なんとか踏みとどまれて良かったと思いますし、

なにより、あの時本気で叱って下さったことに、

あらためて感謝しております。


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