自販機。

 季節外れの暖かさだった週末。

土曜日は店をスタッフにお任せし、

長女の部活引退試合を観戦。

ラクロスというスポーツにプレイヤーではなく

スタッフとして関わり、朝練の日は4時起き、

そのまま夜のカフェバイトを23時まで、

その間にも試合の分析やらミーティングやら

4年生ではリーグで最も大所帯なチームの

スタッフリーダーとして、それはそれは忙しく、

目まぐるしい日々を過ごしておりました。

ちょうどキャンパスが僕の通勤途中にあるので、

可能な日は仕事前に送っていたりしたものですし、

ようやく家族と体育会系の話題が出来たので

おかげで僕自身も初めて見る競技を楽しみました。

4年間の思いが綴られた彼女の卒業ブログは、

他の部員と一線を画す文章となっており、

無難に右へ倣えなフォーマットにせず、

僕の稚拙なこのブログより大人な文章に(笑)

娘の成長を見ました。

最後の一戦は勝てば頑張ってきた物語が完成し、

負ければ続編もなく打ち切られるような、

一部二部入れ替え戦という大一番。

相手も学生生活を賭け絶対に負けられない、

しびれる展開となり、両手を合わせ大声で

『勝負!!』とか『行け!!』とか『次だ次!!』

なんて終始叫んでいた、プレイヤーではなく

スタッフのパパ(笑)。完全に入り込んでました。

結果は1-0。

ラクロスではまずあり得ないスコアで見事勝利!!

こんなシナリオは怖くて書けない最高の瞬間。

最後までスタッフリーダーの仕事を全うしていた

長女もピッチへ飛び出し泣き崩れているのを見て、

僕も思いっきり泣かせてもらいました(笑)。

ここまでリーダーとして悩んだ日々だからこそ

味わえた最高の瞬間は生涯忘れないでしょう。

ブログによるとそのグラウンドはスタッフとして

最大の失敗をしてしまい、自腹でひたすら自販機の

スポーツドリンクのボタンを押し続けた、

家族に語らなかった物語の地でもあるという。

痛い思いと最高の瞬間。

知らなかった娘のほろ苦い思い出を想像しながら

自販機の写真をパシャリ。




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