2016年8月14日日曜日

匠の技。

起きたらすぐにあれこれやらねば、の
日常と違うリラックスした朝です。
いつもと同じ時間に目覚めましたが(笑)。

昨日はお届けものをしに、帰省渋滞の
東北道へ。一人旅につき折角なので
40km 渋滞も体験してみました~。😄

お休みのところ失礼かと思いましたが
靴職人のご夫婦はお休みなしで
生産、出荷の毎日とのこと。

お孫さんに整理整頓を指導された(笑)
仕事場は、色々な工夫が年輪を刻まれ
お子様にはわからないであろう風情。
缶を通ると糊着け完了

話をしながらおもむろにご夫婦が
手を動かし始める。
奥様は笑い話をしながら、 
ご主人は煙草を燻らせながら、
徐々に仕事のリズムが整い
『シュッ』
『トントントン、トントン』
美しい仕事のメロディーが刻まれる。

僕の工場ではスコップ作業が新人が
最初に携わる仕事になっています。
スコップを持っただけで、
作業経験の有無はわかります。
そして、単純作業のなかにリズム
が出来てくるかで、仕事への取り組みが
わかります。
おそらく現場作業だけではなく、
他の仕事やスポーツ、
人生においても同じかなぁ、と
最近感じてはおりますが...

狭い仕事場で工程表も、設計図もない
ご夫婦の流れ作業。
ちょっとした仕草でお互いの工程を
切り替えてゆき、ミシンの作業へ。

『これだけはお父さんの仕事』

という表皮の共縫い。
ミシンの微調整をしつつ段々と
リズムが整ってゆく。

『タッタッタッ ダ-- タッタッタッ
ダ-- タッタッタッ』

この間10秒、
『タッタッタッ』のところで
見事に曲線も縫われている。
お見事‼‼

そこでボソッとご主人
『最初と最後がポイント』
しかもそれが
『次の工程がより美しく』
そして、
『職人の作業がよりスムーズになるよう』
という。

お見事‼‼

奥様が
『娘をディズニーランドへ連れていった
こともない』と笑っておられました。

多分、娘さん達も家業を手伝わされ
別の家に生まれたかった、などと
思われたのでは...
でも、ご両親の仕事を見てきた価値は
成長とともに高まるのかな。

この分野も次の世代がいないそうです。
少しの見聞で多くは語れませんが
失われてゆくものは仕事や技術、
だけではないように思われます。

Good day ‼
Ted





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