2019年11月16日土曜日

強い光。

『寒いね。』

運転手との定番の挨拶となった早朝荷捌き。

20~50t、荷姿の違う原料をフォークリフトで
しかるべきところへスピーディーに積み重ねる。
日曜以外ほぼ毎朝、この”テトリス”から始まる1日を
長い年月繰り返しております。
狭い敷地、天候により濡らせないものなどもあり
また、トラックを開けてみないと状態はわからず
到着するトラックの順番も未定。
現場が滞らぬよう機械が動く前に整理が必要で
結構、朝から追いかけられます。(笑)

”平和な朝”を望むなら大切なのは前日の段取り。
以前は準備も全て自分でしたが、
最近は美しい眼をした”バリ人”が先を読み、
”バリバリ”と完璧な準備をしてくれるので、(笑)
おかげでゆっくり夜の店いじりを楽しむことが
出来るようになりました。
(祝!!)
万事、良い準備には本質をよく理解すること。

一般的な製造業と違い、規格品を扱わず、
格外品を活かすのが我々の仕事。
と、なると結構、良くも悪くも変化に富んだ毎日。
(苦笑)

ただやり過ごすか?
変化を次に繋げてゆくチャンスと捉えるか?

この差は同じ時間を共有しても歴然となります。
子供の頃から変化が常態だった2代目たちと違い、
しかも文化の違いも越えて”良い準備”が出来る彼は
きっと世界中どこでも必要とされることでしょう。

そんな日々が自分の嗜好にも左右するのか、
規格品と感じるモノにどうもなかなか目が向かず
周囲に迷惑を掛けております。

中でも真珠を通じたご縁は格別かもしれません。
作り手の表現をお客様へどう伝えるか?
模索を続ける中で出会う素晴らしい先輩たち。
スタイルは師匠も含めそれぞれ違いますが、
揃って”真珠を抱いて眠りたい”という熱量は共通。

”真珠とともに焼いて欲しい”

という名言まで。

それだけの熱量から発せられる言葉は嘘のない
深みと潔さに溢れ、心を打たれると同時に
彼らより随分遅れたスタートとなった距離感に
向き合わざるをえないのは、むしろ学ぶには
好都合なのかもしれません。

強い光にはつよく
優しい光にはやさしく輝く

という生き物が抱き生み落とされる唯一の宝石、
真珠ならではの独特のテリやツヤのように
店主も強く輝き返さないといけないですね。

宣伝になってしまいますが当店の真珠作品は、
愛情溢れ美しく個性的なラインナップです。

元々そうでもなかった店主の真珠への愛着も
おかげでかなりアツいものへと昇華しました。
ご来店の際は是非、お手に取り感じて下さい。


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