フィニッシュ。

 3月。

早朝荷捌きで夜明けの早まり、

原料の天日干しで日差しの強まりを、

メダカが水面を泳ぐようになった、など、

工場で春の到来を感じます。

暖かくて久しぶりの"ノースパッツ"な開放感を

楽しんだ昨日はまた、近年春の恒例行事となった

"兄のアイアンマンレースチャレンジデー"

地球の反対、ニュージーランドで兄が今どこを

走っているかがオンタイムでわかる、

凄い時代の恩恵を受け、逐一チェックしてました。

偶然移住した自宅の目の前で開催されるレースに

負けず嫌いアスリートが巻き込まれるのは

ある種の必然だったかと思われますが、

湖でスイム3.8km、

自転車180kmの後に

フルマラソン42.195km

距離感がわからないので東京の自宅で考えると、

越後湯沢の温泉で朝から3.8km泳ぎ、すぐ着替え。

自転車を180km走らせ帰宅。

また着替えてすぐに立川まで走る。

しかも13時間ぶっ通しで…(兄の完走タイム)


これ、頭で考えてしまうと『ムリ』です。(笑)

もちろん本人も毎回ギリギリな綱渡りですが、

そんなギリギリな中でしか現れない世界や感覚、

そしてやはりそれを超えてたどり着くゴール。

その味の格別さは他には変えられないでしょう。

すっかりライフワークになっているようです。

しかもそのアプローチがとてもユニークで痛快。

日々の研鑽法は世界中から集うアスリートに

同じ方向性の人すらいないでしょうし、

その着想を最新のスポーツ理論ではなく、

ルーツの日本に見つけたのも面白い。

圧倒的なものに向き合うことで人間性も変化し、

それが人の出会いも変えてゆく、

心の在り方で人生は確かに変えてゆけるもので、

スポーツ理論だと加齢はマイナスでしかないが、

兄の方向性だとまだまだ伸びしろしかない。

還暦過ぎて記録更新も十分あり得そうです。

元々、兄はのめり込むものを見つければ

一心不乱にコツコツと打ち込めるタイプで、

家系的には母の系譜。

残念ながらそれが全く出来ない、

父の系譜な僕が、展開を始めたオリジナルバッグ

『per centum』について書こうと兄を枕詞にした

つもりが、長くなってしまったので、

それについてはまたあらためて。(笑)









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