新たな光。
『HO·TA·RU』by Eiji Uemura
店をカラにしてTEAM Eijiにお預けする
当店の恒例行事も無事に完了。
お二人も僕の意図を汲み、必ず毎回一日で
跡形もなく僕のディスプレイを壊してくれる。
配置を変える、それはもちろんなのですが、
それ以上に僕がいつの間にか
『これはこういうものだ』と決めつけてしまい
思考が停止してしまっていることを
むしろ気付かせてくれる圧倒的な敗北感が
自分を前へと奮い立たせてくれます。
今回はとてもエネルギッシュなディスプレイに
仕上げてくださり、素晴らしい雰囲気の中で
史上初、世界初の真珠『HOTARU』を
紹介させて頂きました。
HOTARU誕生の道のりはまさに100年前、
真珠養殖を世界で初めて成功させた当時の
御木本さんら日本人技師の辿った道。
道なき道を自ら考え、動きながら
一つひとつ積み重ね、諦めず続けること。
苦労話をすれば枚挙にいとまがないので、
聞き手はついそちらに意識が向いてしまいますが、
ご本人はその道を楽しまれているご様子。
お話しをしながらふとよみがえった景色、
父との日光男体山登山。
男体山は体力だけには自信があった若い頃でも
なかなかにキツい山として記憶されています。
入山早々の急勾配に先が思いやられ、
息子に負けまいと先を歩く親父が突如、
変に踊り始めたと思ったらサルに囲まれていたり
(笑)
斜面のチェーンを頼りに崖を登ったり…
視界が開けず頂を目指しただ登るのみ。
ようやくたどり着いた山頂付近で開けた視界には
見たことのない姿をした富士山。
思わず大声を上げたこの感動は、
やはり厳しい道程があってこその深みだった、
そのように思います。
『強い光には強く、優しい光には優しく輝く』
生きものから生まれる唯一の宝石、真珠。
それを表す素敵な言葉で気に入っておりますが、
HOTARUも自らギラギラと輝くのではなく、
外部の光を吸収し、その分だけお返しのように
ほのかに輝く。
他力、調和、誠に真珠らしい新たな道が、
希望の光となるよう願いながら、
僕も皆様にご紹介してゆきたいと思います。
コメント
コメントを投稿