2022年4月24日日曜日

鳴かぬなら。

楽しみにしている日経新聞の隔週コラム、

 サッカーのKINGことKAZUさんの

『サッカー人として』

鈴鹿へ移籍した今季は出場時間も増え、

55歳のプロサッカー選手という前人未踏な世界を

楽しんでいらっしゃるようです。

カズさんの存在や野球の大谷選手の二刀流などは

ほぼあり得ないとされていたことも実現可能と、

後に続く者に道を切り開いた偉業ですし、

開拓者がお二人のような人間性を持っていることが

より価値のあることではないかと思います。

それにしても隔週金曜日が毎週に感じてしまう、

慌ただしさだけは一丁前なこちらショボ二刀流。

(笑)


工場の仕事ではプラスチック素材の1つ、

塩化ビニール(通称塩ビ)を扱っております。

皆さんが”ビニール袋”と呼ぶものは実は結構

”ポリエチレン袋”だったりするのですが、

水道管や電線の被覆、タイルカーペットや壁紙などの

生活インフラや医療用チューブなど、様々な用途に

”変身”するなかなか優秀な素材です。

他のプラスチックは100%原油由来なのに対し

塩ビはざっくり言うと(原油7:3塩)なので、

石油依存云々という議論からすると、そもそも実は

優位性を持っていたりします。

(業界人の意見ですからね。)

そんな塩ビでも、昨年から1年間で4割以上の値上げ。

コンビナートでコスト削減の一翼を担う自慢の

自家発電装置の燃料が石炭を使用しており、

ロシア産石炭の禁輸という戦禍においては

それがかえって足かせとなってしまったり、

戦争がこんなところにも影を落としております。

100%石油由来の他のプラスチックは価格が一年で

倍かそれ以上というのも推して知るべしです。

そういう原料由来の製品がズラリ並ぶ

プラスチックのデパートといえば100均ショップ。

今の市況で価格維持しようとすれば、

その中間で誰かにしわ寄せが行く、

火を見るよりも明らかなことです。

少なくとも僕が仕事をしてきた約30年間で

この急激な値動きは経験のないものであり、

残念ながらどこかにしわ寄せが行くと、

そこが破綻してしまうレベル。

皆で負担(=値上げ)するしかありません。

一方、こんな局面だからこその工夫が生まれるのも

人間の歴史であり、知恵と言えましょう。



アートライン




ジュエリーの歴史でも一時、

世界的に金が全く流通しない時期があり、少ない金を

如何に豪華に見せるか?という職人たちの工夫から

カンティーユという美しい金線技法が生まれ、

その繊細な美しさは当店でご案内している

フルハンドメイドジュエリーのルーツとも言えます。

従業員にはそんなことも考えて、とにかく

やってみようと”ハッパ”をかけております。

受け入れざるを得ない現状と、

それにただ甘んじないとあがいてみること、

新たな”なにか”を生み出す必要条件が揃っていると

ひそかに思ってはおりますが・・・

その道中は険し、後に振り返れば楽し?そんなもの。

さて、険しい道を切り開く勇者が現れるか、

鳴かぬなら・・・家康?秀吉?(信長はないかな)

上司風を吹かせる一方、

ベルカテナでも新たな試みに向けた一歩を

踏み出してみたところです。

いつかお知らせできるよう頑張ります。







0 件のコメント:

コメントを投稿